2011年5月 

 
Popular ALBUM Review


「ソングス・フォー・ジャパン」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-3140〜1)
 配信(3/25〜)に続いてCDも2枚組で登場。やっぱり私ら年寄り世代はパッケージものを手にとらないと実感がわかないのでありがたい。いやほんとにありがたいのは遠く離れた日本で起きた大震災の救援のために惜し気もなく大切な楽曲を提供してくれた世界有数のミュージシャンたち。そしてこのチャリティー盤を企画してくれたスタッフの素早く潔い行動力には敬意を表さなければ。過去にもいろいろとチャリティー盤は出されたけれど今回は特に身に沁みる。2枚組全37曲で\2000(しかも曲解説や歌詞も付いて)。日本盤としては価格も良心的なので是非このCDを買ってチャリティーにご参加を!(上柴 とおる)

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「ハウ・トゥ・ビカム・クレアヴォヤント/ロビー・ロバートソン feat.エリック・クラプトン」(日本コロムビア/COCB-53968)
 かなり前からエリック・クラプトンとロビーが作品制作に取り組んでいるという噂は耳にしていた。その成果はB.B.キングやJ.J.ケイルとの共演盤のような形でいつかリリースされるのだろうと思っていたのだが、やや意外な展開ではあるものの、ロビーにとっては13年ぶりのソロ作品ということになるこのアルバムとして実を結ぶことになったようだ。実際、7曲にクラプトンが参加していて(うち3曲にはスティーヴ・ウィンウッドも)、彼がリード・ヴォーカルを担当している曲もあり、さらにはふたりの共作曲が2曲、クラプトン作のインストゥルメンタルが1曲と、プロジェクト作品と呼んでも差し支えない内容である。ザ・バンドに衝撃を受けたクラプトンがクリームの栄光を捨てた、あの逸話が思い出される。クラプトンにとっては文字どおりのレイバー・オブ・ラヴだったと思うが、これはあくまでも、あのロビーのソロ作品。「いかにして超能力者となるか」というタイトルそのままの、どこかミステリアスで、恐ろしく深い大人のロックが全編で展開されている。(大友 博)


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「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン〜ライヴ・イン・NY/ウィリー・ネルソン&ウィントン・マルサリスfeat.ノラ・ジョーンズ」(EMIミュージック・ジャパン/TOCP-70985)
 アメリカン・ミュージックの各界を代表するスター達によるジャズ・アルバムだ。各々、一見関係がなさそうで実は有機的な繋がりがあり、且、共通して敬愛するレイ・チャールズを称えた企画。素晴らしいコラボレイションから生まれる活力としゃれた面白さは天下一品。グラミー賞ものだ。カントリーを中心にジャンルを超えて活躍するウィリー、ジャズにシフトして魅力のノラ、ウィントンはバンド・リーダー的存在で束ねながら彼のジャズを展開して、乗りまくりヴォーカルも聴かせる。ゴスペルありR&B、バップ、ブーガルー、バラードなど多彩。ハーモニカのミッキー・ラファエルのソロも胸がすく。2009年2月NYのリンカーン・センターでのライヴ録音。(鈴木 道子)


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「チェンジ/アーロン・ネヴィル」(EMIミュージック・ジャパン/TOCP-70987)
 わが国でも何度となく素晴らしいステージを披露したことのあるネヴィル・ブラザーズのアーロン・ネヴィルが新作を発表。ニューオーリンズ魂をヴェルヴェット・ヴォイスで歌い続けているアーロンが、本作は自らの50周年を記念してのゴスペル・アルバムとして完成させた。100年以上前から歌われているナンバーなども含め、力強いメッセージが伝えられる。中でも「オ—・フリーダム」は感動的だ。アルバム・レコーディンディンにはニューオーリンズ音楽を語る上で忘れることの出来ないアラン・トゥ—サンも参加している。(Mike M. Koshitani)

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「ムーヴ・ライク・ディス/ザ・カーズ」(ユニバーサルミュージック/UCCO-3025)
 最終アルバム『ドア・トゥ・ドア』から24年、突然の解散表明から23年ぶりに届けられたオリジナル作品。2000年にベンジャミン・オールが他界したこともあり、もう活動再開はないだろうと思われていた彼らが、リック・オケイセックを含むオリジナル・メンバー4人で戻ってきたのだ。もっとも再結成に消極的だったリックが、ある日、突然、「この曲はカーズで録音してみたい」と思うようになり、仲間に声をかけたのだという。曲づくりとリード・ヴォーカルはすべてリック。歳を重ねたからといって妙に渋くなるわけでもなく、かつてのイメージそのままのアートフル・ポップに真正面から取り組んでいる。(大友 博)

