2010年10月 

 
Popular ALBUM Review



「クラプトン/エリック・クラプトン」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13940)
 リル・サン・ジャクソン、ロバート・ウィルキンス、ファッツ・ウォーラーらのカバー、シェリル・クロウとのデュエット、そしてあの「枯葉」などを収めた、ある意味では無節操とも思えるほどわがままに65歳の自分を打ち出した新作。その制作は、当初、J.J.ケイルとの共演盤第二弾を目指してスタートしたものだという。クラプトンは昔のケイルの作品同様チープなリズムマシーンで録音することにこだわり、ケイルはクラプトンが曲を書くことを受け入れ条件として提示した。しかし、思うよう書けなかったため、ケイルが歌うことを前提に「メンタル・ジュークボックス」のなかから何曲か選び出していった。実際にリズムマシーンを使った録音に取り組んだものの、うまく機能せず、隣のスタジオにいた(!)ジム・ケルトナーに声をかけて再スタート。その後、ケイルが諸事情で離脱。クラプトンも胆石の手術を受けることになり、アラン・トゥーサンらが参加したニューオリンズ・セッションはプロデュースを担当したドイル・ブラムホールIIが仕切った。助言をあおいだライ・クーダーからは選曲方針など酷評され、かえって自信を深めたという。不思議な成り立ちの作品だが、ふたたび髪を伸ばした彼は「文句ありますか」といっているようだ。だから『クラプトン』なのだろう。僕は、あらためて、彼のことが好きになった。(大友 博)

Popular ALBUM Review


「ギター・ヘヴン〜グレイテスト・ロック・クラシックス〜/サンタナ」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-2842)
 サンタナの5年ぶりのニュー・アルバムはカヴァー集となった。ジミ・ヘンドリックスの「リトル・ウィング」、クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」、ビートルズの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」などは分かるが、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」や、ヴァン・ヘイレン、AC/DC、デフ・レパードなどのナンバーには驚かされる。だが、どれにもサンタナらしさがある。なるほど、こう来たか、とついニヤリとさせられる場面も多い。そしてそこからは、“果敢な挑戦”という肩肘張ったものではなく、どこまで楽んで自分の枠を拡げられるかやってみたという余裕が感じられる。それはまた、真剣に遊んだ結果としてのずば抜けた充実感にもつながっている。だからこそ、この“ギター天国”がもたらす幸福度は大きい。(細川 真平)


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「ワールド・ゴーン・クレイジー/ザ・ドゥービー・ブラザーズ」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-2894〜5)
 結成40周年を迎えた今年、何と10年ぶりの新作を発表!トム・ジョンストン、パット・シモンズ、ジョン・マクフィーにマイケル・ホザックの現メンバーに加えてマイケル・マクドナルドも1曲ゲスト参加。おまけにデビューから彼らを支えたテッド・テンプルマンがプロデューサーとして采配を振るうとなればファンとしては何をさておいても♪ハモリ、十八番?のギター・リフ、粘っこいトムのヴォーカル。。。絵に描いたようなドゥービー節があっちゃこっちゃで炸裂しまくるが‘懐かしい’という感覚よりも前向きな姿勢を感じさせるパワーが漲っている。今回はさらにウィリー・ネルソンまでがゲストに入り、また‘カルロス・ドゥービー’ともいえるような9曲目(サンタナ風!?)など新たに興味を引く面も。約30分のドキュメントDVD付き♪(上柴 とおる)


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「ゴーイング・バック/フィル・コリンズ」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13919)
 なけなしの小遣いを工面して4曲入りのコンパクト盤「モータウン・サウンド・ベスト4」(ビクター:¥500)というシリーズを買い続けていた高校時代のときめきが蘇って来た♪ひとつ年上のフィル・コリンズもイギリスの地で同じようにわくわくしながらレコードを聞きまくっていたに違いない。そんな思いがぎっしり詰まった全25曲(77分46秒!!)。1960年代のモータウンを中心にあの時代のヒット曲を何とファンク・ブラザーズ(当時のモータウンのセッション・メンバー)をバックに音の感触にもこだわりながら見事に再現しつつ歌いまくるとは何とも贅沢&羨まし過ぎ♪しかも例えばマーサ&ヴァンデラス5曲、テンプス4曲なんて選曲もわがままし放題だけどキャリア40周年記念企画ということで許してあげる♪(上柴 とおる)

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「ポストカーズ・フロム・ア・ヤング・マン/マニック・ストリート・プリーチャーズ」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-2841)
 1992年にデビューし、人気が高まる中、95年にギタリストのリッチー・ジェームスが失踪(08年に死亡宣告)。解散も検討されたが、3人体制で活動を継続し、イギリスを代表するロック・バンドのひとつとなる。・・・というストーリーは、このバンドを語るときにどうしても語られなければいけないことのひとつなのだが、実はそういうことと関係なく、彼らが素晴らしい音楽をクリエイトしてきたことこそが大事なのだ。と、本作を聴きながら改めて思った。このバンドの持つメロディーの深さ、透明感、その上での印象度の高さは当代随一だ。そして、ストリングスを含めたアレンジも本当に見事。かと言って必要以上にポップに傾くことなく、ロックの匂いというか手触りというか、彼らにとって(そして僕たちにとって)大事な何かを保ち切っているところに、このバンドの矜持が感じられるのだ。(細川 真平)

