エリン・ボーディー「ヒア・アンド・ナウ」コアポートRPOZ-10033
2001年にデビュー・アルバムを発表して以来、コンスタントに作品を発表してきたエレン・ボーディーの通算8枚目のアルバム。牧師の父と音楽好きの母親を持ち、自らをジャズ・フォーク・ポップ・シンガーだといっているという彼女だが、本CDは、ジャックソン・ブラウンの「青春の日々」、ポール・サイモンの「思い焦がれて」、リッキー・リー・ジョーンズの「1963年土曜日の午後」などコンテンポラリーなナンバーに今回は、2004年の2作目以来久しぶりにガーシュイン、アービング・バーリン、フランク・レッサー等のスタンダード・ナンバーも交えてヴィクター・クラウスのベース、マット・ムニステリのギター、タラ・サンティアゴのチェロを主体とした弦楽器のアンサンブルをバックに優しい女性らしい語り口でフォーク調の歌を聞かせる。ジャジーにスイングする「アイ・ヒア・ミュージック」等聞くとジャネット・サイデルを思ひ出す。ギター一本の伴奏でスイートに歌うボブ・ドローの「バット・フォー・ナウ」が大変魅力的だ。(高田敬三)
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