2010年4月 

 
Popular ALBUM Review

「エモーション・アンド・コモーション/ジェフ・ベック」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13816)
 ジェフ・ベックの7年ぶりのスタジオ新作。ほとんどの曲にオーケストラを起用した、ドラマティックで叙情的な作品となった。ジョス・ストーン、イメルダ・メイ、オリヴィア・セイフと3人の女性シンガーが花を添えている。ロック色の希薄さに戸惑う方もいらっしゃるかもしれないが、彼はここで、美しいメロディーを、どこまで表現力豊かにギターで歌うことができるかに挑んでいる。これまでのような目に見えるギター・プレイの進化はないかもしれないが、ギタリストとしての進化はけっして止まっていない。深くて、大きな作品だ。(細川 真平)

Popular ALBUM Review

「草原の輝き/ピンク・マティーニ」(ユニバーサルミュージック/UCCU-1263)
 ピンク・マティーニはピアニスト、トーマス・M・ローダーデール率いる12人のバンド。歌手にチャイナ・ローブスがいる。ローダーデールは政治家志望だったが、政治集会に気の利いた音楽がないことから、自分たちでグローバルな音楽を取り入れたオーケストラを作った。本拠地はオレゴン州ポートランド。1940〜50年代のハリウッド映画にインスパイアされたといい、ボレロなどラテンもあり、英語、フランス語、スペイン語、ボーナス・トラックでは日本の歌謡曲も歌っている。アメリカより先にヨーロッパで人気が出たというのもうなづける。「シング」、ジム・ウェッブ風の「草原の輝き」等70年代のアメリカを思わせ、20年代風の「ビティ・ボッピー・ベティ」はじめ全面に流れる洒落たレトロ風味が何ともいえない味わいだ。(鈴木 道子)


Popular ALBUM Review


「ザ・ファミリー・ジュエルズ/マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズ」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13832)
 なんか往年のディスコ・グループみたいな名前だが英国の新進ポップ・スター、マリーナのデビュー・アルバム。これ、おもしろい!ワクワクさせられてしまった。ホントの'ダイアモンド'かも♪80'sニュー・ウェイヴ、80's英国風ダンサブル・ロック、ELO、ケイト・ブッシュ、シアトリカル。。。曲を聴き進むうちにいくつものキイワードが頭の中をグルグル駆け巡りこのエキセントリック?なキレた感覚の個性がなんか快感に♪しかしぶっ飛んでいるようでいて実はすごくポップがキラめいていて一気にラストまで。ギリシャ人の父とウェールズ出身の母の間に生まれた24歳で英BBCが2010年期待の新人No.2に選出。「とにかくステージを見てみたい!」という衝動に駆られる。(上柴 とおる)

≪BBC SOUND OF 2010≫第2位となり、現在最も期待されている新人マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズのデビュー・アルバムの登場である。デビュー当時のケイト・ブッシュをエキゾチックにした感じと表現したくなるマリーナの歌声・楽曲・アレンジは、奇を衒う事無くじっくりと聴ける仕上がりである。ソングライターとしての腕を磨いていけば、トップアーティストを目指せる逸材である。音楽ファン待望の要注目大型新人が現れた。(上田 和秀)

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「プライベート・アイズ〜トリビュート・トゥ・ホール&オーツ/ザ・バード&ザ・ビー」(EMIミュージック・ジャパン/TOCP-70836)
 この一見スカスカな?脱力感が何とも気持ちんよか〜♪なホール&オーツのカヴァー集。大のH&Oファンである'トリ(バード)ハチ(ビー)'の二人、グレッグ・カースティンとイナラ・ジョージはエレクトロ・ポップな感覚で何ともキュートな微笑ましさを感じさせる独自のテイストに仕立て上げたが、その背景には楽曲を丁寧に分析するなどH&Oへの敬愛ぶりが伺えて脱力ならぬ'力'の入った作品集に。マニアックな選曲にはしないで表題曲は言うまでもなく「キッス・オン・マイ・リスト」「マンイーター」「リッチ・ガール」など耳馴染みのヒット作をピック・アップしたのも奏功。唯一のオリジナル曲で80'sポップスを意識して作ったという「ハード・イット・オン・ザ・ラジオ」がこれまたハマる♪(上柴 とおる)

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「The Open Road/John Hiatt」(NEW WEST RECORDS/NW6182) *輸入盤
 
オースティンに本拠を置くレーベル、ニュー・ウェストからの第4弾となるハイアットの新作。メンバーは、前作にも参加していたケニー・ブレヴィンス(ドラムス/ランドレス人脈)とパトリック・オハーン(ベース)、そして初参加となるナッシュビル系ギタリスト、ダグ・ランシオ(パティ・グリフィンなどの作品に貢献)。彼らとハイアット自身から成る4人編成バンドによる作品という意識で取り組んだようで、どの曲からもじつに生き生きとした感触が伝わってくる。タイトルそのままに、大地とそこに漂う空気をリアルに感じさせてくれる音、といったらいいだろうか。(大友 博)

