2010年2月 

 
Popular ALBUM Review

「オーケストリオン/パット・メセニー」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13761)
 19世紀から20世紀にかけて、様々な楽器を同時に演奏する機械、オーケストリオンが人気を得たが、ギターの名手パットは子供の頃からそれに魅入られていた。その機械をひとりで果たし、21世紀のテクノロジーと音楽で再生進化させたいという願いを、この意欲作で完成させた。ピアノ、ドラムス、マリンバはじめ新種の楽器も加えて10種以上をひとりで演奏し、それをバックにパット一流の歌うギターがのびのびとした詩情を奏でていく。メカニカルでありながら人間の温もりが感じられ、緩急の起伏が曲線をもって大らかな音風景を描き出す。パーカッシブなどこか懐かしい愛らしさに始まる「オーケストリオン」は、ヴィヴィッドな展開ぶり。バラード風の「エントリー・ポイント」も美しい。5曲どれも7分から15分に及ぶ大作だが、大仰さは皆無の軽やかさで魅了する。(鈴木 道子)

Popular ALBUM Review

通常盤

限定盤

「クレイジー・ラヴ/マイケル・ブーブレ」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13783=通常盤 WPZR-30365〜6=限定盤 CD+DVD)
 待望のブーブレの新作は、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでは昨年10月に出され、ベスト・セラーになっている。自作が今回も2曲、ポップで瑞々しい。若者向きロック以外大半はデヴィド・フォスターのプロデュースで、スタンダード曲「クライ・ミー・ア・リヴァー」「オール・オブ・ミー」とも自信が感じられ聴き応えがある。「わが心のジョージア」のソフトで深い表現は魅力的。ヴァン・モリソンの「クレイジー・ラヴ」、ロン・セクスミスとの「ホワット・エヴァー・イット・テイクス」に盛られた青春の感傷もいい。ゴッフィン&キングの50年代調「サム・カインド・オブ・ワンダフル」はヒット性十分だ。来日の噂もある。(鈴木 道子)

 素は親しみやすいキャラクターながらもいざ歌い始めるとそこはかとなく色気♪を醸し出す歌唱でシュッとしたイケメンに変身?する‘新時代のマイケル’の新作は全14曲中、12曲がカヴァー曲。ロン・セクスミスの「ホワット・エヴァー・イット・テイクス」(これ良い♪)を取り上げるなどレパートリーの幅がさらに広くなったけど「こんな曲まで器用に歌いこなす」といった軽い印象を受けないのがこの人の腕の見せどころ。ヴァン・モリソンの「クレイジー・ラヴ」やイーグルスの「ハートエイク・トゥナイト」あたりが話題を呼びそうだが個人的にはビリー&ザ・ビーターズの「アット・ディス・モーメント」やキャロル・キング作でドリフターズがヒットさせた「サム・カインド・オブ・ワンダフル」に耳がグイグイグイ〜♪(上柴 とおる)


Popular ALBUM Review


「ソングス・フロム・ザ・ハート/ケルティック・ウーマン」(EMIミュージック・ジャパン/TOCP-70850)
 最も美しい声のグループ、ケルティック・ウーマン。メンバー5人は2人替わったが、清冽なイメージは変わらない。『リバーダンス』の音楽監督デヴィッド・ダウンズが今回も総監督として腕を振るっている。3年ぶりの新作はTVスペシャルから作られた、冒頭にスティングの「フィールズ・オブ・グローリー」を置き、新しい方向を示したかに見える。ジム・ウェッブ、フィル・コリンズ作品もある。が、ケルトのゆったりとした流れとサウンドは従来どおり生かしている。「アメリジング・グレイス」はオーケストラ、聖歌隊を加えた華麗なバックだが、敬虔さがうかがえる。トラッド曲は持ち味を十分生かしているし、ケルトではないビリー・ジョエルの子守唄も心優しい名曲にしている。(鈴木 道子)

Popular ALBUM Review

「IRM/シャルロット・ゲンズブール」(ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-13727
 ある意味≪トンがった≫感性を持つシャルロットとベックの初コラボ♪これって料理に例えたら「あっこんなおいしい食べ方があったのか♪」。目から鱗がパリポリパリポリ〜。シャルロットの方から話を持ちかけてベック(ロックンロールの殿堂「ルーザー」でおなじみ)がプロデュースを担当(ばかりか作詞作曲やシャルロットとのデュエットまでも)。ザラついた感触の楽曲もマニアックな匂いがしなくてポップだし、個人的には1960年代後期の「メロー・イエロー」あたりのドノヴァンを思わせるような楽曲(特に11曲目「ダンデライオン」:題名からしてフラワー・ミュージック♪)が大いに気になった。年がひとつしか違わない同世代の二人ゆえ初顔合わせで一気に盛り上がったのかも。(上柴 とおる)

Popular ALBUM Review

「ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ/ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ」(ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル/SICP-2468)
 
ニルヴァーナの消滅後、フー・ファイターズのリーダーとして大きな成功を収めながら、柔軟な姿勢で、精力的にさまざまなプロジェクトに取り組んできたデイヴ・グロール。ハゲワシ転じて≪強欲な人≫がキーワードになっているゼム・クルックド・ヴァルチャーズは、レッド・ツェッペリンの熱心なファンとして知られる彼が、これまでにも何度か共演してきたジョン・ポール・ジョーンズとスタートさせたスーパー・プロジェクトだ。今回、グロールはハードかつヘヴィなドラムスに専念していて、ギターとヴォーカルはフー・ファイターズの前座を務めたこともあるクイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オム。基本的にはグロールの音楽追求の一環と呼べるものだが、曲づくりもプロデュースも共同名義となっていて、3人が完全にイーヴンな関係を保っている。枠にとらわれず、世代の異なるアーティストが、堂々とそれぞれの持ち味を発揮しながらつくり上げた、手応え充分のロックだ。(大友 博)