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「レット・ミー・ラヴ・ユー/リーサ」(スパイスオブライフ/PBCM-61043)
 スウェーデン出身の女優でシンガー。デビュー盤から3年ぶりというこのオリジナル作としての第2弾には「シェルブールの雨傘」「ドント・シンク・トゥワイス」(ディランの'くよくよするなよ')「レッツ・ゲット・イット・オン」(マーヴィン・ゲイ)や「虹の彼方に」といった著名曲のカヴァーも含めて全13曲を収録。ボサ・ノヴァやジャズの感覚を取り入れて上品かつシャレたアレンジで堪能させてくれるがどの曲にも'華'があり聴き進むうちに'リッチな気分'(ふるっ)に♪オープニング曲「エイント・ギヴィン・アップ」は他曲とは趣が異なりキャッチーなポップ・ロック。「好きな人はハマりますよ♪」と上から目線で偉そうに言いながら私自身がきっちりハマってます。。。ドンピシャ♪(上柴 とおる)

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「エストレラ/エストレラ」(プロダクション・デシネ/VSCD-9382)
 
もう最近は米英以外のお国(北欧とか)からのポップスの方が(個人的には)正解なものが多いような気がするけれど、いや〜このエストレラというグループのデビュー作(2007)には驚いた♪もうかつての'ソフト・ロック'の名盤復刻かと。1990年代始め頃の北欧カーディガンズも思い出したけど(ちょっとまだ未熟さが残るところも初々しくて)、女性1人を含む4人組は何とマレーシア出身。今度はアジアからですよ♪しかしまだ若い彼らが彼の地でいったいどのような音楽('洋楽'かな?)を聴いてこのようなフワフワとしたポップスを奏でるようになったのかという興味も湧いて来るのだが残念ながらこの4人組はこのデビュー作を残しただけで解散してしまったとのこと。すでに'幻の名盤'かも。(上柴 とおる)

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「セカンド/和田静男&ベイサイド ブルース バンド」(CASSTLE RECORDS/CWH-36004)
 ダウンタウン・ブギウギ・バンドのギタリストとしてその名を知られる和田静男は、現在ベイサイド ブルース バンドを率いてライヴ活動を精力的に行っている。そんな和田とBBBのセカンド・アルバム、ダウンタウン・ブギウギ・バンドのセルフ・カヴァー集。「ベース・キャンプ・ブルース」「スモーキン・ブギ」「恋のかけら」「知らず知らずのうちに」「生きているうちが花なんだぜ」など10曲をドラマティック&エモ—ショナルに見事までに仕上げている。和田はブルース・ギタリストとしての敏腕ぶりも発揮。さすが40年近くシーンを堂々と闊歩しているミスター和田の入魂の新作だ。
 そんな和田静男&ベイサイド ブルース バンドのセカンド・アルバム・リリース記念LIVEを4月17日に渋谷/aubeで味わった。とてつもなくブルース・フィーリングをフィーチャーしながらこの日のステージはスタート、新作からのナンバー次々に飛び出してくる、レコーディング以上にディープなジャパニーズ・ブルース。和田のヴォーカル&ギターがぐいぐいとDBBの新たなる世界へとオーディアンスをひきこむ。そしてサプライズ・ゲストとして宇崎竜童が登場。「ベース・キャンプ・ブルース」「スモーキン・ブギ」「恋のかけら」「知らず知らずのうちに」、そしてアンコールの「生きているうちが花なんだぜ」をシャウトしたのだ。曲間での宇崎&和田のトークも会場を大いにわかせたのだ。(Mike M. Koshitani)

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「KISS AND FLY/玲里」(読売テレビエンタープライズ/XQKH-1001)
 演劇集団キャラメルボックスの今年のスプリング・ツアー『夏への扉』へ楽曲提供をするなど、デビュー前から注目を集めていた玲里の待望のファースト・アルバム。難波弘之、土屋昌巳、佐橋佳幸、吉良和彦、松本慎二・・・といった豪華な参加ミュージシャンが目を引くが、その面子に負けないどころか、むしろ彼女が引っ張るかのような力強い意思を感じさせる作品。情景が浮かぶバラエティーに富んだ楽曲とそのつややかな歌声は、時としてさまざまな顔を感じさせ、昨今のステレオ・タイプな女性シンガー/ソングライターとは一線を画すアルバムに仕上がった。もちろん前述のミュージシャンによるサウンドも一級品で、初作にしてこれだけのスケールを感じさせられるとは将来も楽しみな存在だ。(山田 順一)

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「SAW much in LOVE/サキタハヂメ」(BOUNDEE/BJCO-9)
 
ソロ・デビュー盤をこちらで紹介させてもらってから4年と数か月を経て新作が登場。アコースティックなデュオ'はじめにきよし'で活動するサキタハヂメがお得意のSaw(のこぎり)をヴァイオリンのように華麗に弾き醸し出す微妙にヴィブラートのかかった美しい音色に心を奪われていただきたい。有名な「コンドルは飛んで行く」他、ラストの「テネシー・ワルツ」ではサキタが'のこぎりの神様'と崇める都家歌六、そして横山ホットブラザーズとの夢にまで見た共演を果たしているのもポイント。ちなみにアルバムのタイトルは有名なポップス曲「So Much In Love」に引っかけてある(はず)。わからん人は放っときますよ、義務教育やないねんから。(上柴 とおる)