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「イディオッツ/カーリー・ジラフ」(BURGER INN/BUCA-1031)
 キリン(Giraffe)のアルバムとはいえ首を長〜くして待つこともなく早くも新作が登場♪しかし、この1年間のうちにオリジナル作『NEW ORDER』、そして所縁のある女性歌手たちとのコラボによる自作のカヴァー曲集『Thank You For Being Friend』、さらに今回の『Idiots』って。。。精力的なリリースのパワーの源泉って何なの?という問いかけに答えてくれるのがこの新作。まさにあふれ出て来るような創作力!これですな♪意欲的なインスト3曲も含んでの全12曲でラヴィン・スプーンフルがソフト・ロック化したようなタッチなどくすぐられるような楽曲が今回も満載。キャッチーさ、心地好さ、快適さは言うまでもないけれど今後まだまだどれだけ自らを進化させて行くのか楽しみ♪(上柴 とおる)

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「デヴィッド・ボウイ/デヴィッド・ボウイ<デラックス・エディション>」(ユニバーサルインターナショナル UICY-94402/3)
 未来のスーパー・スター、デヴィッド・ボウイが「スペース・オディティ」の大ヒットを放ち、またジギーを演じることでグラム・ロック・ムーヴメントの寵児となる以前の1967年に英デラムより発表した記念すべきデビュー・アルバム。今回の再発では同作のステレオ、モノそれぞれのヴァージョンを2イン1にて再編集した他、シングルや未発表曲さらにはBBCライヴ音源など全53曲、2枚組、しかも紙ジャケ、SHM-CDというなんともはや豪華な仕様での登場となった。フォーキーでサイケ調、いかにも当時のスウィンギング・ロンドンを想起させるサウンド、ボブ・ディランからの影響をも感じさせる寓話的な歌詞の世界、さらには演劇性に富んだヴォーカル・スタイルなど、当時はセールス面では低調な成績に終わったわけものの、その後の彼の大成功を予見させる要素がそこかしこに散りばめられており興味は尽きない。(小松崎 健郎)

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「ジュリー with ザ・ワイルド・ワンズ」(エイベックス・エンタテインメント/YICD-70072)
 ジュリー、沢田研二のニュー・アルバムがリリース。昨年からファンの間で大きく注目されていたザ・ワイルド・ワンズとのコラボだ。ワンズのリーダー、加瀬邦彦は1970年代にジュリーのプロデューサー/作曲として活躍したが、本作でももちろんプロデュース。60年代から走り続けるジュリー&ワンズの見事な、そして何とも楽しいアルバムに仕上がっている。60年代から両者をリアル・タイムで味わっていたひとりとしては、まさにニュー・レコーディングだけど、あの時代をダイレクトに感じさせる。ジュリー・サウンドとワンズの湘南音楽がドキッとするくらいマッチング。もうオープニングのコーラスから・・・。でも、それがとても新鮮にも感じる。ロックなサウンドも噴出。そして先行シングルでもある「渚でシャララ」は、まさにこの夏のテーマ・ソング。ジュリーのヴォーカルに植田芳暁がさらっとジョントする展開にはドキッと青春。加瀬のヴォーカル(作詞作曲も自身)の「僕達ほとんどいいんじゃない」も佳曲。エンディングの「FRIENDSHIP」では作詞のジュリーと作曲の加瀬のふたりの友情、音楽愛を歌っている。本作をフィーチャーしたこの夏のジャパン・ツアーが楽しみだ。(Mike M. Koshitani)

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「乱反射/MT.DELICIOUS」(Clear Sky/jEO AMZ-2001)
 レッド・ウォリアーズのギタリストだったshakeこと木暮武彦といえば、7年前から富士山のふもとに住を構え、自然との融合の中で自らの音楽をさまざまな方向性の中からクリエイトしてきている。そんなshakeのユニットがマウント・デリシャス。MDのサード・アルバムである。50歳を迎えた現在、一番に取り組みたい音楽と確実に格闘できていると語るだけに、本作では自由奔放に音と遊びながらも、実に真剣にエモーショナルでロックなサウンド空間を生み出している。より宇宙的な世界とも表現したくなる。ドラマティックなアルバムだ。≪TOUR乱反射2≫もすでにスタート、7月まで続く。(Mike M. Koshitani)

