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「ジョン・ピザレリ」 12月22日 ブルー・ノート東京(ファースト・ステージ)
最近、ジョーク満載の自伝「World On A String」を出版したジョン・ピザレリ、陽気な彼は、ハレの舞台が似合う。「コットン・クラブ」でのヴァレンタイン・デイに続いて今年、2度目の来日でのクリスマス公演は、ラリー・フラー(p)、マーチン・ピザレリ(b)、アンソニー・テデスコ(ds)のこの所、不動のカルテットで、おしゃれで分かりやすいジャズで聴き手を楽しい気分にさせてくれるステージだった。先ずは、シナトラに捧げたアルバムから、続いてナット・キング・コールを歌うアルバムから、そしてスキャットやドラム・ソロ等も交えジャジーに展開する「Just You, Just Me」等と続く。そして、エルビス・コステロやニール・ヤングの作品をジャジーに料理した最近のアルバム「Double Exposure」から「Walk Between The Raindrops」等を歌う。メンバー其々のソロも交えギターの妙技を見せた後は、ピアノとベースをバックにギター無しで歌う「Let's Share Christmas」を始めクリスマス・ソング。何度も歌い演奏して来て身に染みついたといった歌をスインギ−に歌い演奏して、心地良く聴かせてくれた夕べだった。アンコールでは、一人でステージに戻り「I'm In The Mood For Love」をギターの弾き語りでしっとりと歌った。(高田敬三)
撮影:山路ゆか
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