2014年5月 

  

Popular ALBUM Review


「エイント・ノー・モア・ラブ・イン・ディス・ハウス/ルー・プライド」(BSMF RECORDS:BSMF-2391)
 不勉強で認知していなかったのだがこんなに肌に合うR&Bシンガーがいたとは♪いわゆる'ノーザン・ソウル'好きのファンの間で密かに?評価されていたシカゴ出身の大ベテランながらブレイクすることもなく2年前に68歳で亡くなっていたとは残念。死の翌年10月に全米リリースされたこのラスト・アルバムは自作の3曲に加えてルーサー・アリスン(1967年)、ウェイン・ニュートン(1972年)、ノーテイションズ(1976年)、アン・ピーブルス(1978年)、ドラマティックス(1994年)にシンプリー・レッド(1986年「ホールディング・バック・ザ・イヤーズ」)といった縦横無尽?のカヴァーにも心が踊る♪ゴスペル・ベースの歌唱にメンフィス・ソウルのタッチ。「なんで今まで気が付かなかったのか」と悔しい思い。(上柴とおる)


Popular ALBUM Review


「コンサーティナ・ジャック/クリス・ジャガーズ・アッチャ」(BSMF RECORDS:BSMF-2383)
 ローリング・ストーンズに興味をお持ちの方であれば、クリス・ジャガーの名前も耳にした事くらいはあるだろう。“ジャガー”と言うファミリー・ネームからも判るとおり、クリスはミック・ジャガーの実弟で、1973年の『クリス・ジャガー』以来、数枚のアルバムを発表してきたミュージシャンとして知られている。彼が“クリス・ジャガーズ・アッチャ!”として放つ最新作がこの『コンチネンタル・ジャック』だ。アメリカン・ルーツ・ミュージックに根ざしたサウンドと、クリスのヴォーカルが非常に心地よく、肩肘を張らずに聴ける中々魅力的な作品に仕上がっている。タイトル曲の他、全2曲でミック・ジャガーのリラックスしたヴォーカルがフィーチャーされている事が一応の目玉となってはいるが、ストーンズ・ファンでなくても問題なく楽しめる。それと収録時間が長すぎないのも個人的には良い。(町井ハジメ)


Popular ALBUM Review


「STARTING POINT/吉野ミユキ」(doLuck Jazz:DLC-2)
 女性アルトサックス奏者、吉野ミユキの5年ぶりのリーダー作品。初アルバムの「Straightaway」〔2009年〕がジャズディスク大賞にノミネートされるなど一気に注目を集めた。岩浪洋三さんが生前たいへん強く推薦されていたプレイヤーだ。彼女はジャッキー・マクリーンにめぐり合ってジャズに目覚めたというが、時を経てさらに熟達した奏法は実に安定感があり、繊細さと力強さとが適度にブレンドされていて聴く者を魅了する。外山安樹子(P)、若林美佐(b)、鈴木麻緒(ds)と、レギュラー活動をともにする気心の知れた実力派とのレコーディングであることが、このアルバムの完成度を高めていることも見逃せない。「ボディ・アンド・ソウル」「アローン・トゥゲザー」など5曲のスタンダードにオリジナル5曲を加えた10曲が収録されている。(三塚 博)


Popular ALBUM Review


「Eulalia/Bob Dorough」(Merry Lane Records:700261 39627 9)
 今、90歳のボブ・ドロー、昨年、「ブルー・ノート」で初来日して元気な姿を見せたが、昨年の「DUETS」に続きまた新作を発表した。「LOVE」をテーマにした曲を中心にヒューストン・シンフォニーの主席フルート奏者の娘のアラリー・ドローをフィーチャーした昔、彼がサム・モスト(fl)とのデビュー録音の時、演奏した器楽ナンバーのタイトル曲を最初と最後に、ハーマン・マシューズ(ds)スティーブ・ギルモア(b)フィル・ウッズ(as)デニス・ドットソン(tp)トーマス・エルテン(tb)も曲により参加して、彼の歌とピアノによるバップ・ナンバーからゴスペル風コーラスまで、ヴァラエティのある自作曲のプログラムを楽しませる。チャーミングなボブ・ドローの人間性が溢れた素晴らしい作品だ。(高田敬三)