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「レイモンド V レイモンド:デラックス・エディション/アッシャー」(ソニー・ミュージック・インターナショナル/ SICP 2837〜38)
 
アッシャー最新作を入手していない人には、とっても御得なCD。本年4月に発売された最新アルバム『レイモンド V レイモンド』はリード・トラック「OMG」が全米でロング・ヒット。日本のクラブ・シーンでは盛上げタイムの定番ナンバーとして現在もダンス・フロアを席巻。ウィル・アイ・アム、リュダクリス、T.I.という豪華な面々がサポート。輸入盤のみで本年8月に発売されたミニ・アルバム『ヴァーサス』からは最新シングル「DJ・ガット・アス・フォーリン・イン・ラヴ」がブレイク中。ジェイ・Z、ジャスティン・ビーバー、エンリケ・イグレシアス、ピットプルなどの強力者がサポート。この2枚組CDが特別価格 2520円也というのも嬉しい。(松本 みつぐ)

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「スルー・ザ・ナイト〜この夜をぬけて/ジェシー・ハリス」(プランクトン/VIVO-256)
 ニューヨークのシンガー/ソングライター、ジェシー・ハリスは、ノラ・ジョーンズの「ドント・ノウ・ホワイ」の作者として一気に人気が高まったが、彼女とはヴィレッジのクラブに出ていた時に知り合い、協力することになったのだという。他にメロディ・ガルドーやニッキーはじめ多くの歌手に曲を提供、ギターで参加している。新曲がどんどん出来て、アルバムが年に一枚くらいのペースで制作されていく。この最新盤は99年のデビュー以来9枚目。愛を失った歌や夜の幻想など、タイトル曲はじめ秋の夜にふさわしい情感の佳曲が少なくない。P.サイモンやR.セクスミス等にも通じるいかにもSSWらしい味のある素朴な歌声と、4人編成の簡素なサウンドが心休まる。10月に来日予定。(鈴木 道子)

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「サウンドトラック〜ドアーズ/まぼろしの世界」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13951)
 1960年後半当時、アメリカのストーンズとして同国では大きな注目を集めたドアーズ。日本ではヒット・ソング・グループとして人気を呼んだくらいだった・・・、ジム・モリソンが27歳という若さでこの世を去ってから様々な音楽界の変貌の中で我が国でもドアーズが再評価されるようになり、現在では僕らのようなその時代をリアル・タイムで通過してきた往年のファンはもちろんのこと若きロック・フリークたちにも、短かったが強烈にメッセージを投げかけたロックな活動はしっかりと伝えられている。そんなドアーズの映画のサウンドトラック。楽曲に加えてジムの詩の朗読やメンバーへのインタビューも収録されている。(Mike M. Koshitani)

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「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/オリジナル・サウンドトラック」(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SICP-2799)
 
ビートルズ結成前のジョン・レノンの青春を描いた映画のサントラ盤。主題歌「マザー」(『ジョン・レノン・アンソロジー』収録ヴァ―ジョン)をはじめ18曲を収録している。ジョンがロックンロールにめざめた頃にレパートリーとしていた「ザットル・ビー・ザ・デイ」「ローンチー」など6曲がザ・ノーウェア・ボーイズ(ビートルズの前身バンド、クオリーメンにあたるバンド)による演奏。ジョンが初めて作曲した「ハロー・リトル・ガール」は映画のジョン役がソロで演奏。そしてジョンが大好きだった「ビー・バップ・ア・ルーラ」などのロックンロールナンバーの多くは、それぞれオリジナルアーティストで収録されている。ビートルズ誕生の瞬間を記録したすてきなアルバムだ。(広田 寛治)

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「Luck & Sun/三井ぱんと大村はん」(BSMF RECORDS/MO-2010)
 関西が世界に誇る(一応。。。)ラグタイム・ブルース・ユニットの9年ぶりの新作がついに登場♪「どないやねん」(2000年11月)「ほんまかいな」(2001年11月)に続く3枚目だが今回はタイトルも英語(!)でキメて来た。。。とはいえ全編日本語、時々大阪弁。自ら銘打つ持ち味は‘涙と笑いのロマンショウ’。まだまだ恋にも未練のある中年男の日常の哀愁を独特の言葉遊びも交えた笑いにくるんで歌う三井雅弘。そしてジャズ、ブルースなど堅実に奏でるミュージシャンをバックにラグタイム・ギターを自在に操るザビエル大村。確かな音楽性に裏打ちされたこのコンビ独自の世界がますますおもしろくなって来た♪「せやから大阪」「二度漬け禁止のブルース」「おっぱいがいっぱいな世界」など全12曲。(上柴 とおる)