Popular ALBUM Review

「ノーバディズ・カミング・トゥ・セイヴ・ユー/サンシャイン・アンダーグラウンド 」(ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル/SICP-2577)
 サンシャイン・アンダーグラウンドの3年振りとなるセカンド・アルバムが届いた。ビートオンリーかと思いきや、メロディーもしっかりしていて、80年代を思わせるヴォーカルのエコー処理や決して難しいことはやっていないが的を射たアレンジは聴かせどころ充分で、思った以上に楽曲も演奏も心得ている。英国政治の不信をアルバムのテーマにするところなど、若者を熱くするだけでなく、往年のプログレ・ファンの気持ちも刺激しそうだ。(上田 和秀)

Popular ALBUM Review


「フィアレス-プラチナム・エディション/テイラー・スウィフト」(ユニバーサルミュージック/UICO-1180)
 昨年は米ビルボード誌の年間トップ・アーティストに選ばれ、ACM/CMT/MTV/CMA/AMAといった数々の音楽賞を総なめにしたテイラー。そして年間No.1アルバムに輝いた『フィアレス』に新曲5曲、新ヴァージョン1曲を追加、さらにPV等を収録したDVD付のプラチナム・エディションが日本発売に。全米では昨年秋に発売されるや否や、新たに収録された6曲が一気にチャートに登場するという凄まじさ。そんな最も旬なシンガー/ソングライター、このたび2月17日にZepp Tokyoでの来日公演が決定! 嬉しい来日記念盤となった。去る12月13日に20歳になったばかりだが、その10代の最後に書かれた彼女の瑞々しい感性に今一度耳を傾け、来る公演を心待ちにしたい。(森井 嘉浩)

Popular ALBUM Review

「THRESHOLD/シュガー・ブルー」(BSMF RECORDS/BSMF-2144
 ローリング・ストーンズの「ミス・ユー」の印象に残るハーモニカ・プレイから早30年。ハーモニカのバーチュオーゾ、シュガー・ブルースの3年ぶりの新譜が届いた。90年代にシカゴでシュガーを支えて来たギターのリコ・マックファーランド、牧野元昭らをバックに従え、ファンク、スムース・ジャズ、ロック、あるいはラテンの要素を臆することなく自由に取り入れて、ブルースという既成概念だけにとらわれないシュガーの世界が全面に展開されている。パリからシカゴ、そして再びヨーロッパと居を変え、紆余曲折を経て還暦を迎えた今、円熟したまろやかさと、チャレンジャーの熱さがバランスよく共存し、今後の活動が本当に楽しみになってきた。(菊田 俊介)

Popular ALBUM Review

「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー/オリジナル・サウンドトラック」(エイベックス/AVCW-12756)
 ディズニー・チャンネルで放映中の人気ドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』。いよいよその映画版が日本でも2月13日より公開(全米では昨年春公開)されるが、一足先にサントラ盤が発売。映画の設定が故郷テネシーへ帰る、というものだけに、主演マイリー・サイラスお得意の弾けるポップ・ロック・ナンバーに加えて、大ヒットしたバラード「ザ・クライム」に代表される、カントリー風のアーシーな雰囲気がアルバムを彩っている。マイリー以外にも父親ビリー・レイ・サイラスはじめ、ラスカル・フラッツ、テイラー・スウィフトといった全米の人気者の新曲や未発表ヴァージョン等が収録された、コンピレーションとしても豪華な1枚。マイリー自身のミニ・アルバム『ザ・タイム・オブ・アワ・ライヴズ』(AVCW-13118)も同時発売。(森井 嘉浩)

Popular ALBUM Review

CD



DVD
「仲井戸“CHABO”麗市[I STAND ALONE]」(EMIミュージック・ジャパン/TOCT-26927〜8=CD TOBF-5657〜8=DVD)
 忌野清志郎とまさにザ・グリマー・トゥインズとして僕らに素晴らしいロックを送り続けてきたCHABOが、毎年行っているSHIBUYA-AX ライヴ、昨年10月11日のステージは清志郎への鎮魂歌となった。オーティス・レディング・ナンバーで登場したCAHBOは、完全ワン・マン・ライヴという形でRCサクセションのナンバーを次々にシャウトしていく。「よォーこそ」「君が僕を知ってる」「つ・き・あ・い・た・い」「いい事ばかりはありゃしない」「雨あがりの夜空に」「夜の散歩をしないかね」・・・、そして清志郎に捧げたオリジナル・ナンバー。このCD、DVDはその記録である。まさに清志郎&CHABOの魂の共演。ふたりが一緒にすごした思い出も語られる。日本のロックを確実に前進させたふたりの熱情をダイレクトに感じさせる。清志郎ともっともっとストーンズの話をしたかった・・。(Mike M. Koshitani)