Popular ALBUM Review

「Baby#1/忌野清志郎」(EMIミュージック・ジャパン/TOOT26950)
 忌野清志郎の新作がついに出た。ベーシック・トラックは1989年ロサンゼルス録音の未発表テイクで、ティーニー・ホッジス(ギター)、ボブ・ブロズマン(リゾネイター・ギター)などが参加。RCサクセションのツアーやタイマーズのレコーディングで忙しかったであろう間を縫って、こんなセッションまでおこなっていたとは清志郎のタフさに改めて驚かされる。ほぼ全編に渡って清志郎の仲間たちの2010年の演奏やコーラスもオーヴァーダビングされているが、この合成も予想以上に自然。89年当時は一時的に清志郎とは距離を置いていたはずの梅津和時がプレイに、ホーン・アレンジに大活躍しているのも感慨深い。だが時機を見てダビングなし、89年そのままのヴァージョンも市販してもらえると僕は嬉しい。なんせティーニー・ホッジスが参加しているのだから!(原田 和典)

Popular ALBUM Review

「ぶっつぶせ ー1971 北区公会堂ー /村八分」(Fjo Records/EXP-001)
 1970年代初頭、村八分のライヴを何回か味わった。ストーンズを彷彿とさせる若きバンドとして大好きだった。もちろん山口富士夫のステージはダイナマイツ時代から赤坂のMUGRNNでこれまた何回も。村八分はミュージシャンにも人気があり、当時僕の出演していたテレビ番組「リブヤング」に彼らが出るということで、まだ高校生だったCHARを連れて行ったこともある。このアルバムは村八分の1971年7月28日のライヴの記録。初めてオフィシャル化された。アルバム・タイトル・チューンは未発表楽曲。全9曲、まさにワイルドに激しくロックする。ジャパニーズ・ロックの幕開けをダイレクトに感じさせる。サウンド展開はやっぱりストーンズ、といったらファンに怒られるだろうか・・・。でも、そこが良いのだ。村八分の魂を伝承する若きバンドがもっともっと出てきて欲しい。(Mike M. Koshitani)

Popular ALBUM Review

「ソウル・ピクニック/ソウル・ピクニック 」(オクテット・レコーズ/YZOC-10012)
 ギタリスト兼ソングライターのボブ・ロブレスとドラマー兼プロデューサーのクリス・ロスによるプロジェクトであるソウル・ピクニックのセルフタイトルのデビュー・アルバムが届いた。嬉しいことにどの楽曲も心地よくオーバードライヴしたギターといい各楽器の音作り・アレンジといい、70年代後半に一世を風靡したフュージョン・クロスオーバーを彷彿させてくれる。このアルバムは、最近には珍しくポップ・ロック・レゲェ・ラテン・バラードとあらゆるジャンルを巧い演奏で聴かせる大人の為の疲れない作品である。(上田 和秀)

Popular ALBUM Review

「マイ・ソング/寺井尚子」(EMIミュージック・ジャパン/TOCJ68091)
 寺井尚子の存在はますます重みを帯びてきているようだ。元来ヴァイオリンはジャズ界ではいたって地味な存在だったが、岩浪洋三さんによればジャズ・ヴァイオリニストを目指す人の数は増えているという。彼女は98年のアルバム・デビュー以来毎年1〜2枚の作品を継続して発表し続けているから人気の裾野は年を追うごとに広がっているということなのだろう。≪初のスタンダード集≫といわれると意外な感じもするのだが、本作では「スイングがなければ」(D.エリントンン)「レフト・アローン」(M.ウォルドロン)「ドナ・リー」(C.パーカー)、スタンダード中のスタンダード「枯葉」などをけれんみなく聴かせてくれる。レギュラー・クァルテットならではの息のあったプレイも魅力だが、宮野弘紀(g)の起用がここでは成功した。この人のギターはヴァイオリンと実によく絡み合って独特の世界を創る。くつろいだ気分を満喫させてくれる音作りも、彼女の人気を支える要素のひとつだろう。(三塚 博)

Popular ALBUM Review

「黄色い長い道/秋吉敏子リサイタル」(RS SONGS/YZSO-10006)
 秋吉敏子が1961年2月に初帰国演奏を行ったときに、朝日ソノラマのために録音したトリオ演奏。共演はジーン・チェリコ(b) とエディー・マーシャル(ds)。秋吉は53年にアメリカのノーグラン・レコードでデビューしているが、日本録音はこのCD音源が初めてだった。過去に東宝レコード(LP)、キングレコード(CD)で再発売されたことがあるが、長く廃盤となっており、CDは中古店で6〜7000円という高値を呼んでいた。今回なんと22年ぶりの再発なのだ。演奏の方は、彼女のベストに挙げられるもので、音は立っていて、みずみずしく、アメリカの演奏活動が彼女を大きく成長させている。名曲「黄色い長い道」の初録音、初トリオ録音であり、「木更津甚句」「箱根のたそがれ」といった日本的曲も興味ぶかく、ソウルフルな黒人霊歌「ディープ・リバー」も感動的だ。ピアノの録音がすばらしい、当時朝日ソノラマに関係していた菅野沖彦が手がけたものである。(岩浪 洋三)