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「フーズ・ネクスト/ザ・フー」(ユニバーサルミュージック/UIGY-9022)*SACD専用ディスク
 SACDのポテンシャルを最大限に生かすべく、シングル・レイヤーに非圧縮の2ch音源のみを記録するという徹底したこだわりを見せるユニバーサルミュージックの新シリーズに、ザ・フーの71年発売の傑作『フーズ・ネクスト』が登場した。ピート・タウンセンドがロック・オペラ『トミー』に続き企画しながらも未完に終わった壮大なプロジェクト“ライフハウス”から生まれたこのアルバム、今回この日本企画のためにジョン・アシュトレイが初めて起こしたというDSDマスターの威力は絶大で、既存のリマスターCDが耳障りに思えてしまうほど。ここでの奥行き感と密度の濃さを知ってしまえばもうCDには戻れないという、実は結構“罪深い”1枚である。(犬伏 功)

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「ア・フレンド・ライキク・ユー/チャーリー・グリーン」(オーマガトキ/OMCZ-1038)
 ポール・アンカは10歳で立派なんスウィンガーぶりを発揮してステージに立っていたが、現在13歳のチャーリー・グリーンも、10歳で英国の人気オーディション番組≪ブリテンズ・ゴット・タレント≫に出演。歌唱力が大評判で最終まで行き、400万以上のアクセスがあったという。父は英国人、母はフィリピン人。これは待望の初CD。確かにうまい、シナトラ・タイプのスウィングを好唱している。なかにはまだ言われた通りに歌っている風情もあるが、タイトル・ナンバーは抜群。タガログ語の「イワン」、ラヴ・バラード「マイ・ファースト・ラヴ」あたりが素直に歌って魅力を発揮している。(鈴木 道子)

Popular ALBUM Review



「ムーンライト・セレナーデ〜月と星のうた/ダイアナ・パントン」(Muzak/MZCF-1229)
 またまたカナダから有力歌手の出現、といってもダイアナ・パントンは、既に3枚のCDを発表している。ノーマ・ウインストン、シエラ・ジョーダン、ジェイ・クレイトン等に師事したという歌手だ。本アルバムは、月と星をテーマにしたもので、彼女を見出したドン・トンプソン(p,b)とレグ・シュワガ―(g)のシンプルな伴奏で「Destination Moon」から「 Moon Rover」まで15曲を羽毛のような柔らかい可愛い声で歌っている。彼女の先生たちは個性派だが、彼女の歌は、素直で好感がもて、月と星というテーマが彼女のスタイルにはまっている。(高田 敬三) 

Popular ALBUM Review


「平成版!奇跡のビッグ・バンド・スコープ/SHARPS AND FLATS vs TOKYO CUBAN BOYS」 (キングレコード/KICJ-2239)
 日本を代表する2大バンド、シャープス&フラッツと東京キューバン・ボーイズの共演は、『ビック・バンド・スコープ』としてかつて名盤があったが、その平成版が再現された。今年6月に八王子市民会館でのライヴ録音。ラテンとしてもよく演奏される名曲を中心に、「ビギン・ザ・ビギン」でゆったりと始まる。スウィングとラテンを交互に配した見事な編曲は前田憲男が中心で、かつての物もある。「二人でお茶を」は両者のリズム隊がからみ、スウィングとチャチャチャのよる合体が楽しい。白眉は「マラゲーニャ」。15分を超す大作は、西直樹と平田フミトによるピアノ・バトルをたっぷり聴かせ、悠々たる好演。音の厚みも引き締まった本作は、好評のシャープスの『スインギン』を上回る出来。(鈴木 道子)

Popular ALBUM Review

「ストーンズ・ジャズ/ジョー・パス」(EMIミュージック・ジャパン/TOCJ-5005)
 ジャズ・ギタリストとして数多くの名作を残したジョー・パス(1929〜94)の1966年作品。エネルギッシュななかに絶妙のテクニックによる演奏ぶりでのストーンズ・ヴァージョン。「19回目の神経衰弱」「レディ・ジェーン」「ノット・フェイド・アウェイ」「マザーズ・リトル・ヘルパー」「 サティスファクション」「 黒くぬれ!」「ホワット・ア・シェイム」「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ(涙あふれて)」に加え、オリジナルの「ストーン・ジャズ」も聴きどころ。ソフィストケイトされたジャジーなRSワールド!(Mike M. Koshitani)

Popular DVD Review

「ザ・ローリング・ストーンズ レディース&ジェントルメン」(WHDエンタテインメント/IEBP-10052)
 ストーンズの1972年USライヴを記録した「ザ・ローリング・ストーンズ レディース &ジェントルメン」は、74年にアメリカで4チャンネルにより劇場公開されたが経費がかさむという理由ですぐに通常の形式に切り換えられた。そして、そのまま大きな話題にもならず忘れられていった。しかし、熱心なファンの間ではグループの最もロックを感じさせるライヴ記録として語り継がれてきた。その映像がついにDVDリリースされるのだ。まさに名作中の名作。キースとミックが唾を飛ばし合いながら1本のマイク・スタンドで「ハッピー」をシャウト、このシーンだけでもこの作品を味わう価値があるというもの。ボーナス映像には、ツアー直前のモントルー・リハーサル、それに72年と今年のミックのインタビューが収録されている。(Mike M. Koshitani)