Popular ALBUM Review


「いにしえの彼方から/齋藤順」(アクアレルレコード:AQCD-0016)
 日本を代表するコントラバス・ベース奏者齋藤順のサード・アルバム『いにしえの彼方から』は、齋藤本人のルーツを探る旅を具現化した大作である。元々クラシックの世界(オーケストラ)からソロの世界(スタジオ・ミュージシャン)へ、そしてコンポーザーとしてキャリアを重ねて来た齋藤が、西洋と東洋の融合を図り、加えて父齋藤高順(映画監督小津安二郎の音楽担当)の楽曲を初めて演奏した記念すべき作品だ。滝廉太郎の「荒城の月」は、カーボン製の弓によるコルレーニョ奏法が炸裂し、今まで誰も成しえなかった究極のアレンジが堪能できる幻想的な名演である。また、タイトル曲「いにしえの彼方から」を始めオリジナル曲は全て、齋藤本人が気付いてなかっただけだが、彼の楽曲はどれも様々な風景をイメージさせてくれる物ばかりで、それは父高順氏のDNAを継ぐ者に他ならない証明だ。だからこそ、今回収録された「早春」は、日本人の心に沁み亘る。コンポーザー&プレーヤーとして1人の天才が辿り着いた極み、それがこの『いにしえの彼方から』である。(上田 和秀)


Popular BOOK Review


「Beautiful Coversジャケガイノススメ(リマスター)/土橋一夫&高瀬康一編著」(ラトルズ刊)
 'レコード漁り'をしていてアーティストの名前に見覚えはなくてもアルバム・ジャケットのインパクトに魅せられて。。。といういわゆる'ジャケット買い'の経験を持つ人には改めて説明するまでもないだろう。美麗な(あるいはデザイン的にも優れた)ジャケットを総天然色♪で贅沢に披露したのがこの本。2006年の初刊から8年を経てこのほど表紙がリニューアルされ、ページ数も多くなって再刊(リマスター)された。本の'重み'も1割増してさらにズッシリ♪ ポップス界の著名な18人の方々による私的な体験に基づいた素敵なコラム「ジャケガイトワタシ」もジャケットへの思いをさらにかき立ててくれる。素晴らしいアート・ワークからその中身を想像する楽しさ、そしてそれが'当たり'だった時の何とも言えない'自己賛美'な達成感は音楽をダウンロードするだけでは決して得られないもの。そんな感覚を共有出来るのがこの本である。(上柴とおる)


Popular CONCERT Review


「齋藤順 ベースが目立ってどこが悪い!? Vol.5 いにしえの彼方から」 3月11日 六本木スイートベイジルSTB139
 齋藤順のサード・アルバム『いにしえの彼方から』販売記念ライヴは、コントラバス齋藤順、ピアノ塩入俊哉、パーカッション楯直哉(ナビゲーター宮川俊二)といったプロ中のプロであり、アルバム『いにしえの彼方から』を知り尽くしたメンバーならではの緊張感溢れる圧巻のアレンジと演奏を聴かせ、スペシャル・ゲストの川井郁子は、3名の男性陣の中で容姿共に可憐なるヴァイオリンを披露した。特に、齋藤のド迫力さと繊細さ、塩入の微妙なタッチ、和をイメージさせる楯のパーカッションが一体となった「荒城の月」は、絶品としか言い様が無い。また、「エトロフ島の夜明け」や「国境」、加えて父齋藤高順氏の「早春」は、これぞ大人の演奏と言いたい。齋藤順という唯一無二のコントラバス奏者をもっと多くの方に知って欲しいものだ。(上田 和秀)


Popular CONCERT Review


「Bloodest Saxophone」 3月16日 渋谷クラブクアトロ
 結成15周年を迎えた“ブラサキ”ことブラッデスト・サキソフォンが、またしても痛快なライヴを行なった。会場のクラブクアトロは、2012年に彼らがビッグ・ジェイ・マクニーリーのサポートを行なった場所。そこに、今度は単独での再登場だ。最新作『リズム&ブルース』からのナンバーを中心に、溢れるブルース〜ジャンプ・ミュージック愛を撒き散らすがごとく続く熱演の数々。メンバー6人の統合感はいうまでもなく、ゲストの伊東ミキオ(ピアノ、オルガン)、バンバンバザールの福島康之(ヴォーカル)らも乗りに乗ったパフォーマンスで客席を盛り上げた。それにしてもブラサキときたら、音色の図太さ&フレーズのかっこよさ&とめどないエンタテインメント性、どれもが「まいりました!」と平伏したくなるほどゴキゲンだ。オーディエンスの大半が若い世代なのも、さすがだ。ファンキーでダンサブルでエロチックな音楽がナマで楽しめる喜びを、ファンの誰もが共有しているように見えた。各人のフィーチャリング曲も含む約2時間半は文字通り、あっという間。彼らの全レパートリーをライヴで聴きたくなった。(原田和典)