Popular BOOK Review


「ミンガス ミンガス 2つの伝説/ジャネット・コールマン&アル・ヤング著/川嶋文丸・訳」(ブルース・インターアクションズ)
 いま日本のジャズ界ではミンガスはあまり話題にならない。オリジナルLPも中古レコード店で人気がないという。いまはやわなピアノ・トリオなどが流行っていて、過激なミンガスの音楽は受けないのかもしれないが、デューク・エリントンの音楽を受け継いだ精神は尊いし、この本が起爆剤になって聴き返されることを期待したい。
 本書はミンガスの変人・奇人ぶり、怒れるジャズマンとしての実像がみごとに描かれている。以前見た映像ではミンガスが銃をぶっ放すシーンをみたし、ある人の話では、よく首からピストルを下げていたという。
 ミンガスの英語はわかりにくい、ベランメー調で、インタビューした植草甚一氏は、「ミンガスは英語のよくわからん男だ」と文句をいっていた。からだは大きかったが、意外に小心で、在団したことのある秋吉敏子は「大食いで、洗面器で食べていた」と表現していた。なんでも、ライヴで客が少ないと、オレは人気がないと気にし、客が一杯になると、敏子の人気で客が来たとひがんだそうで、演奏中、客とケンカをすることもあったという。
 本書は没後30年を記念しての出版というが、ぼくは最晩年のミンガスをN.Y.のリンカーン・センターのホールで聴いたが、立ってベースを弾けず、椅子に座って弾きながら、バンドを指揮していた。最晩年の彼はホワイト・ハウスに呼ばれて感激したというニュースを読んだことがあるが、あのミンガスも晩年は病んでいて、ずいぶん弱気になっていたようだ。川嶋文丸氏の訳はいつもながら読みやすい。(岩浪 洋三)

 ジャズ界には伝説として語られるミュージシャンは数多くいるが、チャールズ・ミンガスという人は、その中でも群を抜いて異色な存在である。「怒れるジャズマン」と称されるミンガスだが、ベーシスト・バンドリーダー・コンポーザーという顔以外に、自主レーベルを立ち上げた実業家・作家・哲学者・料理家・役者といった才能を持ったマルチなアーティストであった。この本は、常にミンガスの傍にいて、ミンガスの生態を見続け敬愛してやまなかったジャネット・コールマンとアル・ヤングによる回想を通し、ミンガスに関わった家族やミュージシャン達を含めたノンフィクションとしてまとめられている。デューク・エリントンに、「すごい男」と言わせたチャールズ・ミンガスの56年という儚くも力強い人生の証がここにある。(上田 和秀)

Popular BOOK Review

「THE GROOVY 90'S〜90年代日本のロック/ポップ名盤ガイド」(ミュージック・マガジン)
 小沢健二のライヴ活動再開も決定した今日このごろ、見逃せない1冊が登場した。僕にとって90年代はそのまま自分の20代と重なるので、当然その他大勢の若者のように普通に街角や電波で日本の音楽(J-POPという言葉が普及したのは90年代半ばだったと記憶する)を耳にしていた。このCDガイドは、当時のエキサイティングな気分を呼び戻してくれる。しかし内容は決してフォー・中年・オンリーな懐古調ではない。各文章に“現在”という視点が反映されていることはいうまでもなく、平成生まれのひとにも興味深く読んでいただけることも思う。90年代は渋谷系と小室サウンドだけではなかった。こんなに前後左右に幅広かったのだ、と声を大にして言えるのは気持ちいい。それにしても“もの”はやはり重要だ。“フェスと配信”の2010年代を未来人が振り返ったとき、どんな“もの”を載っけたガイドブック本を作るのだろう。(原田 和典)

Popular DVD Review

「パイレーツ・ロック」(ジェネオン・ユニバーサル・エンタテイメント/GNBF-1915)
 懐かしの深夜放送「オールナイト・ニッポン」のDJ、故・糸居五郎さんとは1970年代に全国各地のディスコを何度も一緒に“営業”してまわった。そんな時、実際に海賊放送に出演した思い出をうかがった。実にロックな、そして自由なラジオ・ステーションだったという。本DVDは、昨年秋に公開された映画「パイレーツ・ロック」。60年代にイギリスで大きなスポットライトを浴びた英国海賊ラジオ放送局物語。ローリング・ストーンズはじめ当時のブリティッシュ・ロック・ナンバーから、アメリカン・ヒット・チューン、そしてR&Bの名作が次々に流れながら(その時代をリアルタイムですごしたので登場曲すべてを口ずさんでしまった、もちろんインストも)、海賊ラジオ放送局でシャウトするDJズをフィーチャーしての青春&ロック・ストーリー。そういえば最近のわが国でもロックなラジオ番組が少ない、海賊放送局を作ろうかなんて本気で思ったりしている・・・。(Mike M. Koshitani)