Popular MOVIE Review

「ドアーズ/まぼろしの世界」
 ドアーズのドキュメンタリー映画。実際の彼らの映像を中心としながら、ジム・モリソンが'69年に制作・監督・脚本・主演した幻の映画『HWY(ハイウェイ)』の映像を断片的に散りばめることによって、ドアーズらしい(と言うよりもモリソンらしい)ミステリアスさと、作品としての奥行きが出ている。ナレーションはジョニー・デップが担当。しかし、結局はモリソンの実人生こそが、すべてを上回る物語性と神話性を秘めていたことを再確認させられる。自ら変えられるのが“運命”、変えられないのが“宿命”だとしたら、“運命”によってロック・スターになったのではなく、“宿命”によってそうならされた男の、逃れようのなかった人生行路をまざまざと見せつけられた気がする。(細川 真平)10月30日公開
http://www.thedoors.jp/


Popular MOVIE Review




「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」(配給ギャガGAGA)
 ジョン・レノンを語る上で避けて通ることのできない「マザー」神話に正面から取り組んだ映画だ。ジョンがロックンロールにのめりこんでいく過程、ビートルズ結成にいたる経過もジョンの目を通して再現されている。使われている音楽、衣装、ギター、そしてリヴァプールの町並みなど、細部へのこだわりもほぼ完璧だ。ジョン・レノンというひとりのミュージシャンがいかにして作られ、ポール・マッカートニーと出会い、ジョージ・ハリスンと出会い、ビートルズが誕生したのか。いまなお多くの人に感動を与え続けているビートルズの音楽の原点になにがあったのか。この映画はそんなことをとてもていねいに、とても客観的に、そしてとても正確に描いている。20世紀を代表するロック・グループになるとは誰も知らなかった時代のジョンとポールとジョージの衝突とそれぞれの内なる葛藤。リヴァプールという町の片隅で起こりはじめていた奇跡の発端。そんな歴史の現場にわれわれをこっそりと誘ってくれる。そんな胸の高鳴りを感じさせてくれる映画だ。(広田 寛治)
11月5日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国ロードショー
(c) 2009 Lennon Films Limited Channel Four Television Corporation and UK Film

Popular BOOK Review


「リアル・ブラジル音楽/ウィリー・ヲゥーバー著」(ヤマハミュージックメディア)
 最新のブラジル音楽事情をカバーした好著だ。ブラジル音楽はサンバ・ボサノヴァだけではないという声はしばしば耳にするが、そのことを260人ほどのアーティストと90のジャンル・ムーヴメントを引き合いに出しながら明瞭・端的に語っている。地理的条件や社会的背景などに触れつつブラジル音楽の歴史をひも解きながら、サンバ・ノーヴォやクラブ・ミュージックなど21世紀の「MPB新時代」を浮き彫りにする。旅行術や情報入手方法などが紹介されているのも魅力で旅行計画のちょっとしたヒントも提供してくれる。(三塚 博)

Popular BOOK Review

「Viva エルヴィス/エド・ボンジャ」(ヤマハミュージックメディア)
 1972年11月、ハワイ/ホノルル・インターナショナル・センターでザ・キング、エルヴィス・プレスリーのステージを3回堪能した、素晴らしかった。恥ずかしながら、コンサートで涙をこぼしたのはその時が最初だった・・・。そんな時代の70年から5年間のエルヴィス・オン・ステージを撮り続けたエド・ボンジャの200頁近い豪華写真集。60点以上の初公開ショットも登場。ひとつひとつのエルヴィスのまなざし、ポーズからあの素晴らしかったライヴ・パフォーマンスを思い出す。まさに永久保存版として機会あるごとにページを開きたい秀作である。エルヴィス・イズ・フォーエヴァー!(Mike M. Koshitani)

Popular CONCERT Review

「深谷ロック・フェスティバル」 7月31日  JR高崎線深谷駅1Fギャラリー
 突然段ボールの蔦木俊二が「地元にロックを根付かせたい」と2006年に始めたのが、このフェスティバルだ。第6回となった今夏のステージにはCARRE、おにんこ!、KIRIHITO、恒松正敏GROUP(写真)、突然段ボールが登場。司会は詩人のTASKEさんが務めた。手の届くような距離で、日本パンクの第一世代である恒松のステージを味わうことができた感激。ドラムス+ギター&ヴォーカル(と足踏みポータブル・キーボード)でアグレッシヴなデュオを繰り広げたKIRIHITO。今は亡き鳶木栄一(俊二の兄)がいた頃とはまた別の魅力を放つ突然段ボール。こうした粒揃いのメンバーが揃いながらも1500円という破格の入場料、加えて各バンドのセッティングがものすごくスムーズなのも嬉しかった。とても良心的な、手作りのロック・フェスに、僕はすっかり暖かな気持ちになった。(原田 和典)

