Feb.26.2014,Tokyo。ストーンズにしてはシンプルなステージで"Get Off Of My Cloud"からスタートした。ミック・ジャガーの声が、突き抜ける。チャーリー・ワッツは信じられないくらいのスティックさばきだ。キース・リチャーズはやや太めだが、そのギターリフは心地良い。ロニー・ウッドはスキニーでシャープなスライドを見せてくれる。この日のミックのクライマックスは、"Midnight Rambler"だった。ゲストのミック・テイラーもジョインし、ミックのブルースハープが鳴り響き、緩急のあるミックダンシングがマックスだった。それにしても、ドームのサウンドは、やけに抜けが良かった。リサ・フィッシャーとのセンターステージでの"Gimme Shelter"は、あのティナ・ターナーを彷彿させる迫力だった。ストーンズの十八番が続き、アンコールエンディングは、1965年発表した"(I Can't Get No)Satisfaction"だった。この曲は、ストーンズの全米全英ナンバーワンヒットになったストーンズにとっては忘れ得ぬ曲だ。
ミックは歌う事が誰よりも好きに違いない。自分がその表現を一番楽しんでいる。そのミックのストーンズと共に、ここまで来れて、まだ続くという事は、ローリング・ストーンズと共に、楽しい人生を転がれた事である。音楽は、ミュージックは、ロックは、ロックン・ロールは、そんなものだ。
<Photo by Tohru IKENO>