ミュージック・ペンクラブ・ジャパン
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第32回MPC音楽賞受賞挨拶

受賞のことば

■オーディオ部門

●技術開発「サエクWE-4700(トーンアーム)」
株式会社サエクコマース
代表取締役社長 北澤慶太様

写真  この度の第32回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」オーディオ部門、技術開発賞を頂いたことをたいへん光栄に思います。弊社は1974年の創業当初から高S/Nと忠実度再生を基本理念に製品開発を続けてきました。受賞したトーンアームWE-4700は先代の方々の英知と執念で作られた世界で唯一のダブルナイフエッジ構造のトーンアームWE-407/23を一から学び直し、現代の加工技術を踏まえた上で新たに設計された新世代のトーンアームで、まさに弊社の基本理念に忠実に作られた製品だと自負していますので受賞出来たことはほんとうにうれしく思います。またこの賞をいただけたのも先代の方々の発想力の素晴らしさが有ってこそで先代の方々もとても喜んでくれていると思います。
 新しいアームは現代の設計と加工技術を用いて先代の理想としていた製品の完成形に近づけたとものと考えています。レコードの溝に刻まれた作り手の思いを余すことなく伝達しステージの巾や奥行、高さを再現可能にするトラッキング能力と伝送能力を持ち、最先端のオーディオシステムの能力をより引き出せるように作られていますので今まで以上に音楽を愉しめる機材になっています。是非WE-4700トーンアームで再現される音楽をお楽しみ頂けると幸せに思います。これからもより豊かな生活が出来るよう心掛けて製品作りを進めて行きますのでどうぞ宜しくお願い致します。ありがとうございました。

●優秀録音作品「アンドレア・バッティストーニ指揮 / 東京フィルハーモニー交響楽団上野耕平、山中淳史、石若駿
『ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」/ 吉松隆:サイバーバード協奏曲』」
日本コロムビア株式会社 A&C本部スタジオ技術部
レコーディングエンジニア 塩澤利安様

写真  この度は栄えある賞を頂きありがとうございます。受賞の作品は、「BEYOND THE STANDARD」シリーズとして制作を続けている第3弾の作品です。新時代を築く指揮者のアンドレア・バッティストーニと東京フィルハーモニー交響楽団によるセッション録音を響きの良い東京オペラシティコンサートホールで行い、聴き慣れたクラシックの名曲と、日本人作曲家による傑作をカップリング。今再びクラシックファンに新鮮さを与えるとともに、クラシックに深く興味を持っていない音楽ファンまでも魅了させる、新しいスタンダードを生み出す企画となっております。
 昨今日本において、オーケストラによるクラシックのセッション録音はとても少なくなっているのが現状です。そんな中でも、日本コロムビア「DENONレーベル」は積極的にセッション録音を行い、音楽、録音に妥協のない魅力のある芸術音楽作品創りに取り組んでいます。シリーズ作品は引き続き第4,5弾を制作中です。今後も期待に副える価値のある作品を製作していく所存です。
 素晴らしい賞の受賞を糧に、これからも音楽の魅力を伝えられる作品創りが出来るよう努力してまいりたいと思います。最後になりますが、受賞にあたり全ての関係者様に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

●優秀著作出版物「永瀬宗重著『暗い低音は好きじゃない!~ダブルウーファーズ会長のオーディオ探求~』(2019年12月11日、CDジャーナル社)」
永瀬宗重様

写真  この度はミュージックペンクラブ音楽賞受賞という素晴らしい栄誉にあずかり誠にありがとうございます。
 そもそも小生は、このような団体があることも、このような賞があることも何も知りませんでした。そんな素人である小生がそのような賞をいただけるとは、思いもよらぬ光栄です。
 学生時代にオーディオに取りつかれ、以来45年余り、留まるところのない道でした。この本はそのオーディオの趣味を綴ったブログをまとめたものです。趣味というには軽すぎて、業のようなものかもしれません。ただたた“いい音”の追求を続けてきました。
 小生は電気技術者でもオーディオ評論家でもありません。ただ度重なるオーディオの実践を通し、いい音を探す道をひたすら突っ走ってきた人生です。
 66歳にもなってしまいました。これからも、リスニングルームでオーディオ機器に囲まれてこの世にオサラバするまで、この道を走り続ける覚悟です。
 この度は本当にありがとうございました。

●功労賞「前園俊彦(株式会社前園サウンドラボ名誉会長)」
株式会社前園サウンドラボ
代表取締役社長 前園力様

写真  この度栄えある賞をいただいた父・前園俊彦は生前、「仕事は遊び心で、趣味は命がけで」という言葉をよく口にしておりました。まさにそのとおりに本当に趣味人でした。インド人に師事し本場のインド・カレー作りを学び、ゴルフやカメラはプロに習うなど、自分の好きなことにはとことんこだわりを持って、常に突き詰めておりました。また一番の趣味であり生業であるオーディオへもその姿勢を貫いていました。
 今回、アナログリバイバルへの貢献ということで功労賞を受賞させていただきましたが、父がたくさんの方々にアナログの世界を楽しんでいただこうと、自分も楽しみながらもこだわりを持って行って参りました地道な活動がこのようにご評価いただけたことは、父も大変誇り高く、天国でも喜んでいるのではないかと思います。素晴らしい賞を受賞させていただきましたことを、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。