Popular CONCERT Review

「ゴンサロ・ルバルカバ」 8月21日 COTTON CLUB
 1990年代初頭にキューバ出身の若手超絶技巧ピアニストとして話題を集めたゴンサロも今や25年選手になろうとしている。現在は有り余るピアノ・テクニックを抑え、作曲と即興パートが複雑に絡み合った重厚な音楽を創造する方向に関心がいっているようだ。メンバーはアヴィシャイ・コーエン(トランペット)、ヨスバニ・テリー(アルト・サックス)、ユニア・テリー(ベース)、マーカス・ギルモア(ドラムス)というニューヨークで活動する精鋭たち。ゴンサロが緻密に設定した枠組み内での演奏という印象を強く与えたが、それでもアヴィシャイ(学生バンドで来日経験があるが、プロとして日本で演奏するのは初めて)のプレイは水際立っていた。モンスター・トランペッター、アヴィシャイの、今度は自由奔放に吹きまくるバンドでの来日を期待したい。(原田 和典) 
写真提供/COTTON CLUB 撮影/米田泰久

Popular CONCERT Review

「第5回 Hakuju ギター・フェスタ 2010 ギター・ワールド・トゥデイ 旬のギタリストを聴く〜タケオ・サトー ・リサイタル」 8月21日  富ヶ谷Hakuju Hall 
 ギター・ファンならずとも気になる好評企画も第5回目を迎えた。今年は荘村清志、福田進一、アタナス・ウルクズノフ、タケオ・サトー、ウィリアム・カネンガイザー、渡辺香津美などが登場。大御所たちのパフォーマンスも充実したものだったが、今回は気鋭(といっていいであろう)タケオ・サトーの公演について触れさせていただく。ギター製作家を父に1982年ドイツに生まれた彼は現在も同国で活動中。スパニッシュ、ブラジリアン、タンゴ等を行き来しながら、歯切れ良いタッチで優雅なひとときを味わわせてくれた。武満徹の「エキノクス」も入魂の出来だったが、個人的に印象が長く後を引いたのはパラグアイ出身の作曲家、バリオス=マンゴレが書いた「マシーシ」。まさしく旬のギタリストの、いま現在の表現に出会った気がした。(原田 和典) 
写真:三好英輔


Popular CONCERT Review







「ロック レジェンド プログレッシヴ ロック フェス 2010」 8月22日 日比谷野外大音楽堂
 真夏の炎天下に先ず現れたのは、日本を代表するプログレッシヴ・ロック・バンド四人囃子だ。「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」をはじめ、名盤『一触即発』のナンバーを中心に、往年の緊張感溢れる演奏を披露してくれた。当時の楽曲は、多くのロック・バンドからの影響を垣間見ることが出来、それを上手く消化し見事なまでにオリジナル曲を作り上げていた。テクニックだけではなく円熟味を増した演奏は、多くのファンに感動を与えた。現役で頑張っている彼らに、惜しみない拍手が送られた。
 次に登場したのは、クラシカル・ロックを信条とするルネッサンスだ。正にこれぞプログレッシヴ・ロックの王道であると叫びたくなる難解な曲を素晴らしいクオリティで演奏してくれた。何と言ってもヴォーカルのアニー・ハズラムは、暑さに淀んだ東京の空気を切り裂かんばかりのクリアーなハイトーン・ボイスを聴かせ、その健在ぶりを披露した。
 そしてラストを飾ったのは、東京に宵闇が迫るころ、ビルの谷間から顔を出した月に照らされ幻想的に現れたスティーブ・ハケット・バンドだ。リード・ヴォーカルを置かないバンドは、スティーブ・ハケットのギターを中心とした演奏が、良くまとまっていただけに、ピーター・ゲイブリエル、フィル・コリンズという稀代のヴォーカリストを輩出したバンド/ジェネシスのナンバーは、期待が大きかっただけに、ヴォーカル・パートをカラオケにしたことが、何とも惜しまれた。上手いヴォーカリストを採用し、パーマネントなバンドとして活動して欲しいものだ。
 ポスター、パンフレット等のデザインをロジャー・ディーンが担当するなど、全てに於いてこだわりを持った第1回プログレッシヴ ロック フェスは、大成功のうちに幕を閉じた。来年はピーター・ゲイブリエルを呼んで開催したいと主催者は語っていたが、プログレッシヴ・ロック・ファンとして、このイベントが長く続くことを期待したい。(上田 和秀)  
写真:吉浜 弘之


