「イエスタデイ・ワンス・モア/ニッキ・パロット』(ヴィーナス VHCD-1204)
ダブル・ベースを弾きながら歌う美人人気歌手ニッキ・パロットは、今迄数多くのコンセプト・アルバムを発表してきているが、今回は、70年代を風靡したカーペンターズのソング・ブック。リチャード・カーペンター作のタイトルの曲を始め、「Rainy Days And Mondays」、「Close To You」、「Please Mr. Postman」、「Top Of The World」等カーペンターズのヒット曲14曲を今回は、テナー・サックスも吹くクラリネットのケン・ぺプロウスキ—のコプロデュ—スで、何時ものジョン・ディ・マルチ—ノ(p)そしてフランク・ヴィニョラ(g)アルヴィン・アトキンス(ds)と共にジャズとして快調に歌い演奏する。心地よく親しみ易いカーペンターズの歌は、ニッキのスタイルにぴたりと決まっている。編曲者の表記はないが、ケン・ぺプロウスキ—が良い味を出している。ニッキは、丁度、日本ツアーを終わったところだが、共演メンバーの爲かこの最新作からは、あまり歌わなかったが、ベースを弾きながらソロで入るスインギ—な「Sing」は、ライヴでも歌っていた。彼女は、見ても聞いても魅力的で楽しいアーティストだ。(高田敬三)
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