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「モニュメント・シングル・コレクション/ロイ・オービソン」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-3110〜12)
「シングス・ロンリー&ブルー/ロイ・オービソン(SICP-3113)
「クライング/ロイ・オービソン」(SICP-3114)
「イン・ドリームス/ロイ・オービソン」(SICP-3115)
「オービソングス/ロイ・オービソン」(SICP-3116)

 1960年代初頭、ストーンズやビートルズ出現前、FENでエルヴィス、フォー・シーンズ、ビーチ・ボーイズ、ディオン・・・などアメリカの・ヒット・ソングを必死にFENで楽しんでいた頃、僕はロイ・オ—ビソンのFC会員だった。彼のレコードは今でも宝物。そんなThe Big Oことロイ・オ—ビソン(1936〜88)アルバムが改めて登場、大きな拍手だ。『モニュメント・シングル・コレクション』は、1959年から64年までのモニュメント・レコード在籍時のシングルAB面を2枚のディスクに収録。この日本盤にはジャパン・オンリー「カン・バック・トゥ・ミ—」ももちろん収録、亀淵昭信さんのセレクションで当時キングレコードからシングル・リリースされていた。D3は65年のライヴ映像で、今回は初DVDだ。今年はロイの生誕75周年である。同時に、モニュメント時代の『シングス・ロンリー&ブルー』『クライング』『イン・ドリームス』『オービソングス』も登場。その後のシーンで多くのアーティストにもリスペクトされているロイの素晴らしい歌声をこの4枚でもじっくりと味わって欲しい。ロイの逝去を、ちょうどキース・リチャ—ズ・ライヴのためにニューヨークに滞在している時に聞いた。翌日は各媒体が大きく報道し、ロック・ステーションでは彼の作品を頻繁にオン・エアーしていたのを思い出す・・・。(Mike M. Koshitani)

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「アイ・スタンド・アローン/ランブリン・ジャック・エリオット」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/EICP-1452)
 2011年8月1日に80歳を迎えるエリオットの3度目の来日公演にあわせ、日本未発売だった2006年の名作『アイ・スタンド・アローン』が発売された。残念ながら東日本大震災の影響で来日自体は中止となったが・・・。エリオットは1950年代にウディ・ガスリーの弟子として歌の道を進み始めた。その後イギリスなど世界各地を旅しながら、伝統的アメリカン・フォーク・ミュージックの伝承者として60年近く活動を続けている。本作は娘のリクエストに応じて、普段のライヴではあまり歌わない曲を中心に選んでいる。自ら曲作りをするわけでなく、歌手に徹しているだけなのに、エリオットはブリティッシュロックから日本のフォークまで、驚くほど幅広いジャンルのミュージシャンに影響を与えてきた。それは本作を聞けばわかるように、聞き手の心に響く、彼のたぐいまれな歌の解釈とその伝達力だ。(菅野ヘッケル)

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「TOTO / オールタイム・ベスト1977-2011 〜イン・ザ・ブリンク・オブ・アイ〜 」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP20284〜85)
 2008年に多くのファンから惜しまれながらも解散したTOTOが、マイク・ポーカロ闘病支援のため再結集し、3年振りの来日公演を決定した。このジャパン・ツアーに合わせ、スティーヴ・ルカサー自らが選曲した初のオールタイム・ベスト『オールタイム・ベスト1977-2011 〜イン・ザ・ブリンク・オブ・アイ〜』が、リリースされる。スタジオ・ミュージシャンの集合体であるTOTOが、如何にコンポーザーとして優れたグループであったかを再確認させてくれる究極のベスト・アルバムだ。スティーヴ・ルカサーによるセルフ・ライナーノーツ、メンバーによる各曲コメント、収録曲の全ミュージシャン・クレジット、1973-1984の各メンバーのセッション・ワークス・リストが収録されていることに加え、音質を重視した最新DSDマスタリング×Blu-Spec CD仕様は、ファンにとって嬉しい充実した内容である。 (上田 和秀)

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「TOTO /キングダム・オヴ・デザイア〜欲望の王国〜 」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/ SICP3117)
「TOTO /タンブ 」(SICP3118)
「TOTO / XX 1977-1997 」(SICP3119)
「TOTO / マインド・フィールズ 」(SICP3120)

