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「ビューティフル・ラヴ/ケニー・バロン・ソロ・ピアノ」(Eighty Eight's:EECD-8804)
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン/ケニー・バロン・ソロ・ピアノ」(Eighty Eight's:EECD-8805)
ケニー・バロンのソロ・ピアノの新作が2枚同時に登場した。「珠玉のジャズ・スタンダード集Vol.1、Vol.2」の副題どおり、各作品10曲ずつの選曲構成で、9曲のスタンダード曲にオリジナル作品が一曲ずつ収録されている。ケニー・バロンは、その八面六臂の活躍ぶりからも伺えるように、主流派ジャズ・ピアニストとして近年最も重要な存在であることは間違いない。職人的な技から流れ出てくる響きは、流麗でリリカルそして時に知的、ピアノ・ジャズの持つ普遍性そのものだ。「枯葉」「メモリーズ・オブ・ユー」「ボディ・アンド・ソウル」「黒いオルフェ」「マック・ザ・ナイフ」「ドント・エクスプレイン」「スカイラーク」などスタンダード中のスタンダードを丁寧に弾きこんで楽しませてくれる。 (三塚 博)
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