「ラスベガスをぶっつぶせ/オリジナル・サウンドトラック」
(ソニー・ミュージック/SICP1813)
5月末から我が国でも公開されるジム・スタージェス主演の映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のサントラ。オアシスやJETのプロデューサーで知られるデイヴ・サーディーが音楽監修。ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン、ドミノ、MGMTほかのぐっと新しい感覚の作品が収められている。そんななかでローリング・ストーンズの代表作「無情の世界」が登場、60年代の名作をベルギーの兄弟DJ/ソウルワックス(David and Stephen Dewaele)が映画のために新たにリミックス。ディスクとしては初登場ヴァージョン、ストーンズ・ファンの注目の一枚だったりもする。(Mike M. Koshitani)
「ROCK'N ROLL MARCH/SAWADA KENJI」(CO-CoLO Corporation/COLOム0805) 6月に還暦を迎えるジュリーこと沢田研二のニュー・レコーディング・アルバム。ロックンロールなグルーヴ感あふれた実にパワフルな仕上がりだ。アルバム・タイトル・ソング、ストーンズ・タッチな「神々たちよ譲れ」、加瀬邦彦・作曲「海にむけて」、森本太郎・作曲/岸部一徳 沢田研二・作詞のバラード「Long Good-by」、八島順一(元ハウンドドッグ)作曲でジュリーの作詞によるロックな「TOMO=DACHI」ほか、まさにジャパニーズ・ロック・シーンの重鎮ならではのナンバーが収録されている。6月から≪沢田研二 LIVE 2008 還暦だぞ!! ROCK'N ROLL MARCH≫と題した全国ツアーがスタート(秋まで続く)。そして12月には東京ドーム!(Mike M. Koshitani)
Popular ALBUM Review
初回盤 通常盤
「GAME/Perfume」
(徳間ジャパンコミュニケーションズ/TKCA-73320=初回盤 73325=通常盤) CDを予約して買ったのは何年ぶりだろう。そして1日に何度、このアルバムを再生しただろう。オリコン1位と聞いた。こういう音楽が売れてよかった。かしゆか、あ〜ちゃん、のっちの3人組。打ち込みのバック・トラックと、思いっきり電気処理された彼女たちの歌声が織り成すコンビネーションは、たまらなく肉感的で芳しい。とくに英語詞の「Take Me Take Me」にはクラクラさせられる。“幻惑されて”というサブタイトルを勝手につけたくなるほどだ。「マカロニ」も名旋律、名コード進行の宝庫。巷ではテクノ・ポップとかいわれているようだが、もはやこれは≪Perfume≫というひとつの世界である。ライヴが見たい!(原田 和典)
「The Look Of Love/ FUKUMI」(What’s New Records/WNCS 5109) 愛知県出身のFUKUMIは、日本と米国を股に駆けて活躍するジャズ・シンガー。彼女の2作目は、デヴィッド・ヘイゼルタイン(p)ジム・ロトンディ(tp,fhn)のカルテットとのNY録音。鼻にかかった声は、ちょっぴりナンシー・ウイルソン風だ。そういえば、ナンシーのレパートリーも2曲歌っている。彼女は、歌詞を大切にしてその内容をしっかりと聞き手に伝える歌手で、3曲歌うバカラック・ナンバーが特に印象的だ。一曲歌っている自作曲も素晴らしい。歌作りの才能にもなかなかのものがある。(高田 敬三)
「NEW SHINJYUKU JAZZ SCRAMBLE」6月15日
副都心線開通記念イベントとして東京/新宿でジャズ・スクランブル。追分交差点の特設のメインステージでは日野皓正クインテットをはじめルシア塩満、NORA from オルケスタ・デラ・ル・ス、そしてジャパニーズ・ジャズ・シーンを代表する若いアーティスト達が出演。また、新宿各地の百貨店のサテライトステージでもライヴが展開される。岩浪洋三氏による≪新宿ジャズ物語≫も解説として登場する。メインステージは午後2時からのスタート、観賞は無料。http://shinjuku-eisa.jp/f.o.event/
5/17(土)〜 6/13(金)渋谷ユーロスペースにて期間限定ロードショー!他全国順次公開
※平日はレイトショーのみ、土日はモーニング&レイトショー
※6/7(土)〜6/13(金)はモーニングショーのみ http://www.cetera.co.jp/library/orche.html
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