Popular ALBUM Review


「レクイエム〜我が心のひばり〜/岡林信康」(EMIミュージック・ジャパン/TOCT-26935)
 岡林信康が美空ひばりの名曲の数々を歌ったカバー・アルバムと簡単に説明されてしまいそうだが、その説明ではこのアルバムの本質を半分も伝えきれていない。アルバムの最初と中盤と最後には岡林のオリジナル曲が収められていて、それらの歌が、このアルバムの要にして、最大の魅力となっている。1曲目の「風の流れに」と5曲目の「月の夜汽車」は、岡林が1970年代半ばに書いて、美空ひばりに贈り、彼女がレコーディングしたものだが、14曲目の「レクイエム〜麦畑のひばり〜」は、当時岡林がひばりからもらった手紙の中に添えられていた詩に、35年後詩を補作し、曲をつけて完成させたもの。もとの詩の題は「麦畑の鳥」だったが、岡林はそれを生涯歌を追い求める者への美しい鎮魂歌にしている。シンガーとしてだけでなく、ソングライターとしての岡林信康の素晴らしさに心打たれるアルバムでもある。(中川 五郎)

Popular ALBUM Review

「ヘイ・ボ・スリンガー!/VA」(DECKREC・UK PROJECT/DCRC-0067)
 ザ・ローリング・ストーンズの師匠、ボ・ディドリー(1928〜2008)。ロニー・ウッドのジョント・ライヴほか何度となく我が国のファンの前で素晴らしいステージを披露してくれた。ジャングル・ビート♪bomp, ba-bomp-bomp, bomp-bomp♪は、ストーンズのみならずエルヴィス・プレスリー、バディ・ホリーほか多くのアーティストに多大な影響を及ぼしたことはよく知られている。ジミ・ヘンドリックスは69年のインタビューで、「ボこそ本物のブルースを教えてくれる」と、力説。本作はジャパニーズ・ロッカーによるボ・ディドリー・トリビュート・アルバムである。ストーンズ・フリーク、ザ・プライベーツはじめ多くのミュージシャンが御大、ボの音楽を伝承してくれているのだ。(Mike M. Koshitani)

Popular ALBUM Review
「カーペンターズ・フォーエバー/VA 」(ユーキャン/FRCA-1211)
 太田裕美の「イエスタディ・ワンス・モア」に始まり、森口博子の「トップ・オブ・ザ・ワールド」、桑江知子の「スーパースター」、岩崎良美の「マスカレード」、THE DUETの「恋よ さようなら」、石野真子の「タッチ・ミー」そして庄野真代の「シング」など14ヴァージョン、ベテランからホットな女性アーティストまで、全曲日本語訳のとても親しみやすいカーペンターズ・トリビュート・アルバム。カーペンターズ・ファンはもちろんのこと、子供達にもぜひ聴いて欲しい。もちろん、往年のアイドル・ファンも注目することだろう。(上田 和秀

Popular ALBUM Review

「アラフォー・ユーロビート2/VA」(EMIミュージック・ジャパン/TOCP-64383)
 昨年7月に発売されたCD「アラフォー・ユーロビート」。80年代後半バブル全盛時代にディスコを盛上げた数々のユーロビート・ヒット曲をノンストップミックス。ターゲットは40歳前後のディスコ&ユーロビート・ファン。しかし、30代層にも購入され好セールスを記録。第2弾として発売される本作は前作に劣らず、リック・アストリー「ギヴ・ユー・アップ」、バナナラマ「アイ・ハード・ア・ルーマー」、邦楽にもカヴァーされヒットした「チャ・チャ・チャ」「ショウ・ミー」など人気ナンバー24曲をノンストップミックス。さらに荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」もボーナス収録。あの頃のユーロビートの魅力と貴方の青春の輝きを存分にノンストップでお楽しみください。(松本 みつぐ)

Popular ALBUM Review


「NIPPON GIRLS〜JAPANESE POP,BEAT&BOSSA NOVA 1966-70」(BIG BEAT/CDWIKD-288)*輸入盤
 黛ジュン、中尾ミエ、大原麗子、石田あゆみ、山本リンダ、弘田三枝子、小畑ミキ、渥美マリ、エミー・ジャクソン、小山ルミ、泉アキ、森山良子、吉永小百合、麻里圭子、木の実ナナ、朱里エイコ、マーガレット、響かおる、野平ミカ。。。グループ・サウンズの時代に登場した女性たちの楽曲をレーベルの枠を超えて全25曲収めたコレクション盤。日本の≪ガレージ・ロック≫に興味を抱く海外のコレクターを喜ばせた編集盤『GS I Love You』シリーズで知られるイギリスのBIG BEATが放った新作でこだわりの選曲やジャケット写真も散りばめた詳細なライナーノーツ付きのブックレット(もちろん英文)などスタッフの熱い思い入れがヒシと伝わる≪力作≫。題名を≪NIPPON≫としたのもいいセンス♪(上柴 とおる)


Popular ALBUM Review

「I Like Men : Reflections of Miss Peggy Lee/Carol Welsman (Welcar Music/WMCD366) *輸入盤
 カナダのキャロル・ウエルスマンの新作『I Like Men』は、昨年のベニー・グッドマンへのトリビュート・アルバム『メモリーズ・オブ・ユー』の姉妹編ともいえるペギー・リ―へのトリビュート作品。前作でも歌った「ホワイ・ドンチュ―・ドゥ・ライト」等4曲がそのまま収録されている。ペギー・リ―の有名レパートリーを歌う彼女は、声の質がペギーに似ていてペギー・リ―的雰囲気が出ているが、スタイリッシュな編曲は、彼女自身の手によるもので歌そのものは独自性のある彼女のものだ。一曲入るオリジナル曲「ダンス・オン・ユア・オウン」は、ペギー・リ―が書きそうな歌で面白い。(高田 敬三)


