「HOMMAGE(オマージュ)/カンケ」(ユニバーサルミュージック:UICZ-4349)
昨年12月号の当レビュー欄でも紹介させてもらった女性ポップ歌手MIKKOのアルバムの制作担当(プロデュース、アレンジ等)でもあったカンケが1990年代後半に仕上げながらお蔵入りになっていたアルバムが陽の目を見た。タイトル通りカンケ自身が愛する様々なアーティストへの'オマージュ'を込めて作られているが一聴してすぐに'わかる'ものの'原曲'が特定出来そうで出来なかったり。かなり高度なパロディー・センス、そしてきっちりと練り上げられたサウンド構成。山下達郎、大瀧詠一、ビーチ・ボーイズ、ビートルズ(実はラトルズへのオマージュとか)、ウィングス、カーペンターズ、S&G、フィル・スペクター/アラン・パーソンズ・プロジェクト。。。次から次へと、あまりの気持ち良さに(こちらも同様の趣味なもので♪)何回も何回もリピートしてしまった次第。言うまでもなく、ジャケットも「レア・マスターズ/幻のスペクター・サウンドVol.2」(1976年:ビクター)への'オマージュ'。(上柴とおる)
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