 マイク・ポーカロ(Bass)の闘病支援のためにメンバーが再集結し、2008年3月のボズ・スキャッグスとの来日公演以来3年振りとなる来日公演が決定したTOTOの廃盤となっていた4作品が、2011年DSDリマスタリングに加え、初の紙ジャケットで完全生産限定盤として復刻する。ファンには、何とも嬉しいプレゼントだ。
『キングダム・オヴ・デザイア〜欲望の王国〜』は、1992年発表のオリジナル8作目であり、同年死亡したジェフ・ポーカロ最後の記念碑的作品である。ジェフ・ポーカロ迫真のラスト・プレーが堪能できる。『タンブ』は、1995年発表のオリジナル9作目であり、92年に死亡したジェフ・ポーカロに代わり、幾多の作品に参加した名ドラマーのサイモン・フィリップスが加入した新生TOTOの第1作である。『XX 1977-1997』は、TOTOデビュー20周年を記念して1998年に発売された未発表曲集であり、アウトテイクやライヴ音源など、当時のレアトラックが収録され、リアルなTOTOを経験させてくれるファン必聴のアイテムである。『マインド・フィールズ』は、1999年発表のオリジナル10作目であり、84年の『アイソレーション』制作中に脱退したオリジナル・メンバーのヴォーカル/ボビー・キンボールが復帰し、初期のTOTOサウンドを彷彿させる。(上田 和秀)

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「エヴリバディ・ダンス!/ナイル・ロジャース」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-14103〜04)
 ナイル・ロジャースが初来日公演で相棒バナード・エドワーズを喪ったのが1986年4月。あの悲劇から15年後経った本年4月に本アルバムを日本発売。2枚組で、Disc.1のシック・サイドは、当時のディスコを席巻した大ヒット曲「おしゃれフリーク」「グッド・タイムス」など19曲を収録。Disc.2のプロデューサー・サイドは彼がプロデュースを手掛けたマドンナ、デヴィッド・ボウイ、ダイアナ・ロスなどの大ヒット曲を含む16曲を収録、さらにボーナス・トラックとしてクール・アンド・ザ・ギャングとの共演による新曲「アイ・ウォナ・ダンス」も収録。 (松本 みつぐ)

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「ウインターズ・イン・サマー +1/ピンキー・ウインターズ」(SSJ/XQAM1518)
 6月に来日公演が予定されているピンキー・ウインターズの新作は、ベテランらしい深い味わいのボサ・ノヴァ集。彼女は、フランク・シナトラがアントニオ・カルロス・ジョビンとジョイントしたアルバムを聴いてボサ・ノヴァの魅力の虜になってしまって、永いこと温めていた企画だという。ジョビンに影響を与えたというコール・ポーターの「I Concentrate On You」も含めボサ・ノヴァの名曲を中心に13曲をロン・アンソニー(g)とピート・クリストリ—フ(ts)も曲によって参加する伴奏で歌う。シナトラと同じように彼女が如何に歌の歌詞を大切にしているかが分かる素晴らしいアルバムだ。(高田 敬三)

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「TOKU swings & plays STEVIE WONDER A JAZZ TRIBUTE FROM ATLANTA 」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/ SICP3073)
 この10年、ヴォーカリスト&フリューゲルホーン・プレーヤーとして大きく注目されているTOKU。シンディ・ローパーのレイテスト・アルバム『メンフィス・ブルース』、そして彼女の先月の東京公演でも熱演。そんなTOKUの最新作はデビュー前からいつかはレコーディングしたかったという、リスペクトする音楽家、スティーヴィー・ワンダーの作品集。カヴァー・アルバム、トリビュート・アルバムでもあるわけだけど、アトランタ・レコーディングされた本作はスティーヴィー作品をTOKUの見事な音楽性の中でぐっとジャジ—でファンキーなグルーヴ感あふれた新たなるTOKUの世界として楽しめる。スティーヴィーの音楽へのこだわり、そしてスピリットがTOKUによって伝承されていることもしっかりと感じられた。デビュー15周年アルバムは、ぜひともスティー&TOKUの共演作品を発表して欲しい。(Mike M. Koshitani)

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「マーグレット/コン・ヴォセ」(ヤマハミュージックアンドビジュアルズ/YMCJ-10009)
 最近ヨーロッパのジャズ歌手によるこの手のものが多く紹介されているが、アメリカにもしゃれたボサ・フレイヴァーのアルバムがあるのを知った。マーグレットはテキサス出身。現在はNYのマンハッタンのクラブ中心に活躍とのこと。自身でもアレンジを何曲か手掛け、ルーファス・ウェインライト、パット・メセニー、ジョビン、カエターノ・ヴェローゾ作品などを歌っている。ボサ・ノヴァは雰囲気だけで歌う人が少なくないが、マーグレットは明確かつ抑えたソフトな夢見る表現で、原作とは違ったムードを現出する。ミュージシャン、アレンンジャーにブラジル通を配し、ルーファスの「ピーチ・トゥリーズ」が特に美しく、「イントゥ・シェイド」はシャープな切れ味が楽しめる。(鈴木 道子)

