ロンリー・サーファー
パリス・シスターズ・シング・エヴリシング・アンダー・ザ・サン!!!
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≪Reprise ジャック・ニッチェ関連作 紙ジャケット・リイシュー・シリーズ≫
「ロンリー・サーファー/ジャック・ニッチェ」(FLY HIGH RECORDS 販売:ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション/VSCD-1731)
「パリス・シスターズ・シング・エヴリシング・アンダー・ザ・サン!!!/パリス・シスターズ」(FLY HIGH RECORDS 販売:ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション/VSCD-1732)
新たなボックスまでが発売されるなど20世紀の大プロデューサー、フィル・スペクターの業績を再認識する動きが高まる中、スペクターの下で‘ウォール・オブ・サウンド’の構築に関わったアレンジャー、ジャック・ニッチェ関連の作品が2枚、日本初CD化で復刻された(SHM-CD:最新デジタル・リマスター音源使用)。いずれもスペクター・ファンにはパス出来ないアルバム♪
当の本人ジャック・ニッチェが26歳の年(1963年)に発表した「ロンリー・サーファー」は1stソロ・アルバムで全編インストゥルメンタル。シングル・カットされた表題曲「ロンリー・サーファー」は全米No.39のヒットを記録。スペクターのレコーディングに関わったハル・ブレイン、トミー・テデスコ、レオン・ラッセルやデヴッド・ゲイツらのセッションによって「白い渚のブルース」「ひき潮」「荒野の七人」といったおなじみの楽曲もエレキ時代の感覚をベースにオーケストレーションの優雅さを纏って独特の味わいに。「バハ」(リー・ヘイゼルウッド作品)は同年アストロノウツ唯一の全米ヒット(No.94)にもなった曲(「サーフィンNo.1」)。制作はジミー・ボウエン。
そのボウエンがジャックと共同で制作を手掛けたのが1950年代からのキャリアを誇る姉妹トリオ、パリス・シスターズ1967年のアルバム。後にシンガー・ソング・ライターとしても活動するプリシラ・パリスのオリジナル4作もなかなかに魅力的だがエレガントなサウンドを背景にけだるくてドリーミーな「涙のバースデイ・パーティ」(レスリー・ゴーアでおなじみ)やスペクター・サウンドを強く印象づけられる「シー・ザット・ボーイ」にはとりわけ惹かれた♪(上柴 とおる)
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