Popular CONCERT Review


「ジョン・マクラフリン&ザ・フォース・ディメンション」 3月26日 ブルーノート東京
 半世紀を超えるプロ・キャリアにあって、常に前進する姿勢を貫いてきたマクラフリン。5年ほど前に本格始動させた4人編成の、初来日公演が実現した。2013年録音のライブ新作『ザ・ボストン・レコード』と同じメンバーでの、最新形である。定刻にステージに登場するとすぐに演奏がスタート。ワイヤレス・ギターの効能を計算した巨匠のテンポのいいパフォーマンスに、たちまち引き込まれた。72歳の英国紳士が醸し出すダンディズムと、その佇まいに似合わぬ先進的な早弾きが描くコントラストに、最初から最後まで痺れっぱなしだった。技巧派揃いゆえに、見所は多彩だ。インド音楽を体得したランジット・バロット(ds)はザキール・フセインからの影響であろうチャント&ドラムスで、ハードコア・フュージョンにとどまらないバンドの音楽性を表明。鍵盤が主楽器のゲイリー・ハズバンドがツイン・ドラムを演じて、視覚的効果満点の見せ場を作った。ワールド・ミュージックにも精通するマクラフリンの真骨頂を聴いた一夜。(杉田宏樹)
撮影:Takuo Sato


Popular CONCERT Review


「The Road to Graduation 2013 〜さくら学院 放課後アンソロジー みんなでわっしょい!〜」 3月28日 SHIBUYA-AX
 今年もこの時期が来た。3月下旬は、さくら学院の父兄(ファン)にとっては悲しいシーズンでもある。中学校卒業と共に、学院も卒業しなければならないメンバーが出るからだ。しかしオープニング・ナンバー「チャイム」を歌いきった学院の面々は満面の笑顔を見せ、ときにMCで笑いを誘いながら、とことん歯切れ良いステージを繰り広げる。ライヴ初披露の「負けるな!青春ヒザコゾウ」、そして「Capsule Scope」、「Magic Melody」、このメンバーによる残り少ない日々をいつくしむようなパフォーマンスの数々に胸が熱くなる。そしてアンコールでは、卒業する4人がこれからの進路を語った。飯田來麗と佐藤日向は女優、堀内まり菜は声優アーティストへの道に向かい、杉崎寧々は芸能界を引退して看護師を目指す。2年前の春、武藤彩未らが卒業するとき、しゃべれないほど泣きじゃくっていた“ねねどん”が、こんなに逞しく、凛々しく、目標を語るとは。4人の輝かしい未来と、さくら学院のさらなる発展を祈らずにはいられない。最後に歌われた本年度の卒業ソング「Jump Up 〜ちいさな勇気〜」が、深い余韻を残した。(原田和典)


Popular CONCERT Review


「音楽劇 悪名 The Bad Boys Return」 4月6日 紀伊國屋サザンシアター
 毎年この時期に恒例となっている沢田研二主演の音楽劇。今までの音楽劇では、ハードボイルドな役どころを演じることが多かった沢田だが、今回は打って変わって1960年代に勝新太郎と田宮二郎コンビで大ヒットを記録した『悪名』の“八尾の朝吉”を熱演。50年に迫るキャリアの中で初めてとも言えるような短髪からも、この舞台への気合の入れ具合が感じられた。その精悍な風貌と流暢な河内弁は、まさに朝吉親分そのものといったハマり具合を見せ、弟分である“清次”役の野田晋市の軽妙な演技とともに印象に残った。音楽劇と銘打っている通り、ギターとパーカッションが奏でるロックのリズムが、特に殺陣のシーンなどで相乗効果を生み出すことに成功していた。(町井ハジメ)