Popular CONCERT Review

「ジョン・アバークロンビー」 2月4日  COTTON CLUB
 現代ジャズ・ギターの至宝、ジョン・アバークロンビーが来日した。僕は彼ほど美しい音を出すエレクトリック・ギタリストを知らない。この日もまろやか、蜜のようなトーンを聴かせてくれた。共演メンバーは売り出し中のゲイリー・ヴァセイシ(オルガン)と、ベテランのアダム・ナスバウム(ドラムス)。演奏はスタンダード・ナンバーの「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」から始まったが、巧みなリハーモナイズ(原曲に新しいハーモニーを加えること)が施されたプレイは新鮮な驚きの連続。70年も前に作曲されたアーヴィング・バーリンの原曲が、このうえなく新鮮に生まれ変わっていた。今のアバクロに70年代の“ゲイトウェイ・トリオ”の頃のような疾風怒濤ぶりはない。だけど年齢を重ねることのかっこよさを2010年の彼は教えてくれた。指弾きのなんと美しいことか。(原田 和典)
写真提供:コットンクラブ 撮影:米田泰久


Popular CONCERT Review

「テイラー・スウィフト」 2月17日 ZEPP TOKYO
 ここまで少女たちを熱狂させる外人歌手は、久しぶりなのではないか。20歳のテイラー・スウィフトは『フィアレス』が昨年アメリカで最も売れてグラミー賞最優秀アルバム賞、最優秀カントリー女性歌手賞を獲得。爆発的な人気を得て、いち早く来日した。ヒット曲「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」を歌いだすと、満員の会場はどよめきながらの合唱で沸き立つ。バックバンドにはフィドルやバンジョーも入っているが、従来のカントリーとは違うアメリカン・ロック・ポップといったところで、服装も普通の若い女性のもの。長い金髪を振り上げながら、学園の日常感覚を歌うので分かり易く、若い聴衆と等身大の歌手の魅力を存分に発揮していた。(鈴木 道子)

2009年の米ビルボード誌の年間No.1アーティストに選ばれ、第52回グラミー賞では最高の栄誉といえる最優秀アルバム賞をはじめ計4部門を受賞。名実共に全米を代表するトップ・スターである彼女の初来日公演は、見た者すべてを歴史の証人とした! 会場は10代の女の子を中心に、開演前から異様な熱気に包まれた。外国、特に台湾や香港から来たと思われる少女の姿もあり、国際的スターの登場を今か今かと待ちわびる。そんな中、黒のワンピース姿(中盤とアンコールで2度、衣装替え)のテイラーが登場。黄色い嬌声が飛び交う中、「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」で幕を開けたライヴは、日本通常盤の『フィアレス』収録曲を中心に、彼女自身も出演した映画『バレンタインデー』挿入歌「トゥデイ・ワズ・ア・フェアリーテイル」も含めた計12曲を披露。観客の熱狂ぶりに驚きの表情を見せる彼女はキュートで初々しい。その反面、長い髪を振り乱して観客を挑発したり、ギターをかき鳴らしながら歌う姿はプロフェッショナルそのもの。曲間には曲に込められたメッセージを伝えようと語りかけるテイラー、そしてそれに応えて曲を大合唱する観客、一体感も抜群。若さと勢いに溢れた、素晴らしいライヴだった。また早期の再来日を期待したい。(森井 嘉浩)


Popular CONCERT Review

「コリン・ブランストーン」 2月23日 Billboard Live TOKYO
 大盤振る舞いのステージだった。「自分のキャリアを振り返るようなプログラムにした」とコリンがMCで語っていたとおり、「シーズ・ノット・ゼア」「タイム・オブ・ザ・シーズン」等ゾンビーズ時代の曲から、90年代に再評価された『一年間』(もっともコリンによれば、このアルバムが大人気なのは日本だけらしいが)からのナンバー、アラン・パーソンズ・プロジェクトを手伝っていたころの「オールド・アンド・ワイズ」、そしてできたての新曲まで、とにかく盛りだくさん。歌いまくるコリンのスタミナ、タイトなバック・バンド(とくにバスドラが見事)に感嘆させられっぱなしだった。2001年、ロッド・アージェントとおこなった来日公演を見逃して以来、いつかコリンを生で見たいと思っていたが、間に合ってよかった。歌を愛する者だけがなしえるパフォーマンスに接することができて快感だ。(原田 和典)

