「ライヴ・アット・ロイヤル・フェスティバル・ホール'72/メリー・ホプキン」(エアーメイル・レコーディングス:AIRAC-5004)
アップル社からのセカンド・アルバム「大地の歌」を発表した翌1972年にロンドンで行ったコンサートの貴重なライヴ音源(当時22歳)。すでにポール・マッカートニーの手から離れており、結婚したばかりの夫でもあるトニー・ヴィスコンティ(T.レックスやデヴィッド・ボウイのプロデューサーとしても有名)と共にステージに立ったメリーはジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」やジョーン・バエズで知られる「ドナ・ドナ」など本来の姿であるフォーク・シンガーに立ち返り、アコースティックを基本にビートルズ曲「イフ・アイ・フェル」(夫婦でデュエット♪)や「悲しき天使」(元々はトラッド・ソング)なども披露。曲の合間に挟まれる自然体のおしゃべりも生かされており、歌ともども何とも清楚で初々しく彼女の魅力を再発見する思い。63歳になった今も現役。(上柴とおる)
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