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「APPLAUSE/山口葵」(FVL/AY0002)
 山口葵(旧うしじま あおい)は、ナンシー・マラノに師事するシンガー。本アルバムは、彼女の2作目になる。ビル・メイズのトリオに曲により中路英明(tb)の入る伴奏でジャズのスタンダードだけではなく、「ロシアより愛をこめて」「ピープル」「雨に濡れても」等のポピュラー・ナンバーも選曲に入れて、母性を感じさせる温か味のある声で歌う大変親しみ易いアルバムだ。ビル・メイズのピアノが素晴らしい。彼女は、福岡を中心に活躍するシンガー。早稲田大学時代は、ハイソサエティ・オーケストラで活躍、卒業後は、都内のジャズ・クラブで歌っていたが、2001年から拠点を郷里に移している。(高田 敬三)

Popular ALBUM Review

「ROOM: 閉ざされた扉」オリジナル・キャスト盤(One on One 22nd Note)
 2001年に浅井さやかが立ち上げたミュージカル劇団 ”One on One” 10周年記念の新作「ROOM: 閉ざされた扉」が、4月に赤坂REDシアターで上演された。突然、ある部屋に閉じこめられた鍵師の青年 (岡田亮輔)が、図らずも自分自身の少年時代 (鳥越裕貴) を見ていくことになる。昔、病院で出会った少女(岡村さやか)、少女担当の研修医の女3 (田宮華苗)、青年 (もと少年) の伯父で自称芸術家の変人 (本橋徹朗)、青年を部屋に導き、外から見守る男 (内藤大希) など8人の出演者が醸し出す不思議な世界。人の心の内面を深く静かに描く意欲作品だ。「部屋の中」「雨宿り」「見えない扉」「雨と涙」「閉ざした心」等、全13曲。CDを聴いただけで、幻想的な雰囲気に包まれる。作・演出・作詞・作曲・編曲はすべて浅井さやか。 (川上 博)
*お問い合わせ&オーダー: http://oneonone.jp/

Popular ALBUM/CONCERT Review



「ヴォイス/上原ひろみ」(ユニバーサルミュージック/UCCT-1227)
「上原ひろみ ーソロ・ピアノー 公演」4月14日 COTTON CLUB

 スタンリー・クラーク・バンドの一員としてワールド・ツアーに参加。アルバムがグラミー賞を受賞して、一層注目を集めた上原ひろみ。自らのソロを加え、昨年はコンサート176回というハード・スケジュールの中から『ヴォイス』は生み出された。原点のトリオに戻り、と言っても新たにアンソニー・ジャクソン(b)、サイモン・フィリップス(d)と組んで、完成度の高い作品を並べている。ダークなイメージから始まるタイトル曲で開幕。最後は唯一自作でないベートーヴェンのソナタ「悲愴」が、優雅に展開されて幕となる。その間に靄りの中にリリカルなピアノが流れる“Haze"や、ふつふつと湧き上がる欲望“Desire"など、様々な心理を描き出していて面白い。エナジーより洗練味が楽しめる。
 そうしたアルバムとは打って変わって、明るいパワーに溢れ、楽しそうにピアノと戯れていたのが、ピアノ・ソロで行われたCOTTON CLUBのライヴだ。いつも通り、いやそれ以上にゴキゲンで縦横に弾きまくり、且、繊細で粒揃いのピアニッシモの美しさが格段に上達したことにも感動する。スケールの大きい闊達な「古城、川のほとり、深い森の中」に始まり、途中でふらふらと立ちあがりながらユーモアたっぷりに奏でられる「ケイプゴット・チップス」、新作からの美しい「ヘイズ」、愛らしいしゃれたワルツ調から発展してガーシュインのメロディーが次々に出てくる「アイ・ガット・リズム」など7曲。ピアノの達人は余裕と楽しさにあふれ、会場を大いに沸かせた。(鈴木道子)
ライヴ写真提供:COTTON CLUB 撮影:米田泰久 

Popular CONCERT Review

「ももいろクローバー」 3月6日Zepp Tokyo
 あの“ロマンポルシェ。”のロマン優光も賞賛してやまない6人組ユニット、ももいろクローバーの醍醐味はライヴにある。この日は1日3回ステージ。僕はその最終セットを見に行った。「明日のことなんかどうでもいいとばかりに瞬間に燃焼する」、「バラードをやらず、ひたすらアップ・テンポで攻めに攻める」、「ハーモニーに凝ったりせず、やかましいほどのユニゾンで図太く突進する」のが、ももクロイズム。その疾走感は、ブルー・チアーやソニックスやMC5に通じるものがある。連日のようにライヴをやっているというだけに、その「現場で鍛えた感」は並外れている。僕は何度かももクロの実演を見ているが、同じ曲をやっても(同一のバック・トラックを使っているにも関わらず)、見るごとにテンポ・アップしているように感じられるのが不思議だ。それだけ歌やダンスのスピード感が増しているということなのだろう。早見あかりの切れ味も尋常ではなく(4月10日に脱退)、号泣しながらの絶叫ラップに耳を奪われっぱなしだった。(原田 和典)