1964年にデビューし、当時としては斬新なバンド名と親しみやすいメロディーでヒットを飛ばし、全世界的に人気を博したが、1968年発表のアルバム『オデッセイ・アンド・オラクル』が解散後に大ヒットするなど、数奇な運命を辿ったゾンビーズのリード・ヴォーカル、コリン・ブランスートン。楽しくも躍動的なライヴを聴かせてくれた。名曲「二人のシーズン」が、この日のハイライトかと思われたが3曲目に持ってくるなど、ソロ・プロジェクトの曲を中心に力が入っていることを見せつけてくれる。軽快なロックンロールから美しい旋律のバラードまで、コリンの熱唱は心を熱くする。この日最も聴かせてくれたのは、スケールの大きいバラード「オールド・アンド・ワイズ」だ。彼の代表曲となるだろうこの曲は、アラン・パーソンズ・プロジェクトによるもの。ラストに1964年のヒット曲「シーズ・ノット・ゼア」を実に楽しそうに歌うコリンに、会場の拍手は鳴り止むことはなかった。(上田 和秀)
写真:acane


Popular CONCERT Review

「ジェーン・モンハイト」 3月3日 Blue Note TOKYO 
 最初からマイケル・ケイナン(p)ニール・マイナー(b)そして旦那のリック・モンタルバーノ(ds)と共にステージに現れたジェーン・モンハイトは、スタンド・マイクに掴まるようにして指で拍子をとりながらコ―ル・ポーターの「ゲット・アウト・オブ・タウン」をしなやかに交差を繰り返す曲線を想わせるようなユニークなフレージングで歌う。ディクションが不明瞭なのが一寸気になった。このステージでは彼女の好きなナンバーだという「トゥ・レート・ナウ」、イヴァン・リンスの「ノ―・トモロウ」、カントリー風の「ホワイ・キャント・ユー・ビへ―ブ」等以前から歌い慣れたナンバーを中心に彼女の癖で髪の毛を何度も掻きあげながら13曲歌った。最後の幼い息子に優しく歌い聞かすように歌ったセサミ・ストリートのカエルのカーミットが歌っていたポール・ウイリアムスの「レインボウ・コネクション」とヴァースから入る「虹の彼方に」のメドレーが印象的だった。アンコールは、お馴染みの「チーク・トゥ・チーク」。(高田 敬三)
写真:山路ゆか


Popular CONCERT Review

「ランディ・ブレッカー ビル・エヴァンス Soulbop Special Edition with スティーヴ・ルカサー ロベン・フォード ダリル・ジョーンズ ロドニー・ホルムス スティーヴ・ウェインガート」3月4日 Billboard Live TOKYO
 クレジット上はランディ・ブレッカー&ビル・エヴァンスと他の5人を含むメンバー全員のスーパー・プロジェクト。エヴァンス&ランディは2004年のツアーを収めた共同名義のライヴ作を発表している関係で、今回の7人バンドはそのヴァージョン・アップ版とも言えよう。幕開けとなったブレッカー・ブラザーズの代表曲「スポンジ」では、息の合った2フロントのコンビネーションでいきなりヒートアップ。70年代に若者の間で絶大な人気を得たブレッカーズの、亡きマイケル(ts)の勇姿がエヴァンスと重なる。その一方で名声を高めた80年代のマイルス・デイヴィス・バンド時代と変わらぬプレイが嬉しい。エヴァンスのルーツがデイヴ・リーブマンであることを再確認。タイプの異なる2ギターリストのスティーヴ・ルカサー、ロベン・フォードもソロで持ち味を発揮。ロドニー・ホームズ(ds)の強力なソロを含むアンコールの「サム・スカンク・ファンク」で観客も大満足だった。(杉田 宏樹)

 まさにスーパー・グループと言っていい顔ぶれだが、ただ優れたメンバーが集まっただけではなく、全員のソウル(魂)が音として結実した演奏を聴かせてくれた。表看板であるランディ・ブレッカーとビル・エヴァンスはもちろんだが、ロック寄りのスティーヴ・ルカサー、ブルース寄りのロベン・フォードと、ふたりのギタリストの異なった旨みを同時に味わえたのもうれしい。ただ、ルカサーの音は少しこもっていて抜けが悪く、細かいところが聴こえにくいという難点はあった。驚きはロドニー・ホルムス(dr)。テクニック、グルーヴ、サウンド、センス、遊び心、すべてが完璧であり、圧巻。ダリル・ジョーンズ(b)とのコンビネーションも見事だった。こういうスーパー・セッション的なライヴは一度観ると満足してしまうことが多いのだが、彼らのプレイなら今後も何度でも観たい。(細川 真平)
写真:Masanori Naruse