Popular CONCERT Review


「ジェフ・ベック」 4月14日 パシフィコ横浜
 今回のジェフ・ベックのライヴは珍しくキーボード・レスで、ジェニファー・バトゥン以来のサポート・ギタリスト ニコラス・メイヤーを採用し、ここ数年気に入っているのか女性ベーシストのロンダ・スミス、テクニシャン・ドラマーのジョナサン・ジョゼフというラインアップだった。白いテレキャスターで登場したジェフ・ベックは、いきなり「Loaded」で会場の度肝を抜くテクニックを披露する。2曲目からは、トレードマークの白いストラトキャスターに持ち変え、アーミングも加えた独特のテクニックを惜しげもなくキメまくる。唯、どんなにアレンジを頑張ってもキーボードが無い為に、演奏できる曲に限界があるようだ。以前は孤高のギタリストとして紹介されていたが、今は本当にライヴをメンバーと楽しんでいる。この日も人間味溢れるシーンとして、「Angels Footsteps」で床に置いたボトルネックを拾い忘れ笑いながら上手く誤魔化し、アンコール最後の「悲しみの恋人達」の一番盛り上がる所で、1弦が切れお手上げだとアピールするなど、以前の彼とは思えないリアクションを見せてくれた。世間は、STAP細胞騒ぎに踊らされているが、直ぐにジェフの細胞を調べるべきだ。何故なら、間違いなく彼の細胞には不老長寿のDNAが潜んでいるからだ。そう思わせる程、いくつになってもタフでスーパー・テクニックでカッコイイJeff Beckなのだ。(上田 和秀)


Popular CONCERT Review



「ヘイリー」 4月14日 東京国際フォーラム・ホールC
 女性ヴォーカル・トリオ、ケルティック・ウーマンの一人としても知られるヘイリーが、単独コンサートを行った。彼女はニュージーランド出身のケルト系。美しいピュア・ヴォイスを存分に聴かせる親しみやすいステージで、「千の風に乗って」に始まり、「ドリーム・ア・リトル・ドリーム」「ユー・レイズ・ミー・アップ」ほかお馴染のメロディーに加え日本の曲も多く、ほとんど英語で歌われた。美声といってもオペラティックな発声・表現とは異なり、シンプルな歌唱は、いうなれば世界の国民歌謡歌手といった風情。ソロはあまり慣れていない様子もうかがわれたが、「アメイジング・グレイス」はさすがに感動を呼び、聴衆は大歓迎。アンコールの「花は咲く」も心が通じた。ゲストにヘイリーとテイストの似ている海上自衛隊東京音楽隊の三宅由佳莉も参加。「翼を下さい」ほかを好唱。二人のデュエットによる「祈り」もよかった。(鈴木道子)

「ヘイリー」 4月15日 東京国際フォーラム・ホールC
 クラシカル・クロスオーバー、ポップスの歌姫ヘイリーのライヴは、「千の風になって」、「花」という日本人に馴染み深い曲の熱唱から始まった。唯、緊張のせいか前半はスペシャル・ゲストの海上自衛隊ソプラノ歌手三宅由佳莉が歌う「翼をください」「おぼろ月夜」の安定感に押された感があった。後半は歌の安定感も増し、「You Raise Me Up」やギター演奏をバックに歌った「I Know You BY Heart」、ピアノのアレンジが素晴らしい「Over The Rainbow」,大人気の「Amazing Grace」「Bridge Over Troubled Water」等で、ファンを魅了にした。この日最も会場を熱くしたのは、三宅由佳莉とのデュオ「祈り」であった。今後は、ヘイリーと言えばこの曲と言えるオリジナルもしくは、唯一無二の名曲が欲しい所か。いっその事サプライズとして、最近大人気の映画「アナと雪の女王」のテーマを歌うなんてのも良かったかもしれない。(上田 和秀)