Popular ALBUM Review

「A Time for Love/三橋りえ」(ミューザック・ミュージック/MM-2003)
 ライヴ・コンサートや後進の指導に大活躍の女性ジャズ・ヴォーカリスト、三橋りえの、8年ぶりに制作された最新アルバム。「いつか聞いた歌」「テンダリー」「ジーズ・フーリッシュ・シングス」「君住む街で」「ヤング・アット・ハート」「トゥー・ヤング」他、1930年代から1960年代までのスタンダード・ソング、ミュージカル・ナンバー、ポピュラー・ヒット・ソング等、バラエティに富んだ14曲。袴塚淳の軽快なタッチのピアノに乗せて、日本人離れしたフィーリングで歌われる、聴き心地よいアルバム。歌は全編英語。                                  (川上 博)
*購入お問い合せ rie-mitsuhashi@jcom.home.ne.jp


Popular ALBUM Review

「青いジャヴァ/荒井洸子」(KA0403)
 『ラ・マンチャの男』『屋根の上のヴァイオリン弾き』他、多くの舞台で活躍するミュージカル女優で、NHK『パリ祭』にレギュラー出演しているシャンソン歌手でもある荒井洸子の新譜。「私のパリ祭」「女歌手は二十歳」「失われたメロディー」「青いジャヴァ」、ベコーの「あなたに首ったけ」、アズナブールの「三文役者」「ジェザベル」(原曲は1951年にフランキー・レインの唄で大ヒットしたアメリカ曲) 等シャンソンを中心に、ミキス・テオドラキスのギリシャ曲「汽車は八時に出る」、そして日本の曲「千の風になって」「赤とんぼ」(新曲)等、全12曲、バイタリティ溢れる歌声が流れる。 (川上 博)                                 
*荒井洸子オフィシャル・サイトで販売 http://www.kohko.com/cdsell5.html


Popular DVD/Blu-ray Review

コレクターズ・
エディション


コレクターズ・エディション2枚組

Blu-ray

メモリアルBOX

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/TSDD-69320=コレクターズ・エディション SDL-69320=コレクターズ・エディション2枚組 BRS-69320=Blu-ray BP-515=メモリアルBOX・完全限定生産)
 2009年7月からイギリス・ロンドンのO2(オーツー)アリーナで行われる予定だったマイケル・ジャクソンの『ディス・イズ・イット』ライヴの、リハーサル模様を映画化した作品。そこには、マイケルとバンドメンバー、ダンサーたちとの交流、さらに厳しくも優しいリハーサルでのやりとりが描かれる。リハながら、本番さながらのライヴを見せる。日本では爆発的人気となり、当初2週間限定の上映が延長に。特典映像も多数。(吉岡 正晴)


Popular DVD Review


「マイケル・ジャクソン IN ソウル・トレイン」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/TADD-70490)
 我が国でも放映され人気を誇ったドン・コーネリアス司会のソウル・ミュージックTV≪ソウル・トレイン≫、1970年代からマイケルはジャクソン5、その後ジャクソンズとして何度も出演した。その映像がひとつのパッケージとして纏め上げられた。懐かしの「帰ってほしいの」(R&B/ポップス・チャートともに1位)「ダンシング・マシーン」(R&Bチャートは1位、ポップス・チャートは2位)をはじめ、特に1970年代マイケルに僕は注目してしまう。特典映像のジャーメイン・ジャクソンの「ダディーズ・ホーム」もソウル・マニアからは大拍手だ。 73年4月マイケルたちジャクソン兄弟が初来日、第2回東京音楽祭にゲスト出演、日本公演も行った。音楽祭レセプション・パーティーでマイケルやジャーメインといろいろ話したことを思い出す・・・。(Mike M. Koshitani)


Popular DVD Review


コレクターズ・エディション

「キャデラック・レコード」(ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメント/BRS-60331 TSDD-60331=コレクターズ・エディション)
 『ドリーム・ガールズ』でシュープリームスやダイアナ・ロスをモデルにしたグループを演じたビヨンセだが、本作ではエタ・ジェイムスを本格的に演じきる。マディ・ウォーターズやチャック・ベリーを世に送り出した伝説のR&Bレーベル、チェス・レコードの光芒を描いた作品で、物語も局面によってはかなりエグい展開を辿って、そのとてもリアルな内容が迫力満点。特にエタ・ジェイムスがヘロインをオーヴァードース(過剰服用)するシーンなどでビヨンセの体当たりの演技が光る。もちろんレナード・チェスを演じるエイドリアン・ブロディの名演も見事。(高見 展)


Popular BOOK Review


「ロック大図鑑 UK3大バンドのすべて」(講談社)
 タイトル通り、ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フーという、UK3大バンドのアルバムを中心に解説していくロック大図鑑。どのバンドについても、アルバム解説とバンド・ストーリーがコラム的に展開する運びとなっていて、さまざまな図版も豊富にちりばめられているので読むにも≪図鑑的に≫楽しい。ひょっとしたらこれは究極の男子向けロック本? また、シングル図鑑などもついているのでロック・オタクな読者の心をくすぐる。書き手もMike M. Koshitaniなど、それぞれのバンドをこよなく愛する人たちが揃っている。(高見 展)