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「山中千尋」 3月14日 Billbord Live TOKYO  
 六本木のBillboad Live TOKYOへ1日だけの山中千尋トリオを聴きに行く。須川崇志(b)、岡田佳大(ds)、を従えての演奏。若者を中心に聴衆でいっぱいの会場をエネルギーとガッツに満ちた山中千尋のピアノが圧倒する。大きい会場ではよくみせる電気じかけのピアノを弾き、「テイク・ファイブ」で幕を開けた。いちばんの聴きものは、CDには入れませんといって演奏した4分の5拍子の曲。曲名はついていないのか、アナウンスしなかった。グルーヴィ−で、最高にのりのいいプレイだった。このあと、一時的に電気系統が故障し、生のピアノで「オール・オブ・ミー」を演奏したが、これも華麗ですてきだった。続いて電化し、「カリオン」と故郷の民謡「八木節」で盛り上げ、アンコ−ルに2曲も弾いた。彼女はきゃしゃだが、そのエネルギーの爆発はすごい。彼女はBillboad Live OSAKAにも1日だけ出演、このあと欧州に行き、パリ、ローマで演奏、5月23日、24日には再び帰国演奏をJZ Bratで行なう。
 終って楽屋をたずねると、演奏後とは思えぬ元気さで、飛びはねていたが、7月にはニューヨークで一番のライヴ・ハウス、“コカコーラ・ルーム”に一週間の出演が決ったという。映画が好きで、この間、ベース奏者の須川崇志にも出てもらってプライベート・フィルムを作ったという。一度観てみたいものだ。(岩浪 洋三)


Popular CONCERT Review

「ヴァシュティ・バニヤン」3月16日 Billbord Live TOKYO
 自分の子供の、あるいはそれよりも若いと思える世代の3人のミュージシャンと一緒に、ギターをたどたどしく爪弾きながら、古い歌、新しい歌を次々と歌っていくステージ上のヴァシュティ・バニヤンは、今歌うのがほんとうに楽しそうで、歌うことの喜び、音楽と向き合うことのしあわせが彼女から伝わってくる。1970年に素晴らしいデビュー・アルバムを発表しながら、心ない評論家の辛辣なレビューにいたく心を傷つけられ、それで歌うことをやめてしまったヴァシュティ。しかし30年後、自分の子供の世代の若いミュージシャンの間で、そのアルバムが再評価され、彼らに励まされるかたちで彼女はまた歌い始めた。家事や子育てに勤しみながらも、旅と自由にずっと憧れていた思いが歌われる「Wayward」という曲には、再び歌い始めたヴァシュティの強い決意と逞しさが漲っていた。(中川 五郎)
写真:acane


Popular CONCERT Review

「マンハッタン・トランスファー」 3月18日 Blue Note TOKYO
 結成40周年を記念して長い間温めてきた企画『チック・コリア・ソングブック』を発表したマントラの東京公演、幕開けの、そのアルバムからの「フリー・サンバ(スペイン)」の素晴らしいハーモニーとステージ・パーフォーマンスでいきなり彼らの世界へ引き込まれる。殆ど不動のメンバーで40年間もジャズ・コーラス界のトップを走って来たということは物凄いことだ。1980年6月に今月閉鎖になる新宿厚生年金会館大ホールを超満員にした初来日から来日30周年になる。それぞれのメンバーの優れた歌唱力、そして個性豊かな彼らの個々の魅力を見事に引き立たせる編曲とステージィング、何回見ても飽きさせないマントラだ。「ジャヴァ・ジャイヴ」、「ア・ティスケット、ア・タスケット」、「ルート66」、「バードランド」など十八番ナンバーを今回も歌った。アラン・ポールとジャニス・シーゲルのソロを挟んで、チック・コリアのコーナーでは、「ワン・ステップ・クローザ―」、「タイムズ・ライ」、「100マイルズ・ハイ」を歌い今のマントラの全てといったエネルギッシュな80分のステージは、アッという間に終わった感じだった。昔に比べると流石に年齢を感じさせる面もあるがまだまだ活躍して欲しいグループだ。(高田 敬三)
写真:佐藤 拓央


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「ナイル・ロジャース&シック」
 1970年代後半から80年代にかけてディスコ・キッズはもちろん、多くのR&Bファンも魅了したシック。ナイル・ロジャースが中心になって「おしゃれフリーク」「グッド・タイムス」ほか多くのヒットを放った。90年代の再結成時の来日公演ではバーナード・エドワーズが死亡するという悲しい出来事も・・・それだけにいろいろ思い出す。10数年たつ。そして2010年、ナイルが元気な姿をみせる。バーナードやトニー・トンプソンの分もふぁんきーにエキサイティングなステージを期待する!(MK)
*4月24日〜26日 4月30日〜5月2日 Blue Note TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)5485-0088 
http://www.bluenote.co.jp/

*4月28日 Motion Blue YOKOHAMA 1回公演
お問い合わせ:(045)226-1919
http://www.motionblue.co.jp/