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「ダイアン・シューア」 8月23日 Tokyo TUC
 グラミー賞に2度も輝いた歌手、ダイアン・シューアをインティメットなジャズ・クラブで聞ける数少ない機会だった。中央のストールに座ったままのダイアンは、反応の良い聴衆を前に大変気分が乗っていたようだ。幕開けの「Taking A Chance On Love」の後、マッコイ・タイナー作のバラード「You Taught Me How To Sing」を気分込めて歌い、続く親友に捧げると言って歌ったチャック・マンジョーンの「Land Of Make Believe」では「さくら、さくら」からヨ‐デル風のフレーズや驚異的なロングト―ンを交えエラも顔負けの延々たる白熱のスキャットを手足をばたばたさせながらの熱唱で聴衆を圧倒した。特別リクエストという「Bewitched」では、首を手術して前かがみが苦しいので今回はピアニストを連れてきていた彼女が、自身ピアノについて歌詞を思い出しながら弾き語りで歌い聴衆を魅了した。この夜のハイライトだった。続くコルトレーンの「Moment Notice」ではピアノの演奏で聞かせる。2部でもモンクの「Round Midnight」と「Rhythmaning」を繋げたリ「Cherokee」やエリントン曲とジャズ・クラブを意識した選曲で迫力のある素晴らしいステージを展開した。そんな彼女の次作は、何とカントリーだという。(高田 敬三)
撮影:常見 登志夫


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「ジェイク・シマブクロ I ♥ UKULELE TOUR 2010」 8月28日 Bunkamura オーチャードホール  
 約1ヶ月におよぶ日本ツアーの中盤戦に2日間の東京公演が行われた。この日は、ジェイクのソロ、翌日はバックに4人のメンバーを従えてのライヴ。両方を聴き比べたかったが、スケジュールの関係で1日目のみとなったのが少し心残り。ニュー・アルバム『I ♥ UKULELE』をリリースしたばかり。このアルバムを聴き70点と少し辛口の評価をしたが、ライヴは聴き応え充分だった。『I ♥ UKULELE』からの「ワン・フォー・スリー ケリーズ・ソング」でスタートし、12曲目の「ハレルヤ」迄、ニュー・アルバム中心。躍動感、疾走感、感情表現どれもCD以上。ハワイのミュージシャンはライヴで本領を発揮する。ジェイクとて例外ではないようだ。後半は、ファンお待ちかねの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」、今回ライヴの目玉「ボヘミアン・ラプソディー」と一気に加速していく。注目していた「ボヘミアン〜」は素晴らしく、アルバムで聴いた印象を遙かに超えていた。2度のアンコールを含めて22曲。MCはほとんど日本語。アロハ・スピリットがあふれたジェイク・ワールドを堪能できた。(鈴木 修一)


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「ナ・レオ Romantic Waikiki featuring アリアナ・セイユ and カマカ・クコナ」
8月28日 Billboard Live TOKYO

 ハワイで人気、実力ナンバー・ワンの女性グループ、ナ・レオ。高校の同級生3人が結成し今年で26年目を迎える。何の気負いもなく、ライヴを進めていく。ひとりひとりが何か強烈な個性を持っているわけではないのだが、3人で作り上げる≪ナ・レオ≫は素晴らしい個性を発揮する。音楽で癒されるという意味が実感できるステージだ。日本で大人気のフラダンサー、アリアナ・セイユの踊りと共に、名曲「ワイキキ」でスタート。「マイレ・スウィング」「ロイヤル・ハワイアン・ホテル」と続き、彼女達のヒット曲「ノースショア・セレナーデ」「アイ・ミス・ユー・マイ・ハワイ」と、オーディエンスの期待通りのナンバーを演奏してくれる。ハワイの空気のように、ゆるゆるの雰囲気で進んでいくライヴ。14曲を演奏し、何事もなかったように軽く手を振り3人はステージを降りていった。何か特別盛り上がったわけでもなく、日常のように演奏するだけなのだが、あとに残る満足感と心地よさ。リアルなハワイのエンタテインメントを感じられた素敵なライヴだった。(鈴木 修一)
写真:acane


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「コーネル・デュプリー」  8月31日 Billboard Live TOKYO
 このところ年1回ペースで来日、クラブ•ライヴを“SOUL SURVVIVORS”名義で行っているコーネル・デュプリー。今回はあの伝説フュージョン•バンド、“Stuff”のベース•プレイヤー、ゴードン・エドワーズを引き連れてやってきた。オーディエンスのお目当ては、デュプリー&ゴードン。なんと1曲目は、モダン•ジャズの名曲「フリーダム•ジャズ・ダンス」。ゴードンは最初から最後まで、ひたすらずっと同じベース•フレーズを黙々と弾き続け、そのフレーズにのって各プレイヤーが絶妙なソロを重ねていく。「何か違うぞ、今夜は!」みたいなスタートだった。2曲目以降は、これぞSoul Jazz的なグレートな演奏。ベースが違うだけでここまでサウンドが変わるのか!後半に登場したあのビートルズの名曲「サムシング」には泣かされた。(各務 芳孝) 
写真:acane


