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「シンフォ二ティ/スティング」(ユニバーサルミュージック/UCCH-9009=限定盤 UCCH-1030=通常盤)
『ソングズ・フロム・ラビリンス』『ウィンターズ・ナイト』につづく独グラモフォンからの第3弾。シンクロニシティとシンフォニーを組み合わせたものと思われるタイトルの新作は、興味深い成り立ちの作品だ。彼はオーケストラとの共演ツアーのために10人の編曲家を起用し、自身のカタログのなかから約40曲を選び出した。そして、ロイヤル・フィル・コンサート・オーケストラとのリハーサルに入る。ザ・ポリスの呪縛から完全に自由になりたいという気持ちがどこかにあったのかもしれない。念頭に置いたのは、原曲の構成は守りながら、自由に曲を解釈し、新しい生命を与えること。歌のバックで添え物か壁紙のように弦が鳴っているような作品にはしたくなかった。そのうちさ、さまざまな可能性が生まれてきて、新しい発見もあり、彼は「録音ポタンを押すことを決めた」のだそうだ。いかにもスティングらしい。なんらかのシンクロニシティ的体験があったのだろう。「ネクスト・トゥ・ユー」や「ロクサーヌ」といったポリス時代の曲から、アリソン・クラウスと歌った「ユー・ウィル・ビー・マイ・エイン・トゥルー・ラブ」、シングルのB面だった「エンド・オブ・ザ・ゲーム」までディスク化した15曲の選曲も絶妙。彼が描いた基本コンセプトは驚くほどきっちりと守られている。ぜひともステージを観てみたい。(大友 博)
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