Popular INFORMATION
「パンダナス・クラブ」
 1987年に結成され、90年代のハワイアン・ミュージックに大きな影響をあたえ、フラのスタンダード曲となった「E  Waianae」で、日本のフラダンサーにも多くのファンを持つ、パンダナス・クラブがレギュラー・メンバーのケネス・マクアカネ、クリス・ケリイアアに今回はアルデン・リーバイが加わり来 日する。リーダーのケネス・マクアカネは、ハワイ最高のプロデューサー。ハパ、エイミー、ナレオなど、ハワイのトップ・ミュージシャンの作品を手がけてい る。最近はソロ活動の多かった彼らが、パンダナス・クラブとしてどんな演奏を日本で聴かせてくれるのか楽しみだ。両日とも2回公演で1回目のステージはメレフラとなっている。(SS)
*4月25日  26日 COTTON CLUB 2回公演
お問い合わせ:(03)3215-1555
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/index.html

Popular INFORMATION
「マリーン sings 熱帯JAZZ」
 マリーンとカルロス菅野率いるNo1ラテン・ジャズ・ビッグ・バンドがBNTにおよそ1年ぶりで登場する。
昨年、カルロス菅野プロデュースによる同名タイトルのアルバムをソニー・ミュージックから発表、マリーンにとってはこれが初のラテン作品となった。その歌唱力、作品力はあらためて高く評価されているところだ。パワフルな歌唱と心熱くさせるラテン・ビートのコラボレーションが再び楽しめることだろう。(HM)
*5月9日 10日 Blue Note TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)5485-0088 
http://www.bluenote.co.jp/

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「GIBIER du MARI・ジビエ・ドゥ・マリ」
 1970年代からの夏木マリ・ファンとしては、最近の彼女のロックでブルージーな音楽活動にはより大きな拍手!そんな彼女と斉藤ノブ(パーカッション)のバンド、ジビエ・ドゥ・マリのライヴ。レイテスト・アルバム『One of Love』をフィーチャーしてのステージになるだろう、ジャニス・ジョップリン・ナンバーも聴きたい!ギターはブルース・ロックで敏腕ぶりを発揮しているThe Sonsのichiro。そしてドラムスは樋口昌之と、サポート陣もライド・オン!(MK)
*4月30日 5月1日 Billboard Live OSAKA 2回公演
お問い合せ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/
*5月3日 4日 Billboard Live TOKYO 2回公演
お問い合せ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/

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「ナタリー・コール」
 「ミスター・メロディー」「アンフォゲタブルナド」など1970年 代から数多くのヒットを放ってきたナタリー・コールの来日が決まった。あのしなやかでソウルフルなヴォーカルをたっぷりと堪能できるそのステージは、ソウ ル・ミュージック・フリークはもちろん、多くの音楽ファンを魅了することだろう。おなじみのヒット作からスタンダードまで、今回はどんなナンバーを味わう ことができるのだろうか、とっても楽しみだ。(MK)
*5月27日 COTTON CLUB 2回公演
お問い合わせ:(03)3215-1555
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/index.html

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「リシャール・ガリアーノ・フレンチ・タッチ・トリオ」
 リシャール・ガリアーノが自らのトリオを率いて久々にブルーノート東京に登場する。ボタン・アコーディオンの世界的な名手として知られるガリアーノはフランス・カンヌ出身。ラテン、ジャズ、ブラジル音楽、タンゴ、そしてミュゼットとそのエッセンスを融合させながらワン・アンド・オンリーの演奏を展開する。
今回はギターにジャン-マリー・エカイ、ベースジャン・フィリップ・ヴィレというトリオだ。(HM)
*6月7日〜10日 Blue Note TOKYO  2回公演
お問い合わせ:(03)5485-0088 
http://www.bluenote.co.jp/

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「ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞記念 カンツォーネ&クラシック 日向由子オン・ステージ」
 昨年アルバム『アル・ディ・ラ〜美しきイタリアン・メロディー』を発表。クラシック、そしてカンツォーネを含むポピュラー・ミュージック・ファンからも注目を集めているに日向由子(ひなた・よしこ)。第22回ミュージック・ペンクラブ賞クラシック部門≪ベスト・ニュー・アーティスト≫を受賞。音楽賞受賞を記念して、喜びと感謝の気持ちをこめて、ディナー・ライヴを開催。デビュー作のレコーディングをともにしたアンフィニ・オーケストラをバックに情熱的なステージを展開します。アルバムからのイタリン・メロディーはもちろんクラシックの名曲も登場。サプライズ曲もお楽しみに・・・!当日はMPCJ会員も応援にかけつけます。(KU)
* 6月12日(土) 18時30分・開演 第一ホテル両国 5F〈北斎〉
* お問い合わせ・ティケット予約
及川音楽事務所:(03)3981-6053 TEL&FAX  090-1770-2339
E-Mail:oikawakazuharu@s7.dion.ne.jp
http://oikawa-classic.com/