Popular CONCERT Review

「ボブ・ディラン」 4月3日 台湾/台北市 台北アリーナ
 台湾でボブ・ディランのコンサートを味わった。白人客が多かったのは納得も、若い台湾人の姿が多かったのには少し驚いた。 MCもなくひたすら歌い、ギターとキーボードとハーモニカを曲によって弾き分けるディランの姿には、ストイックささえ感じたほどで、アンコールの「Like A Rolling Stone」「Blowin' In The Wind」など初期の名曲でかなり盛り上がった以外は、全体的に淡々としたイメージのあるコンサートだった。とは言え、演奏、PAともに高水準で、昔の名前で売っている大物ミュージシャンとは一線を画した、今でも前進しているディランのアーティストとしてのプライドを感じた夜でもあった。(菊田 俊介)

Popular CONCERT Review


「片山健雄(シタール)ワンマン・ライヴ@江戸 Vol.3」 4月3日 新大久保水族館
 昨年、吉祥寺“ROCK JOINT GB”にて開催された“STONES NITE!!”でのパフォーマンスを目撃して以来、その存在が気になっていた片山健雄の単独ライヴを体験。第一部はシタールの独演。片山はインドの民族衣装を身に纏い、床に広げたラグの上にあぐらをかきシタールを抱えるというスタイル。傍らにあるリズムボックスが刻む“ターラ”と呼ばれるリズムに合わせ、シタールで“ラーガ”の旋律を奏でると、共鳴弦を含め20本にも及ぶ弦が紡ぎ出すヴァイブレーションが場内を不思議な空気で包み込む。この日はインド民謡の他に自身のオリジナル曲も披露。普段なかなか耳にする機会の無いインド音楽を存分に楽しむ事が出来た。第二部は片山率いる新バンド「東京Jajouka」が登場。メンバーはギター/ルシールのMIHO、ベース/THE BEGGARSのTOBY、ドラムス/ドレンチ・スカンクのTaka、そしてヴォーカルには元ザ・カーナビーツで、伝説的ミュージカル「HAIR」日本版キャストでもあるポール岡田をフィーチャー。ここでの片山は、敬愛してやまないザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズになりきり“ブライアソ・健雄・ジョーソス”として登場。スライド・ギター、シタール、ブルース・ハープ、リコーダー等を駆使してのストーンズ・ナンバーで、本家さながらのマルチ・プレーヤーぶりを猛アピール。7月3日に原宿“La Donna”にて行われるデビュー・ライヴに向け、さらなる弾みを付けた。(町井 ハジメ)
写真:高野アイ

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「早川義夫」 4月3日 黄金町・試聴室その2
 広さ(狭さ)が丁度よく、雰囲気や音響への配慮も行き届いているライヴ・スポットが「試聴室その2」だ。ここで早川義夫が聴けるとは嬉しいじゃないか。電子ピアノの弾き語りによる完全ソロ・パフォーマンスなので、早川が演奏を始めれば音楽が始まり、演奏をやめれば音楽が終わる。まさに100%早川義夫、濃厚な音の塊にすっかり高揚させられた。名作『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』に入っている「サルビアの花」から始まり、ジャックス時代の「ラブゼネレーション」、「いい娘だね」、個人的なフェイヴァリットである「批評家は何を生み出しているのでしょうか」などなど、全曲が一体となって“早川義夫”という名の壮大な組曲を構成しているかのようだった。息遣いや足踏みの音までが、音楽として聴こえてきた。つべこべしゃべらず、たんたんと歌い、ピアノを弾く。そしてサッと切り上げる。ギエンのギの字もギゼンのギの字もない。なんというかっこよさ、音楽家はこうじゃなくちゃいけない。(原田 和典)

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「ウルフ・ワケーニウス&マーティン・テイラー」 4月5日 COTTON CLUB
 活きのいいギター・デュオを満喫することができた。英国出身のマーティンは、生音がものすごくよく鳴る特製のフルアコースティック・ギターを弾く。指で弾くパートも多い。アンプは使わず、ダイレクトにPAに接続する。ウルフはスウェーデン出身で、中古のソリッド・ギター(アリアのレス・ポール・タイプ。安さで知られる)を愛用しているが、この日は胴体の薄めのフルアコ・ギターを使った。アンプを使ってピックで弾く。ステージはウルフのソロ、マーティンのソロ、ふたりの共演という3部構成。盛り上がるのはやはりデュオのパートだ。来日前、香港でライヴを行なってきたばかりというだけに、両者の息はぴったり。ソロとバッキングの切り替えも見事だ。「ジャスト・フレンズ」「ビリーズ・バウンス」での、とどまることを知らないフレーズの掛け合いに、ジャズ・ギターのダイナミズムを改めて思い知らされた。(原田 和典)

