《ミュージック・ペンクラブ音楽賞》は、約160名の会員を擁するミュージック・ペンクラブ・ジャパンが発表している年間の音楽賞である。会は、音楽関係の言論・執筆活動に関わっている音楽&オーディオ評論家、ミュージック・ライター、音楽学者、作曲家、文芸評論家などで構成され、「クラシック」「ポピュラー」「オーディオ」の三分野のもと、継続的な執筆活動の実績を認められた執筆者たちを包含している。
 《ミュージック・ペンクラブ音楽賞》の制定は、1987年に遡る。旧名称を《音楽執筆者協議会賞》という。
 ミュージック・ペンクラブは、1966年発足当初、会員の原稿料権益を守る目的で、「音楽執筆者協議会」と命名されていた。時代の変化にともない、開かれた文化団体へと脱皮していく活動の一環として、会発足20年の後、音楽賞制定の運びとなったものである。1994年、「音楽執筆者協議会」は、「ミュージック・ペンクラブ」へと名称を変更した。会の名称変更に伴い、会が発表する音楽賞の内容が検討しなおされ、1997年度からは、賞の名称も《ミュージック・ペンクラブ賞》へと変更。2005年度からは≪ミュージック・ペンクラブ音楽賞≫とした。。


  《ミュージック・ペンクラブ音楽賞》は、幾つかの点で、従来のからある数多くの音楽賞と大きく異なる特徴を持っている。
 なによりも、音楽に専門的にかかわる書き手自身が自主的に運営する団体が制定している音楽賞であること。
 《ミュージック・ペンクラブ賞音楽》は、音楽の言論分野で活躍する約160名の会員が、全員参加し、自主投票するとこによって選定される。少数の選考委員が選ぶ従来型の賞ではない。《ミュージック・ペンクラブ音楽賞》は、音楽の一特定分野のみに出す賞ではない。会員の投票権は、自分の専門分野は勿論のこと、他の領域にも及ぶ。ジャンル分けが絶対的な意味を持たなくなっている現代的な文化状況に対応すると同時に、分野を越えて会員相互が交流をはかっている会の性格を活かすためでもある。 。


 賞は、その年に公開または発表された音楽界の全プロダクツやイベントを対象とする。また、録音録画の形で発売されたもの、公演や著作、技術開発を含み、音楽家、企画者、著者、制作メディアの担当者をはじめとする当事者に賞を贈る。贈呈式は、毎年3月末もしくは4月初頭に行われるミュージック・ペンクラブ・ジャパン総会の席で行なわれている。
 賞は、会員が所属する「クラシック」「ポピュラー」「オーディオ」の三分野で表彰する。各分野ごとにそれぞれの選考基準を設け、現在、三分野十五項目に特別賞、功労賞を加え、会員の投票を募っている。
 選ばれたもののなかで特に優れたものを『最優秀賞』とする。また、該当するものがないときには、『最優秀賞』ならびに各十五項目の全てを満たさないこともありうる。
 ※なお、《音楽執筆者協議会賞》のときは、一分野一作品のみに限って表彰していた。


★クラシック部門について★
 旧《音楽執筆者協議会賞》の時代は、一種の新人賞として、会員以外の著作物のみを賞の対象に限定していた。
 《ミュージック・ペンクラブ賞》と名称を変えて以降、その枠組みを外し、その年に行なわれたクラシック関連の出来事全体を賞の対象とする。
 ●選考項目 1.独奏・独唱 2室内楽・合唱 3.オペラ・オーケストラ 4.現代音楽 5.研究・評論

★ポピュラー部門について★
 今世紀に入り、世界各地で多種多様なポピュラー音楽が産声をあげた。広範囲な対象から賞が選出可能な時代に入っている。
 ●選考項目 1.録音・録画作品/外国人アーティスト 2.録音・録画作品/日本人アーティスト 3.コンサート・パフォーマンス/外国人アーティスト 4.コンサート・パフォーマンス/日本人アーティスト 5.ブライテスト・ホープ 6.企画・著作出版物

★オーディオ部門について★
 今日、人々が音楽を聴くとき、録音メディアを介して楽しむ機会が非常に多い。新メディアの創造・機器の開発・性能向上・普及に貢献することは、音楽文化の向上に直接関係している。商品となった製品は対象外とし、録音技術から演奏会場の音響設計まで含め、オーディオ部門の対象と考える。
 ●選考項目 1.技術開発 2.優秀録画 3.優秀録音 4.著作出版物

★功労賞
 各ジャンルに於いて、音楽界に貢献した個人/団体を対象とする。

★特別賞
 その年に特筆すべき活動を行った個人/団体を対象とする。

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