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「ワーグナー:前奏曲&序曲集、ヴェーゼンドンク歌曲集/フランツ・ウェルザー=メスト指揮、クリーヴランド管弦楽団、ミッシャ・ブルガーゴーズマン(ソプラノ)」(ユニバーサル ミュージック、ドイチェ・グラモフォン/UCCG-1508)
最初の「リエンツィ」序曲の冒頭、たった一本のトランペットの響きに管楽器全体の優秀さを感じとることが出来る。そしてヴァイオリンを始めとする弦楽器群の統率がとれたマッシヴな響きと相俟って、クリーヴランド・サウンドは今や全米オーケストラの中で最上級に位置しているといえる。そして今年小澤の後任としてウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任するウェルザー=メストが、手兵クリーヴランド管弦楽団を率いて近代的ながら美しく重厚なワーグナー絵巻を繰り広げている。なお、「ヴェーゼンドンク歌曲集」で深みのある美声を聴かせるカナダを代表するソプラノ歌手ブルガーゴーズマンは、今年のバンクーバー冬季オリンピック開会式に於いてオリンピック賛歌を歌ったことでも記憶に新しい。 (廣兼 正明)
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