Popular CONCERT Review



「ジョニー・ウィンター JOHNNY WINTER JAPAN TOUR 2011」  4月13日 ZEPP TOKYO
 ジョニー・ウィンター初来日公演、素晴らしかった! JWバンドのポール・ネルソン(g)、スコット・スプレイ (b)、ヴィト・リウッツィ (d)の演奏する「Intro」にのってステージ・センターに御大ジョニー・ウィンターが登場。軽くウォーミングアップ演奏をジョイントした後、いよいよ本格的にコンサートはスタート。フレディ・キングの「Hideaway」で早くも見事なまでのブルースを披露。次々に登場する「Sugar Coated Love」(レイジ—・レスター)「She Likes To Boogie Real Low」(フランキー・リー・シムズ)、そして名作「Good Morning Little School Girl」(サニー・ボーイ・ウィリアムソンI)「Got My Mojo Working」(マディ・ウォーターズ)で、会場はより大きく盛り上がる。そしてロックンロール「Johnny B. Goode」(チャック・ベリー)。「Blackjack」(レイ・チャールズ)もジョニーの魅力をより醸し出していた。「All(I'm) Tore Down)(フレディ・キング)やオリジナルの「Lone Wolf」、ギター・フリークが大きく注目。残念ながらストーンズ・カヴァーは登場しなかったけど、「Don't Take Advantage Of Me」(ロニ—・ブルックス)では RS「Gimme Shelter」が挿入されたのだ。ビートルズ・ファンにも知られる「Bony Maronie」(ラリー・ウィリアムス)、そしてラストはストーンズで有名な「It's All Over Now」(ヴァレンティノズ)。大きな大きな拍手と声援は鳴りやまない、ギターをギブソン・ファイヤーバードに持ちかえたジョニ—が再びステージへ。アンコールでは素晴らしいボトルネック奏法を披露した。「Dust My Broom」(エルモア・ジェームス)「Highway 61 Revisited」(ボブ・ディラン)。100万ドルのギタリスト称された40年以上前から聴き続けてきたジョニーをこの日本でついに堪能できた、まだ夢をみているようだ・・・。(Mike M. Koshitani) 
写真:鈴木敏也

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「コルトレーン:ジャズの殉教者/藤岡靖洋・著」(岩波書店)
「ジョン・コルトレーン:インタヴューズ/クリス・デヴィート編 小川公貴 金成有希・訳」(シンコーミュージック・エンタテイメント)

 ジョン・コルトレーン関連の本が2冊出た。コルトレーン研究家、藤岡靖洋の『コルトレーン:ジャズの殉教者』は“人間コルトレーン”に迫る大作といえようか。著者のコルトレーン本はこれが3冊目、今回は日本語(前2冊は英語)。研究の成果をドッシリと詰め込みながら、レアな写真も織り交ぜ、あくまでもわかりやすい文章でコルトレーンの足跡に迫っている。
 いっぽう、『ジョン・コルトレーン:インタヴューズ』はアメリカのジャズ誌「ダウンビート」誌などに掲載されたインタビューや記事をまとめたもの。“音楽コルトレーンの変遷”に迫った1冊だと思う。本著の重要なところは、その記事のほとんどがコルトレーンの生存時に米国で書かれているということだろう(つまり本人が読んでいた可能性が大いにある)。保守的なリスナーや時代遅れの評論家たちから思うように理解されずに悩むコルトレーンの姿(それは先駆者ならば避けられぬ宿命なのかもしれないけれど)が、文字の間から浮かび上がってくる。僕は編集協力ということで携わらせてもらったが、コルトレーンという人物がより親しく思えるようになった。
以上2冊、そして拙著『新・コルトレーンを聴け!』を読んで、よりディープなコルトレーン・ワールドにどうぞ!(原田和典)

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「アジアのポピュラー音楽〜グローバルとローカルの相克/井上貴子・編著」(勁草書房)
 80年代から90年代にかけては、アジアのポピュラー音楽を広く紹介する本が相次いで出版され、専門誌が創刊された。その勢いは21世紀に入って止まっていたが、この本は久々に登場したアジアの音楽の本だ。扱われているのはインド、タイ、中国、韓国、インドネシア(バリ)、オーストラリア、西アジアのロマ/ジプシーなどの音楽。テーマ設定や論じ方は筆者によって異なり、これ一冊でアジアのポピュラー音楽が概観できるという性格の本ではないが、人や物や情報の地球規模での交流の進展に対して、地域に根ざしていた音楽が相互にどのような影響を与え合い、変貌をとげつつあるのかについての具体的な事例が実におもしろく、教えられることも多い。(北中 正和)

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「歌謡曲 時代を彩った歌たち/ 高 護・著」(岩波書店)
 ≪歌謡曲≫という言葉は、21世紀に浮いている。定義がおぼつかないままに、流行歌のメインジャンルは、J-POPなる言葉にとって変わられてしまった。その代替わりのプロセスも極めてあいまいだし、検証もなされていない。戦後日本の流行歌を説明するジャンル、演歌、和製ポップス、日本のロック、歌謡曲、そしてJ-POP・・・。それぞれは戦後若者の文化史そのものでもある。それらの中核にあるのは、すべてのジャンルに抵触している≪歌謡曲≫という概念であろう。筆者は、日本のどのジャンルに精通した頭脳で、歌謡曲の精髄に迫っていく。いかに作られ、どのように歌われたか? どんな作者と曲があったか?その分析の視点の向こうに、現在の、21世紀の、流行歌がある。いうまでもなく、J-POPも、歌謡曲の土台があって初めて生まれた。歌謡曲の分析があって初めてJ-POPも、日本のロックをも、語ることができるのである。(サエキ けんぞう)