Popular BOOK Review


「証言!日本のロック 70's Vol.2 ニュー・ミュージック〜パンク・ロック編/難波弘之・井上貴子 編著」(アルテスパブリッシング)
 日本のロックのオリジネイターたちの生の声を聞くトークライヴの書籍化第2弾が早くも登場。今回のゲストには、≪ニュー・ミュージックからニュー・ウェイヴへ≫をテーマに鈴木慶一、≪女性とロック≫をテーマに金子マリ、≪ニュー・ロックとインド音楽≫をテーマに石間秀機、≪めんたいロック/ロックの地域性≫をテーマに鮎川誠、≪パンク・ロック/衝動かファッションか≫をテーマに遠藤ミチロウが登場し、当時の活動や事件の真相を証言。レギュラー・スピーカーのPANTA、難波弘之、ダディ竹千代、司会の井上貴子らとのトークを通じてのぶつかりあいのなかから日本のロックの深層が今回もまたみごとにうきぼりにされている。歴史というのは、大きな流れに目を奪われるあまり、ややもすれば直線的に描いてしまいがちだが、本書のおもしろさのひとつは、混沌とした人間関係や音楽への情熱が複雑に絡み合って、日本のロック・シーンが形づくられていったことがリアリティをもって伝わってくることだろう。(広田 寛治)

気鋭の論客、井上貴子を中心に、新橋のライヴ・バーZZで行なわれた≪70年代日本のロックを語ろう)と題するトーク・ショーの記録。ダディ竹千代(東京おとぼけCats)や難波弘之を中心に、岡井大二(四人囃子)、土屋昌巳、鈴木慶一、PANTAといった日本のロックを支えてきたメンツが実にリラックスした様子で、当時の生々しい状況を語り尽くす。鈴木慶一のPANTAプロデュース時のこぼれ話しなどは、近くにいても聞いたことがない内容だったり、やはり今だから語れることが、多く含まれているようだ。70年代の日本のロックのイメージは、リアルタイムでは、ちょっとくもった印象があったが、今こうして堂々と輝く音楽として再発見されている。(サエキ けんぞう)


Popular BOOK Review

「加藤和彦 ラスト・メッセージ/加藤和彦・著 聞き手/構成・松木直也」(文藝春秋)
 日本のロック誕生に大きな力を与えた加藤和彦の最後のメッセージ集。死の直前のインタビューにもとづいてまとめられたとのことだが、そこには死の影はまったくなく、音楽活動のことよりもファッションや車や料理のことなどを楽しそうに語る姿が淡々と描かれている。自分をさらけ出すことなくいつも格好良くロックを奏でていた彼は、最後まで悩みや苦しみや自分自身を語ることなく新しい世界へと旅立っていったようだ。そこに加藤和彦のロックの本質があるのかもしれない。(広田 寛治)


Popular CONCERT Review

「鳩山浩二の部屋 第2回」 12月14日 中目黒スクエア内中目黒青少年プラザ音楽室
 一昨年、高円寺のライヴ・ハウスで聴いて魅了された。ブルース、フォーク、ジャズ、シャンソン、歌謡曲などいろんなものが彼の体内で発酵して発散されている。ものすごくエキサイティングだ。この≪鳩山浩二の部屋≫には、マイクもアンプも存在しない。生音、生声の響きを徹底的に味わってもらおうということだろうし、電気に頼らなくても問題ないという自信のあらわれなのかもしれない。こけしをこよなく愛する鳩山は、ステージ前半で「民芸屋」、「鳴子こけしの歌」、「おばあちゃんのこけし」の通称≪こけし3部作≫を披露。なかでも観客にこけしを渡し、一緒にこけしの首をまわしながらアンサンブルを奏でていく「鳴子〜」は場内をあたたかな雰囲気で満たした。ラストは灼熱の「鳩山トレイン」。溢れんばかりの歌心、グルーヴ、ユーモアに、すっかりいい気分になった。(原田 和典)


Popular CONCERT Review

「ロバート・グラスパー・エクスペリメント」 12月20日 COTTON CLUB
 最新作『ダブル・ブックド』でひと皮剥けたロバート・グラスパーがヒップ・ホップ・ジャズ・ユニット≪エクスペリメント≫を率いて、絶好のタイミングで来日した。僕は10年ほど前に初めて彼をライヴで聴き、面白いピアニストが出てきたものだと思うと同時に、もうちょっとハービー・ハンコックの影響から脱皮できればいいのに、とも感じた。しかし今のグラスパーは完全に自身のサウンド、フレーズを確立している。とはいえハービー好きであることは変わらないようで「バタフライ」をカヴァーしていたが、ハービーの曲を自身のパーソナリティでねじ伏せていくようなプレイは実に聴きものだった。次の来日の頃にはもっとスケールを増していることだろう。ケイシー・ベンジャミンのヴォコーダーはまだまだ開発途上といったところ。(原田 和典)
写真提供:コットンクラブ 撮影:米田泰久


