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「NIGHT SHADE / Andrea Claburn」(Lot49 Labs,LLC)
アンドレア・クラバーンは、10年以上のキャリアを持ちサンフランシスコをベースに活躍するシンガー、ソングライター、アレンジャー。本作は、彼女のデビュー・アルバムで自作を中心にパット・メセニーの「Bird On A Wire」やエリントンの「Echoes Of Harlem」に自ら詞を付けた「Infinite Wisdom」の他、ビル・エヴァンスの「Turn Out The Star」等器楽曲系を好んで取り上げている。スインギーなベテイ・カーターの「I Can't Help It」が出色だ。スタンダードの「After You've Gone」や「Skylark」は、独自色の強い編曲で歌う。伴奏は、マット・クラーク(p)サム・ベヴァン(b)アラン・ホール(ds)のトリオにギター、アルト、テナー、トロンボーン、トランペット、パーカッション、ヴァイオリン等を絡め、彼女自身の曲によって編成を変えたアレンジが面白い。幼児からピアノとヴァイオリンを勉強していたという彼女は、硬質で現代的感覚のクリエーティブなミュージッシャン・タイプのシンガーだ。(高田敬三)
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