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「ウィーンフィル・サマーナイト・コンサート2014 / クリストフ・エッシェンバッハ指揮、ラン・ラン(ピアノ)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」(ソニー・ミュージックエンタテインメント、ソニー・クラシカル/SISS-1711)
10年前の2004年から毎年行われているシェーンブルン宮殿でのウィーン・フィルの無料野外コンサートは、今や冬のニューイヤー・コンサートと共に夏の夜を彩るウィーン・フィル最大イヴェントとなっている。今年は5月29日にエッシェンバッハの指揮、ピアノにラン・ランを迎えて行われた。曲は今年の6月11日に生誕150年 を迎えたR.シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲル」、「ブルレスケ」ニ短調(ピアノ:ラン・ラン)をはじめとし、R.シュトラウス同様ウィーン・フィルとの縁が深いベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」、歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲、リストの交響詩「マゼッパ」、最後にJ.シュトラウスⅡの「狂乱のポルカ」が演奏された。ウィーン・フィルは定期演奏会とは異なり、聴衆と一体になって音楽を楽しんでいるリラックスしたムードが感じられる。しかし収録が野外であり条件が厳しい中、録音に携わるスタッフたちの苦労はさぞかし大変だったろうと思う。そして近い内に発売されるBDも 楽しみに待ちたい。(廣兼 正明)
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