Popular CONCERT Review

「上原ひろみ with 新日本フィルハーモニー交響楽団」 12月24日 すみだトリフォニーホール
 初のソロ・ピアノ・アルバムとなる新作『プレイス・トゥ・ビー』の記念ツアーを先月から日本で行い、各地で感動を呼んでいる上原ひろみ。今夜はそのボーナス・トラック的に位置づけられる交響楽団との共演ステージだ。デビュー直後のインタビューでこのアイディアを目標にしていた上原は、忽ち世界的な人気アーティストになりながら、人知れず編曲家としてのスキルをアップ。新旧のオリジナル曲をオーケストラ用にアレンジしたステージに、初めて挑んだ。本人のピアノが躍動するばかりでなく、オーケストラにスケール・アップしたサウンドが、カタルシスをもたらしたのが大収穫となった。14年前に作曲し、今夜が世界初演となる3楽章構成の「ステップ・フォーワード」は、子供の頃からの夢が最高の形で実現した瞬間。アンコールではサンタクロース姿で登場し、最高のサービスを提供してくれた。(杉田 宏樹)


Popular CONCERT Review

「リクライニング・コンサート・シリーズ リクライニング・ジャズ第2回〜ケイ赤城」 12月25日 Hakuju Hall
 マイルス・デイヴィス・バンドでレギュラー活動した唯一の日本人がケイ赤城である。そこではシンセサイザーを演奏していたが、マイルスも惜しいことをしたものだ。なぜなら、赤城の素晴らしさはなによりもアコースティック・ピアノによる肉厚なタッチ、豊かに響き渡る音色にあるからだ。当公演は、PAなしのソロ・ピアノ。この鬼才音楽家のおいしさを満喫するのに、これ以上のぜいたくはないだろう。クラシックのホール、しかもクリスマスというシチュエーションであっても、赤城は手加減しない。あくまでもハード、ホット、そしてソウルフルに迫る。ブルース・ナンバー「ウォーキン」の壮大なヴァリエーションには開いた口がふさがらなかった。彼はまさしく、現代あるべきジャズ・ピアノを奏でている。(原田 和典)


Popular CONCERT Review

「アル・マッケイ・オールスターズ」 12月29日 Billboard Live TOKYO
 1970年代から80年代にかけて、ソウル・ミュージックの頂点を極めたアース・ウィンド&ファイアーのオリジナル・メンバー、アル・マッケイ(g)率いるオールスターズ公演。EW&Fをレパートリーとするバンドは他にもある中、マッケイASは最全盛期のアースに近いとの定評がある。3人の男性ヴォーカルがフロントに立つ13人編成で、その3人が曲によってリードとバック・コーラスを入れ替わる高い歌唱力を示した。モーリス・ホワイトやフィリップ・ベイリーを知るファンでも、遜色なく楽しめるのが彼らの強みである。ファルセットとアルトサックスの掛け合いで名作ライヴの世界を再現してくれた「リーズンズ」が嬉しい。後半に進むと「イン・ザ・ストーン」を皮切りにヒット・メドレーを繰り広げて、アリーナは総立ちに。「セプテンバー」でパーティー・タイムは最高潮に達した。(杉田 宏樹)
写真:yagihashi.S


Popular CONCERT Review

「シーナ&ロケッツ Back in The Rock City ’10」 1月9日 渋谷DUO 
 デビュー32年目に突入したロケッツだが、更に進化している。小さな驚きと喜びの中で、大きな拍手を送る。一番進化したのが、シーナの≪声≫である。高い音から低い音まで自由自在に操り、歌う歓びに溢れている。この感動は、一昨年喉が完璧にポリープ状態となり大手術。しばらく話すことも出来なかった過去を知っているからだ。≪歌う≫。なんと素晴らしいことだろう。勿論、鮎川誠のギターには年輪を吹っ飛ばすパワーが満タン。これまでロケッツのライヴを何百回見てきたかわからないが、間違いなく≪ベスト10≫に入る出来映えだった。観客動員力も、復活しつつある。ライヴ後、新しいBOKセット2組と、シーナ初の自叙伝「YOU MAY DREAM」(じゃこめてぃ出版)のサイン会にも長い列が出来ていた。この本をプロデュースしたのは、当然我が輩である(笑)。 (伊丹 由宇)
写真:まおらう


Popular CONCERT Review

「マイケル・フランクス」 1月11日 Billboard Live TOKYO
 久しぶりにマイケル・フランクスを聴いた。彼は1970年代後半からのAORの代表選手。クールで優しい歌声で、お洒落な音楽と知的お遊びのある歌詞で、熱心なファンが少なくない。この夜は珍しく最初期の2アルバム『アート・オブ・ティー』(76)と『スリーピング・ジプシー』(77)からという曲目だった。「モンキー・シー」「ポプシクル・トーズ」はじめ、どれも懐かしい。彼の特徴が最も良く出ている。「ナイト・ムーヴズ」から始まり以前と変わらぬ、いや昔より力のある健在振りを発揮して、聴衆を喜ばせた。サポート・メンバーは6人。サックス/フルートのデヴィッド・マンは自分でもアルバムを出している腕利き。メロディアスで力強い。ピアノのチャールズ・ブレンジグも時にファンキーでさえあり、マイケルはカラフルなバックを大いに歌わせ、彼としては最もパワーと色彩感のあるステージだった。最後は「アントニオの歌」で閉める。楽屋で懐かしい再会をはたし、「(初期の歌は)いつも何曲かは歌っているけれど、こういう曲が揃うと楽しいね」といっていた。(鈴木 道子) 
写真:acane