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「テリ・リン・キャリントン」 9月4日 Blue Note TOKYO
 9月4日夜1日だけ出演のオール女性バンドTerri Lyne Carringtonのグループを聴きに行った。国際的顔ぶれで、リーダーのテリーは強力なパワーを持つ黒人ドラマー、テクニックもすごい。男性でもいまこれだけ叩けるドラマーはそんなにいない。彼女にあおられて、ほかのメンバーのプレイもしだいに熱をおびていく。ベースのエスペランサはベースの弾き語り。最近アルバムを出したが、この夜の彼女は多少地味だった。イングリット・ゼンセンは白人で現在の女性トランペッター、ナンバー・ワンであり、この夜も美しい音色で、みごとなアドリブを聴かせた。サックスのティネカ・ポスマは美人で、アドリブもうまい。この日のあと、近くのBody&Soulに単独で出演したらしいが、しっかりしたプレイのできるアルバムも出している才女。ほかに東洋系ピアノ、Helen Sungもほかのプレイヤーのパワーに負けないしっかりしたプレイをみせた。2人の歌手ノナ・ヘンドリックスとパトリシア・ロマニアも魅力的だったが、ノナはプレイが進むにつれて、しだいに黒人歌手らしいパワーを発揮し、ソウルフルに歌っただけでなく、おしりを突き出して踊りはじめ、ステージから降りて客席のファンを2人もステージに引っ張り上げ、一緒にヒップ・ダンスをみせるなど、エキサイティングなステージは最高調に達した。一日だけではもったいないようなステージだった。(岩浪 洋三)
写真:グレート・ザ・歌舞伎町


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「マーカス・ミラー with special guest  ラリー・グラハム」 9月8日 Billboard Live TOKYO
 今回のマーカス•ミラーのBillboard Live Tokyo公演、スペシャル•ゲストはスラップ奏法の元祖、ラリー•グラハムだ。マーカスがステージに登場した直後のMC、「今夜は、ファンク•ナイトだよ!みんな、楽しんで」。まったくそのとおりだった。いつものおなじみなマーカス•バンドの曲が3曲続く。なんか、演奏もファンキーになっている。マーカスのさらなるMC、「僕の尊敬するヒーローを紹介します。」その後は、もう大変!!あの大人のクラブがDiscoに大変身。観客全員総立ち。怒濤のような、GSCヒットナンバーのメドレー。あのクールなマーカスが、まるで子供のようにはしゃぎ回ってベースを弾いている。しかも、ラリー・グラハムとまったく同じベース•フレーズを重ねて弾いているのだ。これにはびっくりした。ジャンルは関係ない、偉大なミュージシャンは偉大なミュージシャンを尊敬する。本国アメリカでも絶対に実現しそうもないスペシャル•ライヴを企画してくれたBillboard Live TOKYOに大拍手だ。(各務 芳孝)
写真:Masanori Naruse


Popular CONCERT Review

「深草アキ〜秋月風韻 Syugetsu -Fuuin〜」 9月13日 STB139
 深草アキが昨年に続き、STB139のステージに立った。彼はMPCJと北京中央音楽学院との文化交流事業、日中友好音楽文庫の創立10周年記念のコンサートにも出演したが、中国2千数百年の歴史を持つ3弦古楽器、秦琴を独自の音楽にしている作曲・演奏家。それに笙の豊剛秋、パーカッションの甲斐いつろう、今年は孟暁亮の編鐘(数十個の鐘を吊るした6米もある中国古楽器)を加えた特殊な編成だ。まず月の光がさすような照明で、鍾乳洞の奥深い神秘の世界を思わせる出だしから、一変月に踊りだすような「ダラ 2010」で始まる。豊の笙のアドリブも闊達で力強い。しみじみとしたまろやかな秦琴の音色に縁(えにし)を感じる「沙羅の糸」。ダイナミックな「晴のち晴」。哀しみを山百合に託して流す風情の「山百合一輪 川に流せば」は、深草の唱も入り、メロデイァスな佳曲だ。最後は雄大な「星の大地」で締めた。まったく異なる音色の楽器の集合は、独自の対話と融合をみせて面白かった。が、秦琴、笙、編鐘が同じ旋律をユニゾンで奏でることが度々あったのは、一考を要する。多くのファンが集い、貴重な試みの和やかな秋の夜を楽しんだ。(鈴木 道子)


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「THE ROLLING STONES“LADIES & GENTLEMEN” Film Live at Budokan」 9月23日 日本武道館
 来月DVDリリースされる「ザ・ローリング・ストーンズ レディース&ジェントルメン」が日本武道館でまずはワン・デイ公開された、1回目のFilm Liveを堪能した(この日は3回公開)。1972年夏のストーンズ、アメリカ公演からの記録だ。このセットリスト、ステージング、照明などほぼ同じ展開で73年1月28日から5デイズ、武道館で予定されていたがストーンズ初来日公演、ティケットもソールドアウトだったが直前で幻と化した(日本のファンはそれから17年待ってようやく彼らのステージに接することになる)。そんな武道館での72年LIVEだ。サウンド&ビジュアルはストレートで、オン・ステージのみのエディティングは文句無し。映画でこんなエキサイトしたのも久しぶり。ストーンズの、ミック・ジャガーの凄さは40年の時をぶっ飛ばして、感涙ものだった。(池野 徹)