Popular MUSICAL Review


「イン・ザ・ハイツ」 4月4日 渋谷・Bunkamuraシアターコクーン
 これは興味深いミュージカルだ。原案と作詞と作曲はリン=マニュエル・ミランダ、脚本はキアラ・アレグリア・ウデス。当然ながらベースにはラテン・ミュージックがある。ニューヨーク・マンハッタンのハーレムよりさらに北、ワシントン・ハイツ(ドミニカ系の人々の居住が多い)における三日間の出来事を題材にした内容だ。2007年にニューヨークの劇場で初演され、好評を博した物語が、ついに日本版として上陸したのである。日本語詞は日本ヒップホップ界のパイオニアであるKREVAが担当。松下優也、Def TechのMicro、AKB48の梅田彩佳、そして大御所・前田美波里をはじめとする歌って踊れて華のある面々が、渋谷の劇場の椅子に座る我々を“ヒスパニック系庶民の生活”へと案内してくれる。カラオケではなく、生バンドが歌の伴奏をしているのにも好感が持てた。僕が見たのは初日の舞台だが、見る側が逆に緊張していたのではないかと思えるほど、各人のパフォーマンスはこなれていた。大阪、福岡を経て5月には名古屋、横浜でも公演がある。このミュージカルは、さらに進化・発展を続けていくはずだ。(原田和典)
撮影:引地信彦


Popular INFORMATION


「瀬川昌久presents JAZZ I LOVE〜サッチモから日本のジャズソングまで〜」
 今年MPCJ特別功労賞を受賞した瀬川昌久さんが監修・演出するジャズ・イベント。サッチモ・ジャズの真髄を外山喜雄とデキシーセインツの演奏で聞きながら、その影響を受けた日本のジャズソングとタップダンスを3部構成で楽しく紹介する。出演は外山喜雄とデキシーセインツ、ジャム・タップ・ダンス・カンパニー他。司会は鈴木治彦。(HM)
撮影:鈴木道子

* 6月17日(火)渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール(Tel:03-3464-3251)
お問い合わせ:日本ポピュラー音楽協会 03-3585-3903
http://www.jpma-jazz.or.jp


Popular INFORMATION


「Kenny G Japan Tour 2014」
 スウィートなサウンドで人気のソプラノ・サックス奏者、ケニー・Gのツアー公演が決定した。女性受けするルックスもさることながら、彼が奏でるメロディーは美しく分かり易いものではあるけれど、決して下世話になることはなく、そこにはいつも品格が伴っている。だからこそ'80年代から現在に至るまで世界中で愛され続けてきたのだろう。今回もキング・オブ・スムース・ジャズの名にふさわしい演奏の数々をじっくり味わいたい。(YT)
撮影:Dominick Guillemot

* 6月16日 Bunkamuraオーチャードホール
* 6月17日 NHK大阪ホール
お問い合せ:キョードー東京 0570-550-799
http://www.kyodotokyo.com


Popular INFORMATION


「リック・ウェイクマン」
 ご存知鍵盤の魔術師リック・ウェイクマンの6年振りとなるソロ公演が決定した。彼は、71年からプログレッシブ・ロック・バンドYESに加入し、『こわれもの』『危機』『海洋地形学の物語』と言った名盤を世に送り出しYESの黄金期を築きながら、ソロ・アルバム『ヘンリー八世の六人の妻』『地底探検』『アーサー王と円卓の騎士たち』等大作を作成するなどプログレ界には無くてはならないキーボーディスト・コンポーザーだ。今年4月には『地底探検』初演から40周年を記念して、オーケストラと共演する “ジャーニー・トゥ・ザ・センター・オブ・ジ・アース・ツアー”全英14公演を開催したが、今回はこのツアーと全く異なり、リック・ウェイクマン一人によるソロ・コンサートで、東京&大阪2回だけの特別日本公演となる。これを見逃しては、プログレ・ファンの名が廃る。(UK)
撮影:Lee Wilkinson

* 6月30日 サンケイホール
* 7月1日 東京国際フォーラム・ホールC
お問い合せ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999
http://udo.jp/


Popular INFORMATION


「BOSTON」
 35年の時空を超えて、BOSTON号の来日公演が決定した。1976年誰もが忘れえない鮮烈なデビューから、幻想飛行を続けて来たトム・ショルツ船長=BOSTONが、21世紀の日本でどんな想像を絶するパフォーマンスを見せてくれるのか、セットリストはどうなるのか、楽しみで仕方が無い。産業ロックと揶揄されようが、BOSTONファン、アメリカン・プログレ・ハード・ファンにとっては、今世紀最高のイベントとなること間違いなし!!!(UK)

* 10月2、9日 日本武道館
* 10月4日 愛知県体育館
* 10月6日 大阪市中央体育館
お問い合せ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999
http://udo.jp/


このページのトップへ