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「ロン・カーター
 リリースされたばかりのアルバム『ロン・カーター・グレイト・ビッグ・バンド』も大好評のロン・カーター、今回の公演は、ビック・バンドとは正反対の小ユニット、渋いギター奏者ラッセル・マローン、ベテラン・ピアノ奏者マルグリュー・ミラーを引き連れてのドラムレス・トリオでの来日公演だ。ドラムレスなのでよりロンのベース・プレーを随所で鮮明に味わえることが期待できる。ラウンジ風のリアル・ジャズを目の前で楽しめる絶好のチャンスだ。(YK)
*6月14日 NAGOYA Blue Note 2回公演
お問い合わせ:(052)961-6311 
http://www.nagoya-bluenote.com/
*6月16日〜19日 Blue Note TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)5485-0088 
http://www.bluenote.co.jp/
*6月20日 COTTONN CLUB 2回公演
お問い合わせ:(03)3215-1555 
http://www.cottonclubjapan.co.jp/


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「マリーナ・ショウ featuring チャック・レイニー、デヴィッド・T・ウォ−カー、ラリー・ナッシュ、ハーヴィー・メイソン”WHO IS THIS BITCH, ANYWAY?” REUNION TOUR
 大人気のユニットでの3年連続での来日公演。日本でしか味わうことの出来ないこのスペシャルユニットは必見。過去2回の公演も大好評を博した。メンバーも、いつも通り、レコーディングに参加した強者ぞろいがオール参加なのだ。まさにレジェンド・ライヴなのだ!(YK)
*6月20日〜22日 24日〜26日  Billboard Live TOKYO  2回公演
お問い合わせ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/
*6月28日〜30日  Billboard Live OSAKA  2回公演
お問い合わせ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/


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「ブライアン・ジョーンズ追悼 東京Jajouka(ジャジューカ) デビュー LIVE!
 ローリング・ストーンズを創設したブライアン・ジョーンズの魂を伝承するブライアソ健雄ジョーソズ。ギターはもちろん、シタール、ダルシマー、ハープ、リコーダー、マラカスを自在に操り関西を中心にジャジューカで活動している。そんなブライアソ健雄がついに≪東京Jajouka(ジャジューカ)≫を結成、ブライアンの命日にデビュー・ライヴ!元カーナビーツのポール岡田がリード・ヴォーカリストなのだ。そして対バンはBEATROCKS(as THE BEATLES)。ストーンズ&ビートルズ・ファン必見のステージだ!!(MK)

*7月3日 原宿 La Donna 
お問い合わせ:(03)5775-6775
http://www.la-donna.jp/


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「シェリル・リン
 1970年代後半、ディスコ・シーンがぐっとポップな方向に向いてしまいちょっとしょげていた僕らR&Bでダンスしていたディスコ・キッズに、すっごくファンキーなナンバーがプレゼントされた、シェリル・リンの「ガット・トゥ・ビー・リアル」だ。78〜89年にアメリカでベスト・セラー、ポップ・チャートで12位、そしてソウル・チャートでナンバー・ワンに輝いたのだ。その後も20近い楽曲をソウル・チャートに送り込んでいる。そんなシェリルの日本に帰ってくる。彼女を支えるバック・ミュージシャンのひとりはレイ・パーカーJr.。またまたシャウトしてしまいます、ライド・オン!(MK)
*7月20日 22日 23日  Billboard Live TOKYO  2回公演
お問い合わせ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/
*7月25日 26日  Billboard Live OSAKA  2回公演
お問い合わせ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/


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「シカゴ・ブルース・ナウ!J.W.ウィリアムス and シャイタウン・ハスラ—ズfeat デミトリア・テイラー
 ブルース・タウン、シカゴの“今”をダイレクトに感じさせてくれるビッグ・イベント!シカゴ・ブルース・ナウ!!今年1月に“Chicago Music Awards”を受賞したばかり、現在のシカゴ・ブルース・シーンでもっともホットなバンド、J.W.ウィリアムス&シャイタウン・ハスラーズがやってくる。ギタリストはシカゴで20年以上活躍する菊田俊介。ゲストは5月にデルマーク・レコーズから「バッド・ガール」でアルバム・デビューするデミトリア・テイラー(父は伝説のブルースマンのエディ・テイラー)。そして、日本側からのサプライズ・ゲストはあのBOWWOWの山本恭司だ。ブルース・フリークはもちろん、若いギター小僧たちもこのスペシャルなLIVEは見逃せない。(SK)

*7月24日 原宿 La Donna 
お問い合わせ:(03)5775-6775
http://www.la-donna.jp/


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