Popular CONCERT Review

「ロッキン・ウィズ・ムッシュ/ブルーズ・ザ・ブッチャー&ムッシュかまやつ」1月12日 Blue Note TOKYO 
 昨年リリースされたブルース・アルバム『ロッキン・ウィズ・ムッシュ』をフィーチャーしてのブルーズ・ザ・ブッチャー&ムッシュかまやつのライヴ。まさにブルージー&ロッキンなブギー・ナイト。ジーン・ビンセントの「Be Bop-A-Lula」でスタート、ルーファス・トーマスの代表作でローリング・ストーンズもカヴァーしている「Walking The Dog」、エルモア・ジェームスの「Dust My Broom」・・・。ムッシュさん(vo g) 、永井“ホトケ”隆 (vo g)を中心に沼澤尚 (ds)、中條卓 (b)、KOTEZ (vo harp)の見事なコンビネーションでゆったりとした雰囲気の中にも鋭くさえ感じさせるグルーヴ感に満ちたステージングに心躍らされる。7曲目にはアルバムでも一番の聴かせどころでもあった「(I Can‘t Get No)Satisfaction」、次回のセッションではぜひキース・リチャーズにもジョイントしてもらいたくなるようなブルース・ヴァージョンで会場を沸かせたのだった。音楽/ブルースのプロ達に大拍手。この日のBlue Note TOKYO空間はシカゴ/サウス・サイドのアーティスのようだった。(Mike M. Koshitani)
写真:佐藤 拓央


Popular CONCERT Review

「カーメン・ランディ」 1月15日 COTTON CLUB
 カーメン・ランディはマイアミ大学出身のジャズ・ヴォーカリストで、1970年代後半から活躍する知る人ぞ知る実力派。今月出される11作目のアルバム『ソラメンテ』のプロモーションを兼ねて来日した。因みに『ソラメンテ』は自作自演だけでなく全ての楽器も彼女自身による見事なものだが、ライヴではバンド付で、新作中心にスタンダード・ナンバーを交え、滑らかな艶と伸びのある歌声で1時間20分に及ぶ充実したチャーミングなパフォーマンスを繰り広げた。活き活きとした空間を演出する自作の「フリー・アズ・ア・チャイルド」「センチメンタル・ムード」などのバラードの味わいは抜群で、曲の心をドラマのように語っていく力量は聴き応え十分であり、魅力的だった。(鈴木 道子)
写真提供:コットンクラブ 撮影:米田泰久


Popular CONCERT Review

「安富祖貴子『Sweet Soul Days』発売記念ライヴ」 1月23日 青山/CAY   
 4枚目のアルバム『Sweet Soul Days』発売記念のライヴ・ツアーの最終日。途中で体調を壊して大変だったらしいが、太田剣(sax, fl)菱山正太(p. key)渥美幸裕(g)よしうらけんじ(per)のかっちりしたサポート陣に囲まれて汗をふきながら新作からの「パープル・ライン」「ユー・アー・ノット・アローン」等ソウル、ロック系の歌を中心に以前からの「マーシー・マーシー、マーシー」や「ベッサメ・ムーチョ」等も交えて元気なところを見せた。素晴らしい声の持ち主の安富祖貴子だが、抑え気味に歌うことによって感情をより深く表現する素晴らしいステージだった。絶え間ない進化を感じさせる彼女の歌だ。渥美のギターも印象的だった。(高田 敬三)


Popular INFORMATION

「ストーンズ初来日20周年 ロックをころがせ!〜KEEP ON ROLLIN’〜」
 シーンのトップをころがり続ける世界最強ロックンロール・バンド、ザ・ローリング・ストーンズ。20年前のあの日、1990年2月14日、彼らは日本のファンの前で初めてその素晴らしいライヴを披露してくれた。スタート・ミー・アップ!東京ドームのあの日の感動、熱気と興奮をロック・ファンは一生忘れない。そんなストーンズの初来日20周年記念、スペシャルなストーンズ・ナイト!ストーンズを愛するジャパニーズ・ロッカーたちがROCK JOINT GBでセレブレーション・ライヴだ。(MT)
*2月14日 吉祥寺ROCKJOINT GB 
*出演:THE BEGGARS(我が国を代表するストーンズ・トリビュート・バンド) VESSE ルシール KEEP ON ROLLINGS(Vo:Mr.チャールズ/G:木村秀穂 fromスマートソウルコネクション/G:石田コータ from コークジーンズ /B:市川James洋二from THE PRODIGAL SONS/Dr:大島治彦 from THE PRODIGAL SONS)
*ゲスト:ドン・マツオ from ZOOBOMBS
お問い合わせ: ROCKJOINT GB (0422)23-3091  
http://www.rock-gb.com/


Popular INFORMATION
「テイラー・スウィフト」
 昨年は米ビルボード誌の年間トップ・アーティストに選ばれ、第52回グラミー賞でも主要3部門を含む8部門にノミネート。今年の全米ツアー・チケットは発売後わずか1分で完売と、現在最もホットなシンガー/ソングライターである彼女の、奇跡ともいえるライヴ・ハウスでの一夜限りの初来日公演が実現。(YM)
*2月17日  東京/Zepp Tokyo
*お問い合せ:クリエイティブマン (03)3462-6969  
http://www.creativeman.co.jp/

Popular INFORMATION
「Special Project 」
 ランディー・ブレッカー、ビル・エヴァンス、スティーヴ・ルカサー、ロベン・フォード、ダリル・ジョーンズ、ロドニー・ホルムス、スティーヴ・ウェインガートの7人の名うてもミュージシャンが揃い踏み。ローリング・ストーンズのサポート・メンバーのダリル・ジョーンズもその名を連ねている。ジャズ/AOR/ロックな音楽ファン注目のスペシャル・プロジェクトなのだ。(MK)
のだ。
*3月1日〜5日  Billboard Live TOKYO 2回公演
お問い合せ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/
*3月17日 18日 Billboard Live OSAKA 2回公演
お問い合せ:(06)6342-7722
http://www.billboard-live.com/

