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「コルンゴルトの伝説の名作、東京とびわ湖で競演!オペラ『死の都』」
20世紀初頭のウィーンで「神童」の名をほしいままにし、華々しく活躍したコルンゴルト。その青年時代の傑作であり、彼自身の代表作となった作品が、1920年に初演されたオペラ『死の都』だ。運河で有名なベルギーのブルージュを舞台にしたローデンバックの幻想的な小説を、コルンゴルト自身と彼の父の台本によりオペラ化。耽美的なアリアと巻き込まれるようなオーケストレーションに彩られた名作が生まれた。
その『死の都』が、来月上旬、関西のびわ湖ホールと新国立劇場で相前後して上演される。舞台上演では日本初演となるびわ湖の公演が、同ホールの音楽監督沼尻竜典氏の指揮、ベテラン栗山昌良の演出に、砂川涼子ら日本人のスターを揃え、日本オペラ界の総力戦ともいえる布陣になっているのに対し、新国立劇場の公演は、チェコの名匠ヤロスラフ・キズリングの棒に、カスパー・ホルテンの演出(フィンランド歌劇場のプロダクション)、トルステン・ケール、ミーガン・ミラーら世界の実力派が結集と、それぞれ個性を打ち出した。同じ作品が異なる解釈でどう色を変えるか、見比べてみるのも面白そうだ。(K)
〈舞台写真〉:フィンランド国立歌劇場公演より photo: Stefan Bremer 提供:新国立劇場
【びわ湖公演】
日時 3月8、9日 各14時
会場 びわ湖ホール 大ホール
お問い合わせ びわ湖ホールチケットセンター 077-523-7136
びわ湖ホールウェブサイト http://www.biwako-hall.or.jp/
【新国立劇場公演】
日時 3月12、15、21、24 各14時
3月18日 19時
会場 新国立劇場オペラパレス
お問い合わせ 新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999
新国立劇場ウェブサイト http://www.nntt.jac.go.jp/
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