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「スタッフ・ベンダ・ビリリ コンサート・ツアー2010」来日
 ファンク? ラテン? ブルース? そのどれでもあり、どれでもない独創的な音を出すコンゴのバンドがスタッフ・ベンダ・ビリリだ。2009年にアルバム『スタッフ・ベンダ・ビリリ〜屈強のコンゴ魂』を発表し、大いに音楽ファンの血を沸かせた彼らが来日! ドキュメンタリー映画『ベンダ・ビリリ!〜もう一つのキンシャサの奇跡』(9月11日公開)に続き、ついに彼らのライヴをこの日本で観ることができるわけだ。メンバー8人のうち6人が歌い、楽器は殆ど手作りとのこと。百聞は一見西数の、圧倒的なパフォーマンスを披露してくれることだろう。(KH)
*9月25日 宮城・仙南芸術文化センターえずこホール
*9月26日 静岡・焼津市文化センター
*9月29日 30日 大阪・堂島リバーフォーラム
*10月2日 茨城・つくばカピオホール
*10月3日 福島・いわき芸術文化交流館アリオス
*10月9日 愛知・長久手町文化の家
*10月10日 神奈川・よこすか芸術劇場
*10月11日 東京・日比谷野外大音楽堂 「World Beat」(ジャスティン・アダムス&ジュルデー・カマラ、ヴィクター・デメが共演)
*10月13日 福岡・アクロス福岡シンフォニーホール
*10月16日 長野・まつもと市民芸術館
*10月17日 東京・三鷹市公会堂
お問い合わせ:プランクトン(03)3498-2881
http://www.plankton.co.jp/


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「ジェシー・ハリス "Through The Night" Japan Tour 2010」
 ノラ・ジョーンズの「ドント・ノウ・ホワイ」の作者として人気に火のついたジェシー・ハリスが、9枚目となる新作『スルー・ザ・ナイト』を持って来日する。グラミー受賞者でもあり、メロディ・ガルドー、ニッキーはじめ多くのシンガー達に曲を提供、共演しているニューヨークのシンガー/ソングライターは、いかにもSSWらしい味のある歌声に、佳曲、心休まるバックとともに、秋の夜にふさわしいステージが楽しみだ。(MS) 
10月10日 )静岡県 富士宮市 朝霧アリーナ  *朝霧ジャム
http://smash-jpn.com/asagiri/index.html
10月12日 東京・渋谷 Club Quattro
10月13日  京都・礫礫
10月14日  富山・フォルツァ総曲輪
10月15日 広島・Club Quattro
10月16日 福岡・ROOMS
10月18日 名古屋 NAGOYA Blue Noteブルーノート 
お問い合わせ:プランクトン(03)3498-2881
http://www.plankton.co.jp/


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「ブルース・ブラザーズ・バンド」 
 今年も再びやって来てくれる、ライド・オン!ブルース・ブラザーズ・バンド!!あの映画をしっかりと思い出させてくれるR&Bショウ。世界を代表するスーパー・ギタリスト、スティーヴ・クロッパ―を中心にファンキーでソウルフルなステージ。エディ・フロイドからオーティス・レディング、ウィルソン・ピケット・・・、1960年代のR&Bの名作をしっかり味わうことにしよう。もちろん、ファンキー・チキン、ファンキー・ブロードウェイ、ブーガルーといったダンスもしっかり予習しよう。(MK)
*11月4日 5日 6日  Billboard Live TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/
*11月8日 9日  Billboard Live OSAKA 2回公演
お問い合わせ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/


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「ソウル&ビートユニット“天地人” スペシャル・ゲスト:山本恭司」
 注目のクロスオーバー・ライヴ。元オフコースのドラマー大間ジロー、日本チャンピオン三連覇の津軽三味線/黒澤博幸、和太鼓の女性奏者/大沢しのぶ。ソウル&ビートニット“天地人”だ。ここにBOWWOWのギタリスト、山本恭司がジョイントする。その山本が僕にこんなメッセージを託した・・・津軽三味線や和太鼓と山本恭司との組み合わせ、どんなものになるか想像もつかないでしょうが、皆さんをあっと言わせるような試みを考えています。きっと素晴らしいコラボになるでしょう。期待していて下さいね。(MK)
*11月10日 COTTON CLUB  2回公演
お問い合わせ:(03)3215-1555
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/index.html


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「デヴィッド・T.ウォーカー」
 極上のメロウネス•ギタリスト、デヴィッド・T.ウォーカーがやってくる。彼のステージ未体験だったら、ぜひこの機会に・・・絶対“感激”を保証させていただく。ギターという楽器が、ここまで歌っているということをダイレクトに味わってほしい。これまで多くのビック・アーティストをサポートしたあの独特の柔らかなタッチと流暢なオブリガート。彼のギター•サウンドは、必ずどこかで耳にしたことがあるはずだ。(YK)
*12月10日  Billboard Live OSAKA 2回公演
お問い合わせ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/
*12月11日 12日   Billboard Live TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/