Popular INFORMATION
「ジェイムス・コットン」
 今年75歳になるジェイムス・コットン、現在も精力的に活動を続けている。ブルース・シーンを代表するハープ奏者だ。マディ・ウォーターズをサポートしたことでもよく知られている。初来日は1985年。2006年にはシカゴ在住の菊田俊介がバックを務めた。今回の来日公演でもパワフルでアグレッシヴなハーモニカ・プレイを堪能しながら、じっくりとブルースな世界を味わいたい。(MK)
*3月3日 Billboard Live OSAKA 2回公演
お問い合せ:(06)6342-7722 
http://www.billboard-live.com/
*3月6日 7日  Billboard Live TOKYO 2回公演
お問い合せ:(03)3405-1133
http://www.billboard-live.com/

Popular INFORMATION

「ロバート・クレイ」
 ブルースマン、ロバート・スモーキング・ガン・クレイの日本公演。1970年代から本格的な活動に入り、エリック・クラプトンとの共演でもよく知られる。80年代中期のアルバム『ストロング・パースウェイダー』はベスト・セラーを記録した。モダン・タッチな演奏ぶりの中にも確実にブルースと向かい合う姿勢は、デビュー当時から高く評価されてきた。4月の来日ステージが楽しみだ。(MK)
*4月12日 13日 15日 16日 17日  Blue Note TOKYO 2回公演
お問い合わせ:(03)5485-0088 
http://www.bluenote.co.jp/

Popular INFORMATION

「エイジア/ JAPAN Tour 2010」
 プログレッシブ・ロック・ファンにとって、新年早々嬉しいニュースが届いた。何と新作(今春リリース予定)を携えて、2年振りとなるオリジナル・メンバー4人によるエイジアの来日公演が決定した。前回同様に各メンバーが在籍していたバンドの代表曲を演奏するのならば、ジョン・ウェットンには、彼がキング・クリムゾンに在籍していた時期の代表曲「イージー・マネー」や「スターレス」を是非歌って欲しいものだ。時代を超え、プログレの代表曲が2010年をヒートアップすることは間違いない。 (KU)
*5月13日 14日 東京/渋谷 C.C.Lemonホール 
*5月15日 横浜/神奈川県民ホール 
*5月17日 大阪/グランキューブ大阪 
*5月18日 名古屋/名古屋市公会堂 
お問い合せ:ウドー音楽事務所 (03)3402-5999  
http://udo.jp/

Popular INFORMATION


「JAPAN BLUES & SOUL CARNIVAL 2010」
 今年もファンキーにブルージーに開催≪JAPAN BLUES & SOUL CARNIVAL≫。もう今からワクワクと心躍る、遂に初来日、ソロモン・バーク!1960年代の「Just Out Of Reach(Of My Two Open Arms)」「Cry To Me」「Down In The Valley」「If You Need Me」「Everybody Needs Somebody To Love」 まさにソウル・スタンダード。ザ・ローリング・ストーンズが師と仰ぐ伝説のR&B歌手。2001年のロックンロール・ホール・オブ・フェイム殿堂入りではキース・リチャーズがプレゼンターを務め、02年のストーンズ・ツアーにはゲスト出演。03年、グラミー賞も獲得しているのだ。5年前の僕のインタビューでミスター・ソロモンはこう語った、「いつでも日本へ行く準備は出来ている!日本語の会話集を買うよ。日本語で『Hello』ってなんて言うんだ? コンニチワ?コンニチワ〜、コンニチワ〜(歌いだす)。曲になりそうな響きだな。愛しているよ。最高のライヴになること間違いない」。(MK)

*5月29日(土)開場17:00開演17:45 日比谷野外音楽堂
出演:ソロモン・バーク/バーナード・アリソン 他

*5月30日(日)開場14:45開演15:30 日比谷野外音楽堂
出演:ソロモン・バーク/コーリー・ハリス/blues. the-butcher-590213 他

*5月31日(月)開場18:00開演19:00 名古屋/THE BOTTOM LINE
出演:ソロモン・バーク/バーナード・アリソン/コーリー・ハリス
名古屋/THE BOTTOM LINE

*6月1日(火)開場18:00開演19:00 大阪/なんばハッチ
出演:ソロモン・バーク/バーナード・アリソン/コーリー・ハリス

お問い合わせ:M&Iカンパニー (03)4353-8899
http://www.mandicompany.co.jp

Popular INFORMATION
「ハイチの音を聴く、ハイチの声を聞く」
 大地震に見舞われたハイチ。美しい自然と多彩な音楽の島国ハイチ。2004年にハイチを訪れた石田昌隆さんの写真とお話、優美な音楽etcにふれて、まずはハイチの人々に思いをはせましょう。ハイチの代理大使、写真家のアレンさんなどの話も予定しています。北中正和がレコード・コンサートを担当します。
*日時:2月21日 (日) 13:00 〜18:00
*会場:ラミュゼdeケヤキ 新宿区内藤町1-6 TEL (03)3353-7277(当日のみ通じます)
*参加費1000円+寄付歓迎
詳しくは→http://homepage3.nifty.com/~wabisabiland/